山本 雅史 院長の独自取材記事
ユリクリニック
(豊川市/愛知御津駅)
最終更新日:2026/01/26
「ユリクリニック」は、のどかな住宅地にあり、目の前の高架をくぐった先には海が感じられる気持ちの良い場所にある。約30年地域に愛されてきた同院で、2019年から山本雅史先生が院長として診療にあたっている。山本先生の専門である呼吸器疾患をはじめ、内科、小児科、皮膚科など幅広い分野の診療に対応している。「エビデンス(科学的根拠)をもとに、患者さんに納得してもらえる治療を提供していきたい」と語る山本院長。患者の思いに寄り添いながら、ベストの治療を追い求める姿勢を貫いてきたのだそう。院長に就任してから8年目を迎えるクリニックの方向性について、熱い思いを聞いた。
(取材日2021年10月4日/情報更新日2026年1月26日)
エビデンスをもとに患者が納得できる治療を提供したい
2019年に院長職を引き継いだそうですね。クリニックについて教えてください。

「ユリクリニック」は、検診施設と2つのクリニックで構成される医療法人卓和会の1つで、約30年地域の人に愛されてきたクリニックです。私は2019年から、ご縁があって当院の院長職を引き継ぎました。私自身の専門は呼吸器内科ですが、地域の方が年齢・症状を問わず受診できるよう、呼吸器内科だけでなく、内科疾患一般、小児科、皮膚科まで幅広く診療を行っています。少しでも困った症状や体調の変化などを感じましたら、気軽に相談にいらしてほしいですね。連携する検診施設には、CT装置などの複数の高度な医療装置があり、CT検査のオーダーも速やかにできる利点があります。のどかな雰囲気の土地で、高齢になっても現役で仕事を続けていらっしゃる方が多く、私もこの地の人たちの健康管理に少しでも貢献できるように尽力していきたいと思います。
先生は名古屋掖済会病院で経験を積まれたとお聞きしました。
名古屋掖済会病院での勤務歴が長く、最後の10年ほどは副院長として管理職の仕事も加わりました。現在も名古屋掖済会病院の外来を週1日担当しています。私の専門は呼吸器内科なので、肺がん化学療法の臨床試験などに積極的に参加して治療法の向上に努力してきました。また、喘息やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)では、名古屋南部の大きな病院と連携した勉強会を通じて、吸入療法の治療意義について啓発してきました。治療においては、当然ですが、エビデンス(科学的根拠)に基づいた医療を重視し高度な医療の実施に努めてきました。一方で、治療の選択にあたっては患者さんへのわかりやすい説明を重視し、いつも、患者さんが納得できる治療を心がけてきました。
クリニックでもエビデンスに基づいた治療を基本としているのですね。

もちろん大切だと思っています。ただし、いくらこちらがベストな治療法だと思っても、患者さんにはそれぞれの事情や思いがありますから、無理強いするものではありません。相談しやすい雰囲気を大切に、まずは患者さんの話をしっかり聞いて、信頼関係の構築に努めるようにしています。どんなことに悩まれているのか、これからどうしていきたいのか、仕事や経済事情などの立場なども踏まえながら、一緒に考えていくことが大事だと思います。そして、治療の選択肢について、患者さん一人ひとりが理解しやすい形で説明し、納得していただいた上で進めていけるといいですね。そうしたコミュニケーションの部分は手間を惜しまず時間を割いていきたいです。
気軽な受診・検診から治療へとつなげていく
名古屋掖済会病院では病診連携(総合病院などの病院とクリニックの連携)に力を入れていたとか。

地域医療において、クリニックと病院が役割分担してつながっていくことが大事だと思います。地域のクリニックでは、高度な検査や入院を要する治療は困難です。クリニックではなるべく早期に病気を見つけ、必要に応じて専門の病院へ紹介し、治療していただき、状態が安定すればクリニックへ戻っていただく。そのためにはカルテなどで患者さんの情報の共有が大事だと思います。病院勤務時代には、長年病診連携の責任者として、こうしたやりとりが効率的に行えるように力を尽くしてきました。今は病院勤務時代と逆の立場ですが、地域の総合病院はじめ多くの病院の先生方に、病診連携でたいへんお世話になっております。
どんなタイミングで検査などを受けたら良いでしょうか。
自治体が推奨する検診や会社の検診はぜひ受けてほしいです。当院は豊川市のがん検診や特定健診を積極的に行っていますので気軽に受診してください。私は呼吸器を専門としていますので、もっと早期に発見できればよかったのに、と感じる肺がん症例をいくつも見てきました。早期がんでは、症状がほとんどないことが多いので定期検診は重要ですね。また、小さな違和感の出現時には放置せず、積極的に受診してほしいと思います。咳一つとっても、侮れない多くの病気が潜んでいることもありますから、「気になったら早めの専門家への受診」を心がけてほしいですね。
感染性疾患への対応は?

私自身、勤務医時代に感染対策の責任者を長年担っていたこともあり、クリニックといえども、感染症対策は必要だと考えています。新型コロナウイルス感染症が広がり始めた頃より、当院では、発熱者と一般の受診者を分けるゾーニングをしています。2023年5月に、新型コロナウイルス感染症は「5類感染症」に位置づけられましたが、上記のゾーニングを続けています。発熱がある方は、受診前にご連絡いただいた上で、専用の入り口から通常の診察室とは別の簡易陰圧装置も設置したお部屋へとご案内していますので、一般受診者と動線が交わる心配はありません。一般受診者に安心して来院していただくために、このような対応をとっています。なお、新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスに対しては、抗原検査に加えて、感度の高い核酸増幅検査も院内にて実施可能です。ぜひ、ご利用ください。
幅広い年齢層や症状に対応すべく小児科や皮膚科も診療
スタッフさんはどのような方が多いですか?

当院のスタッフは全員地元出身の方で、地域のことを熟知されていますね。皆とても親切で、アットホームな雰囲気をつくってくれています。患者さんが私には話しづらかったり、話し損ねてしまったことがあれば、看護師などスタッフに伝えてもらえば、皆で共有して診療に生かしていきます。私が名古屋掖済会病院で外来診療を行う時間帯は、非常勤の先生に当院での診察をお願いしています。長年通ってくださった方を大切に見守り続けるのはもちろん、新たに足を運んでくださる患者さんも全力でお迎えしたいです。ファミリークリニックとして家族皆さんに頼りにしていただきたいですね。
小児科診療も行っているんですね。
私自身、専門が呼吸器内科ですので、小児科領域の中でも小児喘息は積極的に診療を行っています。咳が長引いたりした場合には、ぜひご相談ください。また、お子さんは急な発熱が多いと思いますがお気軽に受診してください。さらに、予防接種や花粉症の舌下免疫療法にも積極的に対応していますので、ぜひご相談ください。乳児期の多種類の予防接種を効率良く進めていくためにサポートしています。また、当院では皮膚科も標榜して診療しています。日常的な湿疹やかゆみ、かぶれ、水虫などお気軽に受診してください。患者さんにとって使い勝手の良いクリニックでありたいですね。
今後の展望について教えてください。

これからも、地域の方に信頼していただけるよう日々の診療を丁寧に積み重ねていきたいと思います。専門としている呼吸器内科の診療はもちろんのこと、普段のちょっとした不調にも丁寧に対応させていただきますのでお気軽に受診してください。病診連携にも努め、患者さんにとってベストな治療を常に選択できるよう、臨機応変に診療を進めていきたいです。

