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福富 達也 院長の独自取材記事

ふくとみクリニック

(豊川市/御油駅)

最終更新日:2024/06/07

福富達也院長 ふくとみクリニック main

名鉄名古屋本線の御油駅から歩いて5分。鳥のさえずりが聞こえるのどかな住宅街の一角に「ふくとみクリニック」がある。院長の福富達也先生はいくつもの大学病院、海外の病院などで研鑽を積み、特に心臓疾患のカテーテル治療を数多く行ってきた心臓疾患のエキスパートだ。そんな福富院長のもとには循環器系の疾患だけではなく、生活習慣病から健康診断後の相談、日々の体調不良、そして介護保険の質問など、さまざまな相談に患者が足を運ぶ。「困っておられる患者さんに対しまず話を聞き、できる限り当院で診るという姿勢で臨んでいます。私もスタッフも大事にしていることです」と明朗快活な口調で話す。自身も毎朝ラジオ体操を行って健康を維持している福富院長にクリニックの特徴、心臓疾患における強み、患者への想いなどを聞いた。

(取材日2022年12月14日/情報更新日2023年12月11日)

地域のかかりつけ医として、心不全の予防にも注力

開業して10年以上がたつと伺いました。

福富達也院長 ふくとみクリニック1

早いものでそうなりますね。ここ数年の大きな変化として挙げられるのは、やはり新型コロナウイルスの流行です。当院ではワクチン接種や発熱の外来にも対応していますが、通常の外来診療とも並行しているので、できるだけ患者さんの待ち時間を減らせるよう工夫しています。通常の外来では、やはり高血圧や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病の方が多いですね。これらの生活習慣病は、最終的には私が専門的に学んできた心不全につながる病気でもあります。心不全にはステージがありますが、狭心症などでカテーテル治療を受けたりするのはまだ手前の段階といえます。病院に勤めている時には、座っているだけでも息切れがするようになり、入退院を繰り返す方を大勢診てきました。ですから今、地域のかかりつけ医としてできる大きなことは、心不全に進行させないためのさまざまなアドバイス、つまり「予防」なのだと思います。

具体的にどういったアドバイスを行うのですか?

看護師に管理栄養士さんからの指導を受けてもらい、その知識をもとに患者さんの食事指導なども行ってもらっています。心不全の初期段階は、前述したような高血圧や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病です。診察でも40代、50代というまだ若い時期から食事と運動に気をつけてほしいとアドバイスしています。食事で最も気をつけたいのは塩分、そして運動は筋肉に負荷がかかる運動ではなく、ウォーキングなどの有酸素運動がベストで、これを毎日続けるのが重要です。私自身も毎朝ラジオ体操をしてから当院まで通勤しているので「先生がしているなら頑張ろうかな」とおっしゃる患者さんもおられますよ。

漢方薬も治療に取り入れているそうですね。

福富達也院長 ふくとみクリニック2

漢方薬は今、循環器の先生方の間で全国的にも注目されています。漢方薬は心疾患や生活習慣病に直接的に作用するというよりも、患者さんのさまざまな症状を軽減する目的か、もしくは西洋薬だと作用が強過ぎる場合に用いるケースが多いです。例えば、心不全ではむくみを軽減するために利尿剤を使用するのですが、ご年配の方の場合、利尿剤ではナトリウムやカリウムのバランスが乱れてしまうことも。そういうときに漢方薬を用いるのです。漢方薬には多面性があります。むくみに使う漢方薬は体内の水分バランスを保つ働きが期待でき、むくみがある場合には利水を、脱水などの場合は保水を行います。漢方薬は年齢を問わず使いやすいお薬だといえるんですよ。

どんな主訴であっても必ず受け入れ、話に耳を傾ける

患者さんのQOL(生活の質)を上げるための魅力が、漢方薬にはあるのですね。

福富達也院長 ふくとみクリニック3

そうですね。当院には心臓疾患や生活習慣病の方だけではなく、さまざまな悩みの相談にいらっしゃる方もとても多いんです。その中には更年期障害や冷え性、ストレスによって気を失ってしまう血管迷走神経性失神などもありますが、こうした生活の中でのお悩み、特に自律神経が関連する症状には漢方薬はとても役に立つと考えています。患者さんの体に合った漢方薬を処方できれば、いくつものお薬を飲まずに一つの漢方薬だけでカバーするということも期待できますので、困っている症状などありましたらぜひ一度ご相談ください。

患者さんと接する際に心がけている点は何でしょうか?

丁寧に説明すること、そして来院された方をできる限りお断りしないことです。よく皮膚疾患などを相談されることも多いのですが、それでもまず患者さんの訴えを受け止める、この姿勢を大切にしています。受付スタッフにも内科的な疾患以外の方が来られてもお断りしないようにとお願いしていますし、まずはきちんと診察をした上で、当院では無理な場合にはしかるべき知識を持つ先生にご紹介するのも、かかりつけ医の仕事だと考えています。

エコーなどの精密な検査にも注力されているそうですね。

福富達也院長 ふくとみクリニック4

心臓、腹部、頸動脈エコー、そして静脈血栓の診断ができる下肢のエコーのほか、血管の硬さを調べられる血圧脈波伝播速度の検査などを行っています。血圧脈波伝播速度の検査は、心臓から押し出された血液が血管に伝わる速さを割り出すことで動脈の血管の壁の硬さを測定し、血管の詰まりの有無や動脈硬化の状態を調べるものです。検査時間は10分ほどで、血圧測定のカフを手足4ヵ所に取りつけるだけなので患者さんの負担も少なく、得られる情報が非常に多い点が特徴です。血管の硬さ、つまり動脈硬化の進行具合が把握できれば、具体的にどう治療をすべきか、生活習慣では何に気をつけるべきかがわかるので、当院のような循環器を専門とするクリニックには欠かせない検査だと思います。

危険なサインに気づき、精密な検査で早期治療へ導く

こちらのクリニックで検査を受けるメリットはどこにあるとお考えでしょうか?

福富達也院長 ふくとみクリニック5

検査、診断、治療までが一貫してスムーズに行えるため、患者さんの負担が少ない点でしょう。血圧脈波伝播速度の検査もそのうちの一つで、「病院で検査を受けてきてください」となると、患者さんの治療へのモチベーションがそがれることもあるかもしれません。しかし当院で一貫して行うことで、患者さんの気持ちをそらさず、スムーズに治療に入れるのは大きな強みだと感じています。病院で手術などを担当していた頃は「もっと早く治療を受けていれば……」と思うことも多々ありました。だからこそかかりつけ医の存在が大事なのだと実感しています。患者さんの命に関わる危険なサインに素早く気づくことがかかりつけ医に求められることですので、病院勤務の経験が現在の診療にも大きく生かされていると感じます。

豊川市の介護保険申請の介護認定審査会のメンバーも務めておられるそうですね。

毎月市役所を訪れて審査を行うので、介護保険そのものにもかなり精通してきました。当院の歴史が長くなるほど患者さんもお年を召され、介護が必要になる方も多くおられますので、これから介護のことを考えたい、早めに知っておきたいという方は、遠慮なく質問していただければと思います。ほかにも外来受診が困難になった患者さんは、在宅医療に切り替え診療し、看取りにも対応しています。訪問診療を集中的に引き受けるのは難しいのですが、「最期はいつも診てくださっている福富先生にお願いしたいです」という声には責任を持って応えていくつもりです。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

福富達也院長 ふくとみクリニック6

毎日が忙しく、なかなか運動をする機会が少ない方も多いでしょう。お仕事などで忙しいという気持ちは十分理解できますが、循環器を専門としている医師としては、やはり毎日の運動をお勧めします。例えば足踏みをしたり、少しでも歩くように心がけたり、短時間でも運動をする習慣を身につけるのは将来の心不全を防ぐためにも非常に良いことだと思います。私は診察中でも肩凝りを訴える患者さんと一緒に肩の運動をしたりしていますよ。「このクリニックに来て良かった」と思っていただけるようこれからも勉強を続け、皆さんと心を交わしながら頼られるクリニックであり続けたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

・予防接種
インフルエンザ/3800円(子ども2回目2800円)、MR(麻疹・風疹)ワクチン/1万円、水痘(水ぼうそう)/7000円、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)/5500円、肺炎球菌ワクチン(成人用)/7000円、B型肝炎ワクチン/5500円、帯状疱疹ワクチン/1回22000円

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