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松島 正弘 院長の独自取材記事

医療法人社団 松島整形外科医院

(尼崎市/塚口駅)

最終更新日:2020/04/01

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JR福知山線の塚口駅から東へ徒歩10分ほど。近松公園のすぐそばにある「松島整形外科医院」は、1971年より地域の健康を見守ってきた。院長の松島正弘先生が2011年に父から同院を継承。整形外科を掲げてはいるが、要望があれば風邪症状やインフルエンザの予防接種なども受けつけている。地域には高齢者の一人暮らしが増えていることから、松島院長は訪問診療も積極的に行い、献身的に地域貢献を続ける。若い世代のスポーツ障害や高齢者の骨粗しょう症の診療に注力し、患者の骨に対する意識を高めたいと語る松島先生に話を聞いた。
(取材日2019年12月9日)

1971年より地域の健康を見守る整形外科

貴院はいつ頃に開院されたのでしょうか。

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当院は1971年に私の父が開院。以来48年にわたり、地域の健康を見守り続けております。私が当院に入ったのは2003年。父とともに診療に携わり、2011年に継承いたしました。私は幼い頃より整形外科の医師である父の背中を見て育ち、物心つく頃には自分は医師になるものだと思っていましたね。当院を継ぐことも自然の流れです。いつか継承するだろうという気持ちで、勤務医として整形外科で研鑽を積んでおりました。勤務医時代は、外傷の患者さんが多く来院する病院でしたので、手術に多く携わっておりました。また、手のケガや病気を診療する科で勤務していた時期もあり、顕微鏡を用いた手術をしておりました。

手術を多く経験されていらっしゃるのですね。忘れられない経験はありますか?

患者さんの思いと対峙したことは、今でもずっと心に残っています。当時の経験が患者さんに寄り添う診療の大切さを教えてくれたと思います。その患者さんは、手術後にまひの症状がありました。当時、私は医師になりたての研修医。患者さんと向き合い何度も話し、思いを受け入れ、どのように今後の生活をしていってもらおうかと、とても考えさせられる時間でした。医師として治せなくて申し訳ないという気持ちやもどかしさがありました。私があまりにも思い詰めた顔をしていたのか、患者さんに励まされたくらいです。後に亡くなったことも知り、たいへん残念に感じたことを覚えています。この経験が、医師として忘れてはいけないメンタリティーを教えてくれました。

当院の患者層について教えてください。

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患者層は子どもから高齢者まで、さまざまな方が来院されています。新しいマンションも建っているので若い方も来院されますが、こちらの地域は古くからの住宅地エリアとなりますので、割合として高齢の患者さんが多いです。一人暮らしの高齢者も多く、動けるうちは通院されていますが、徐々に動くことが難しくなって、訪問診療に移行されていく方もいます。当院は早朝から外来を開けているので、建築関係など現場へ行く前に寄って、診療を受けていく方も。また、スポーツが盛んな地域でもあり、熱心に取り組んでいるためか、ちょっとしたケガによる小中学生の子どもの来院もあり、夕方は子どもたちが多いですね。

骨粗しょう症を予防するため、まずは骨密度測定から

先生が力を入れている診療を教えてください。

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スポーツ障害の診療に力を入れています。主に10~15歳くらいの子どもたちが肩や肘に違和感を感じて来院されています。以前はエックス線撮影で骨は大丈夫、痛み止めを処方して様子を見ようという診療でした。その診療に対してもっとできることがあるんじゃないかと思っていたところに、エコーで関節の軟部組織を診る方法があることを知りました。エコーを取り入れ、筋肉や関節を患者や保護者と一緒に見てもらうことで、状況や治療すべき場所が伝わりやすくなりました。エコーがない時代はエックス線の次の段階としてMRIを利用しないと診断がつけられないこともありました。今はエコーのおかげで手軽に診療することができるようになり、早期発見・治療に役立っています。

骨密度測定器を導入されているのですね。

高齢の患者さんが多いので、骨粗しょう症について理解を深めていきたいと思っています。骨密度測定器で検査を行うと、説得力があります。骨粗しょう症は名前は認知されている疾患ですが、わりと皆さん他人事だと思われている印象もあります。とあるアンケートでは、多くの方が自分の骨密度は平均よりも少し上だろうと思っていることがわかりました。骨粗しょう症は誰にでも起こりうる病気ですし、日本ではまだ骨粗しょう症による骨折が多いのが現状です。加齢に伴う病気ではありますが、年齢だけのせいではありません。他の多くの先進国では減ってきているともいわれますし、予防や治療の方法もある病気です。もっと骨に対する意識を持つことで改善していける分野だと考えています。

骨密度測定は何歳頃から行うべきでしょうか。

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50歳になる前くらいに一度検査されることをお勧めします。遺伝も関係していると考えられますので、ご家族で骨粗しょう症の病歴がある方は注意が必要です。骨粗しょう症に伴う骨折は、足のつけ根といわれる大腿骨頸部という箇所が多いのですが、この部分の骨折はのちの生活の質に大きく影響を及ぼすといわれます。予防や治療の方法もありますので、まずは検査から受けてみてほしいですね。当院に来院される患者さんにはお伝えしていますが、まだまだ届いていない方がたくさんいらっしゃいます。啓発すべきこととして、今後も伝え続けていきたいと思っています。

地域ぐるみで地域を丸ごと診たい。多職種連携も重視

休日はどのようにお過ごしですか。リフレッシュ法などはございますか。

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パラグライダーが好きで10年ほど飛んでいました。ドローンで見られるような景色が目の前に広がるので爽快ですよ。でも最近はパラグライダーからマラソンに転向気味です。友人にフルマラソンへ誘われ、渋々参加することにしたのがきっかけです。当時、ジムで走る程度の経験しかなかったのですが、一生に一度走れたらいいかなと思って参加を決めたんです。ところが、一度走ってみると病みつきになってしまいまして(笑)。マラソンって自分を褒めてあげられるイベントになるんですね。走りきる達成感もあります。最近はタイムにもこだわりだしました。年齢を考えると難しいと思いながらも、つい欲が出てしまいます。

今後の展望をお聞かせください。

こちらの地域は一人暮らしをされている高齢者が多くいらっしゃいます。今後はますます高齢化が進み、往診を必要とされる方が増えていくでしょう。現状の訪問診療でも医師の力だけでは難しいと感じることが多く、介護されている方とどのように対応していくべきか相談し、協力しながら診療を行っています。私は患者さんの全般的な症状を診療していますが、訪問先では爪を切ってほしいと言われたことも。これがリアルな現状ですね。私は地域の皆さんに貢献できるなら、できる限り応えたいと思っています。多職種の方と連携することはもちろん、地域ぐるみで、地域をまるごと診ていきたいと思っています。

読者へメッセージをお願いします。

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何か気になる症状があれば、気軽に相談してほしいです。一人で悩みを抱え込まず、ぜひ誰かに相談してほしい。皆さんわりとぎりぎりまで抱え込んでいて、もっと早くに相談すればよかったとおっしゃる方が多いんですよ。医療機関と思うと敷居が高いのかもしれませんが、駆け込み寺のような感覚で、いつでも気軽にいらしてもらえたらうれしいです。来院されたときには、来院理由や希望を伝えてもらえるととてもスムーズです。なんとなく心配だから来た、という理由でも大丈夫です。もしお困りの症状があれば、日常生活にどの程度困っているのかをお聞きしたいですね。どのような症状でも伺います。ぜひお気軽にご来院ください。

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