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不整脈の早期発見に役立つ
ホルター心電図検査

くろやなぎ医院

(京都市南区/桂川駅)

最終更新日:2021/10/12

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  • 保険診療

心拍が速すぎたり遅すぎたり、あるいは不規則だったり、心拍数やリズムに何らかの異常が現れる不整脈。心疾患やストレス、加齢が原因となって起こるといわれているが、自覚症状の有無と重症度は必ずしも一致するとは限らない。同じ不整脈であっても、症状を自覚する人がいれば、無症状で気づかない人もいるという。大切なのは、自己判断せずに専門の医師の診断を受け、治療の必要性を見極めてもらうこと。ホルター心電図検査は、小型で軽量の心電計を装着するだけで、普段どおりの生活を送りながら長時間の心電図を記録できるため、不整脈の診断や治療方針の決定をする上で役立つ。今回は、2種類のホルター心電図を使い分けて検査を行う「くろやなぎ医院」の畔柳彰院長に、検査の特徴や流れについて詳しく聞いた。

(取材日2021年4月5日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Qホルター心電図検査について教えてください。
A

心筋の活動を示す波形記録を心電図といい、長時間の記録に使われるのがホルター心電図検査です。健康診断で実施されるのは12誘導心電図検査で、それ自体は多くの情報が得られる大切な検査ですが、不整脈の診断には十分ではありません。人間の平均的な心拍数は1日およそ10万回で、例えば期外収縮という不整脈の場合は、健康な方であっても24時間の記録中に何度も現れます。そのため、検査結果から得た1日の総心拍数や不整脈の発生回数、連続発生の有無などから治療の必要性を判断します。さらに長時間記録できるよういくつか種類がありますが、当院では論文のデータを参考にした上で24時間と1週間の2種類を採用しています。

Q検査を受けるメリットは何ですか?
A

最大のメリットは、治療が必要かどうかの判断が難しい不整脈において、長時間記録することで一過性の異常を検出し、診断・治療に役立つことです。例えば短時間の動悸があったとしても、発作が出ているタイミングで医療機関を受診することは簡単ではありません。しかしホルター心電図を装着することで、短時間の発作を記録できる可能性が高くなります。不整脈の中には、自覚症状がなくても脳梗塞を起こしやすい心房細動や、治療が必要になる重篤なものもあり、検査を行うことでそれらを検出できる場合もあります。24時間で不十分な方には1週間の検査を実施することで、治療が必要な不整脈の早期発見・治療につなげています。

Q検査期間中に注意すべきことはありますか?
A

ホルター心電図は防水加工が施されているため、シャワー程度ならほとんど問題ありません。取り扱いで注意いただく点としては、本体に強い衝撃が加わって壊れてしまわないようにすることや、ノイズの原因となってうまく記録できなくなるため、記録用電極シールの部分をあまり触らないようにしていただくことです。皮膚の弱い方はテープかぶれを起こしてしまうこともあるので、場合によっては軟膏を処方するケースもあります。緊急の場合は仕方ありませんが、なるべく夏の暑い時期や冬の寒い時期は検査を避けるようにしています。普段どおりの生活の中でどのような不整脈が出てくるのかを調べるものなので、検査中の行動の制限は特にありません。

検診・治療START!ステップで紹介します

1問診票の記入・医師による診察

受付で問診票をもらったら、いつからどのような症状があるのか、どんな時に症状が現れるのか、どれくらい持続するのかを記入。診察室では自覚症状について医師からヒアリングを受ける。脈の速さや規則性の有無、痛みや苦しさなどなるべく具体的に伝えるようにしよう。同院では時間をかけて問診を行うため、初診の場合は循環器疾患専用の予約枠を設置。ウェブ予約を活用する際は、受付欄に詳しい症状も記入する。

2ホルター心電図の装着

必要に応じて12誘導心電図、心臓超音波検査を行いながら診察が進み、その後にホルター心電図を装着してもらう。来院時の服装は問わないが、上半身は脱ぎやすい衣類が望ましい。機器の装着は女性看護師が担当するため、女性でも気がねなく受診できそうだ。このときに、行動記録カードの記入方法や、症状があったときに押す「イベントボタン」の説明を受ける。

3検査スケジュールの確認

ホルター心電図を装着したら、医師から来院スケジュールの説明を受ける。24時間検査の場合は翌日のほぼ同時刻に受診し、院内で解析した結果の説明をすぐに受けることができる。ただし仕事や学校を2日続けて休めない人もいるため、自身で機器を外して家族に届けてもらうことも可能。1週間検査の場合は翌週に再受診して機器を外すが、解析結果が出るまで1週間ほどかかるという。

4日常生活を送る

普段と変わらない生活を送りながら、行動記録カードを適宜記入する。食事や運動、入浴など、どのような行動をしたのかを時間経過とともに詳しく書こう。自覚症状があった場合は「イベントボタン」を押して記録を残す。

5検査結果を確認するため通院

24時間のホルター心電図検査の場合は、受診したその場で解析してすぐに結果を説明してもらい、1週間検査の場合は外した翌週に結果説明を受ける。治療が必要だと判断されたら、同院で治療を継続するか、連携している医療機関に紹介してもらう。同院で薬物治療を行う際は副作用の有無を確認しながら慎重に治療を進め、定期的な通院を欠かさない。

ドクターからのメッセージ

畔柳 彰院長

患者さんの中には「こんなことでクリニックに行ってもいいのかな」と、受診をためらっている方も多くいらっしゃいます。しかし、不安に感じる必要はまったくありません。不整脈があるからといって必ずしも治療しなければならないわけではなく、一方で自覚症状がなくても緊急性が高いものもあります。検査を通して何もないとわかれば安心ですし、もしも治療が必要になったとしても、早い段階で始めることでその後の生活は大きく変わります。私はこれまでに不整脈を専門に経験を積んできたので、できる限りのことは手を尽くしたいと考えています。少しでも不安に思うようなことがあれば躊躇せず、まずは気軽に相談にお越しください。

Dr
Access