体毛の自己処理が肌トラブルのきっかけに。医療機関に相談し、適切なアドバイスを受けることも一つの選択肢

Q体毛の自己処理で起こる肌のトラブルについて教えてください。

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▲体毛の自己処理が肌トラブルのきっかけになると話す濱口理事長

体毛を自分で処理する場合は、カミソリを使う方が多いと思いますが、まずカミソリ負けに注意が必要です。毛の流れに沿ってそると、カミソリ負けしにくいのですが、きれいに処理しようとして毛の流れに逆らってそる方が多いのです。肌にとってかなりの負担になるので注意していただきたいですね。毛抜きやワックスを使って抜く方もおられますが、毛を抜くと毛穴に炎症が起こるリスクがあります。炎症性色素沈着と呼ばれる状態になると、毛穴が黒くポツポツと目立ち、体毛が生えている状態よりも清潔感に乏しい状態になることもあるくらいです。産毛のように目立ちにくくするために脱色する方法もありますが、薬剤によるかぶれの心配があります。

Q自己処理による肌トラブルを改善する方法はありますか。

A

▲肌への負担に配慮された医療用脱毛レーザー

頻繁に自己処理をせず、毛の流れに沿ってカミソリを使うなど、できるだけ負担の少ない方法で行うようにお願いしたいところですが、現実的ではありません。このため、セルフ脱毛を続けて毛のう炎などを繰り返す方、セルフ除毛による肌トラブルに悩んでいるという方には、医療用脱毛レーザーによる脱毛を提案することがあります。レーザーによる脱毛は半永久的な減毛を目的としています。自己処理が不要になればそれに伴う炎症なども避けられ、時間とともに今現在ある色素沈着も少しずつ改善へ向かうはずです。また、男性の面倒なひげそりの負担軽減など、自己処理の手間を省くことも期待できます。

Q近年の脱毛のニーズの変化などはありますか？

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▲わかりやすく丁寧な説明を心がける

脱毛を希望される方は依然として女性が多いですが、最近は男性からの相談も増えています。20〜30代の男性を中心に、ひげや胸毛などの体毛の脱毛を希望されます。特にひげ脱毛については、ひげそりの手間を省くことに加え、カミソリ負けやかぶれなどの回避も望めるため、希望の多い施術です。ひげが濃い人は汗がたまるなどしてニキビのようなトラブルを起こしやすいのですが、ひげが少ない状態を保てればそうしたトラブルの再発防止にもつながります。ひげ全体の脱毛のほか、密度を低くしたり部分的に残したりすることをめざした施術も可能です。一方、将来の介護に備え陰部の脱毛を望まれる女性も増えているようです。

Q肌トラブルがある状態でも脱毛できますか？

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▲肌の状態や要望に合わせて検討し脱毛が可能か判断する

本来なら、肌に何らかのトラブルがある場合は、状態が改善してから行うほうが無難といえます。しかし、例えばアトピー性皮膚炎がある方は、治癒や改善を待ってから脱毛するのはかなり難しいのが実情です。また、体毛が濃い、あるいは多いこと自体がニキビなどさまざまな肌トラブルの原因になっているケースもあるので、肌トラブルがあるからといって脱毛できないと一概には言えません。当院の場合、皮膚科の医師が患者さんの肌の状態をしっかりと診た上で、脱毛が可能かどうかを判断します。脱毛の方法、施術の回数などについても、その患者さんの肌の状態やご要望に合わせて検討し、肌のダメージにつながる無理な施術を行うことはありません。

Qこちらのクリニックの脱毛の特徴を教えてください。

A

▲色素に影響されにくい針脱毛の選択が可能

レーザー脱毛に用いる機器は、濃い色に反応するため産毛や白髪の除毛は望めません。このため当院では、レーザーで難しい部分については、色素に影響されにくい針脱毛を選択可能です。微調整しやすく、毛の密度を調整したい、脱毛する部分と残したい部分があるといったご要望にも対応できるのが特徴。現在のところ針脱毛を提供する医療機関は少ないのですが、当院では医師はもちろん看護師も、安全性に配慮した施術が行えるよう専門的なトレーニングを受けています。半永久的な除毛をめざすレーザー脱毛や針脱毛は、どちらも毛を成長させる細胞にアプローチするため、医療機関でしか行えません。脱毛を希望される場合は医療機関にご相談ください。