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太ももの痛みやしびれは脊椎に原因の可能性
専門医師へ相談が大切

あさの整形外科

(名古屋市名東区/一社駅)

最終更新日:2021/06/14

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  • 保険診療

腰痛と同時に、お尻や太もも、すねやふくらはぎなどにも痛みやしびれなどを感じ、整形外科を受診する人は少なくない。しかし、それでも症状がなかなか改善しないという人も多いのではないだろうか。もしかしたら、その痛みの原因は脊椎にあるかもしれないという。「あさの整形外科」の稲生秀文院長は整形外科の数多い分野の中で特に脊椎疾患を専門とし、地域の中核病院で数多くの患者を診療、治療してきた。腰・お尻・脚の痛みの原因を突き止め、手術を含めたさまざまな治療の中から、その患者に適した治療を提案することに努めている。そこで今回は、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症といった脊椎疾患の実態からその治療法、早期に受診し治療を開始する大切さ、手術に関わることについて詳しく教えてもらった。(取材日2021年5月12日)

お尻から脚に走るような痛みは、脊椎疾患の可能性も。専門の医師のもとで適切な治療を選択しよう

Q太ももからすねに走る痛みには、どのような疾患の可能性が?
A
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▲十分な問診を行い、症状の原因がどこにあるか丁寧に診察を行う

年齢によっても起こりやすい疾患が分かれます。腰痛と同時に、お尻や太もも、すねなどにも痛みを感じる場合がありますがこれが坐骨神経痛と呼ばれる症状で、場合によっては脊椎に問題があるかもしれません。腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症、腰椎分離症といった疾患が原因として考えられます。椎間板ヘルニアは、椎間板と呼ばれる骨の間のクッションのような組織が飛び出てしまうことで神経を圧迫する病気で、若い年代の方にもよく見られます。一方、脊柱管狭窄症は脊椎の中の脊柱管と呼ばれる神経の通り道が狭くなるもので、高齢の方に多い疾患です。腰椎分離症は若い時の過度なスポーツなどが原因となることが多いです。

Q脊椎の疾患を引き起こしやすい習慣や癖はありますか?
A
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▲リハビリテーション室。さまざま機器をそろえている

痛みが出始めたときだけが病気の始まりではありません。脊椎はS字カーブが理想の形ですが、さまざまな生活上の要因でカーブが崩れてしまい、神経を圧迫し炎症が生じたりします。基本的に人間の体は、日々の負担の積み重ねによって傷んでいくものです。例えば年齢を重ねること自体が脊椎疾患のリスクになります。また肉体労働や肥満、さらにコンタクトスポーツや交通事故も発症の要因となり得ます。一方で日々の生活における姿勢も、脊椎に負担をかけます。長時間のデスクワークや中腰の作業、床から重量物を持ち上げる時に膝を曲げずに持ち上げたりすること、あと日本人の生活様式である程度仕方ないことですが、あぐらも腰に負担がかかります。

Q脊椎疾患専門の先生に診てもらうメリットを教えてください。
A
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▲エックス線透視装置を使って選択的神経根ブロックを行っている

整形外科と一口に言っても、外傷やリウマチ、関節外科、腫瘍、手の外科など専門分野はさまざまです。当然脊椎疾患の診断・治療は経験豊富な専門の医師に任せるのが一番です。しかし腰痛や脚の痛みを感じた場合に、脊椎が原因になっていると判断できる患者さんはあまり多くないでしょう。そこでまずは整形外科で診察を受けて、脊椎が原因の疾患の場合には専門家を紹介してもらうのが賢明です。私は30年近く脊椎疾患を中心に治療や手術を行ってきました。検査前の段階から痛みやしびれの有無、歩き方などを見てある程度見当をつけることができます。一方脊椎以外の疾患でより専門的な治療を受けたほうが良い場合は、適した病院へ紹介しています。

Qこちらではどのような検査・治療を行っていますか?
A
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▲神経ブロックは模型を使ってわかりやすい説明を心がけている

まずどんな時に・どこが・どんなふうに痛んだり、しびれを感じたりするのか、丁寧に問診して診察します。その後エックス線を撮りますが、必要に応じて連携病院でMRIやCT撮影をすることもあります。治療は内服薬や注射と並行して、症状に合わせたリハビリテーションを行います。当院では物理療法と運動療法のリハビリを行っていますが、それだけでは対処できない比較的重い症状の場合にブロック治療を行います。これは神経に直接注射をすることで炎症を抑える治療です。当院では一般的な整形外科で行われる硬膜外ブロックに加え、より痛みの原因となっている神経にピンポイントでアプローチできる選択的神経根ブロックも行っています。

Q他院で手術を勧められて、ためらっている人もいるのでは。
A
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▲手術が必要かどうか、セカンドオピニオンとしての相談も可能

脊椎の手術は失敗したら半身不随になってしまう印象があるかもしれません。中にはリスクの高い手術もありますが、椎間板ヘルニアや脊柱狭窄症の手術についてはそれほど心配する必要はないでしょう。ただ手術のタイミングは非常に重要です。歩きづらい段階で手術を行えば回復をめざせますが、車いす生活が始まってからの手術では杖なく歩くことはなかなか難しいです。現状と回復のイメージ、手術に関するリスクを総合的に判断し、どの選択が患者さんにとって一番良いかをお話しします。近年では高齢者の脊椎圧迫骨折・腰椎圧迫骨折も増加しており、診断・治療の遅れがまれに脚のまひにつながることもあるので、放置せず受診してほしいですね。

ドクターからのメッセージ

稲生 秀文院長

私は脊椎を専門として大学病院や地域の中核病院で経験を重ねてきました。専門的技術が必要な「選択的神経根ブロック」にも対応していますし、手術についても過去に数多く執刀しており、症状や患者さんの思い、リスクを踏まえた上で、治療法を見極め判断することを重視しています。近年では手術方法も非常に多様化しており、症状に合わせて柔軟に治療が進められます。腰痛や脚の痛みがあり整形外科を受診してもあまり改善しない方、歩きづらい、しびれの症状を我慢している方、手術を勧められたがどうしようか悩んでいる方、セカンドオピニオンとしての相談も受けつけています。諦める前に、ぜひ脊椎専門の医療機関を探し相談してみてください。

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