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山田 隆祥 院長、山田 尚美 副院長の独自取材記事

山田シティクリニック

(名古屋市中区/伏見駅)

最終更新日:2021/10/12

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伏見駅から徒歩8分、栄駅からも徒歩圏内の「山田シティクリニック」。繁華街近くでありながら、緑の多い白川公園に近接するクリニックの周辺には落ち着いた雰囲気が流れる。ビル1階に駐車場も備えたクリニックでは、山田隆祥院長が産婦人科、妻で副院長の山田尚美先生が小児科を担当。2011年まで分娩も扱っていた山田院長と、子育てをしながら小児科の医師をしてきた尚美先生の2人が連携することにより、幼少期の子どもはもちろん、思春期から高齢期の女性までが途切れなくサポートを受けることができる。同フロアでの診療ながら、待合室からは受付を挟んで分かれる構造をとり、併設のメリットとともにさまざまな患者の心象にも配慮。穏やかな笑顔で受け答えする2人に、クリニックの姿勢を聞いた。

(取材日2017年6月29日)

地域の要望に応えて産婦人科と小児科を併設

お二人が医師になられたきっかけを教えてください

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【院長】私の父は1962年に同じ場所で開業した産婦人科の医師でした。私にとってはここが実家でしたし、父の姿を見て育ったので自然と医師の道に進みました。産婦人科は24時間365日大変だとわかっていましたが、体調の思わしくない父を助けたいという気持ちが強くありましたので、この地で後を継ぐことを決めました。
【尚美先生】私は父が内科の医師で、昼夜を問わず人のために働く姿を見て育ちました。医師になったのは、人のお世話をするのが好きだったからですね。子どもというのは、大変な病気を長期に患う場合もありますが、良くなる場合には素晴らしい回復力を発揮します。院長とも知り合った国立名古屋病院(現・国立病院機構名古屋医療センター)の小児病棟で働くうちに、その姿に未来を感じるようになりました。

開業の経緯をお聞かせください。

【院長】国立名古屋病院に7年間勤めた32歳のとき、病気がちだった父が倒れ、実家の後を継ぎ開業医となりました。もう少し修行がしたいという思いはありましたが、父の弟子であり、当時の産婦人科の部長を務めていた私の恩師が背中を押してくれ、決心がつきました。当時はまだ古いビルでしたが、1995年に新しく建て替えました。結婚していた副院長はそれ以前にもお産の立ち合いや新生児のお世話をしてくれていましたし、出産した子どもを連れて来られる方も増えたので、建て替えを機に小児科を併設したのです。地元の方だけでなく、県外からの患者さんも来れられようになり、現在では産婦人科、小児科ともに気に入って来院される方が多くなりました。望まれてスタートできたのは幸せでしたね。

現在の患者層について教えてください。

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【尚美先生】産婦人科の場合は近くの医院がいいという方ばかりではないので、以前と同様に若い方が多いです。小児科のほうは、ここ数年で周辺にマンションが建ちましたので地域の方が増えた印象です。開業当初に比べると国際色が豊かになりましたね。校医をしている小学校や保健所の圏内にも、10ヵ国以上の国の子どもがいるのではないしょうか。インターナショナルスクールの子もよく来院するので、外国の絵本も置くようになりました。外国の患者さんの場合には、予防接種一つにしても国によってシステムが違うので、外国で接種した残りを日本で受けるときはどうすべきかなど勉強が欠かせません。私もすべての言葉がわかるわけではありませんが、一生懸命対応しています。

病気だけでなく生活を診るホームドクターに

診療時に心がけていることをお聞かせください。

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【院長】説明をしっかりするということです。私の口から、すべて患者さんに説明します。スタッフに任せたり、説明書だけということは決してしません。そして時間の許す限り、患者さんのお話しに応えたいと思っています。時には娘さんやお友達の病気の話にまでなってアドバイスすることもあります。初めての妊娠や病気である場合も多いですし、患者さんの立場からしたら、それが一番安心できると思うので説明を重視しています。私は若くして医院を任されたので、そうやって誠意を示したいという思いもありました。今でも、若い人には若い人と同じ目線で話そうと努力しています。

尚美先生はどのような診療を行っていらっしゃいますか。

【尚美先生】院長の開業当初からの姿勢を見てきたので、私も丁寧な説明を心がけています。そして子どもの病気だけでなく、生活やお母さんの育児不安のことなど、家庭内のいろんなことをお話しいただいてアドバイスできたらいいと思っています。病気以外のことでも話しやすいような雰囲気をつくるようにしています。通常多い患者は地域で流行している感染症ですが小児科の病気は幅広く、おねしょやアレルギー、拒食症のお子さんの相談にも対応しています。ホームドクターとして診ながら、重篤な疾患がないかいつも緊張して診ています。現代は核家族化が進み、悩みを打ち明ける場も少なくなっているでしょう。当院が受け皿となりたいと思っています。

クリニックの待合室は受付を挟んで2つに分かれていますね。

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【院長】産婦人科と小児科を受付で仕切っている形です。患者層が異なるだけでなく、産婦人科には不妊治療などで来られる患者さんもいますから、待合室から分けられるように私が設計しました。受付からキッズルームを見守れる窓があるのは、副院長のアイディアです。1階に駐車場、3階に病室を確保したかったので2階に診察室を設けました。スタッフの行き来もしやすく、動線が整っていると感じています。小児科にかかっていた子どもが思春期になり、婦人科的な病気を確認する必要がでたときもスムーズに検査できますし、婦人科を受診していた方が出産したら小児科に来るようになったケースもあります。副院長と互いにアドバイスし合うこともできます。中高生で婦人科をためらう人にも、来ていただきやすいクリニックだと思います。

話しやすい環境づくりを第一に

スタッフや院内のことで気をつけていることはありますか?

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【院長】患者さんには優しく接してほしいと日々思っていますが、言わなくてもスタッフは動いてくれているので本当に感謝しています。医療関係者なら当たり前かもしれませんが、私たちの患者さんへの態度を見てそうなってくれているならばうれしいことです。
【尚美先生】子どもは急に具合が悪くなりますから、小児科としては患者さんの様子の変化には気をつけています。予防接種の予約で来た患者さんであっても、熱があった、気分が悪くなったという場合がありますからね。キッズスペースが見える窓を提案したのも、小児科として患者さんの急変には特に注意したいという気持ちからです。診察室だけでなく、待合室の様子も気をつけるようスタッフに促しています。

今後の展望をお聞かせください。

【院長】引き続き小児科から婦人科まで幅広い年齢の方に対応をしていきたいと思っています。産婦人科の医師としては、これまでの多くの経験を生かした診療がしたいです。例えば生理痛一つにしても、相談していただければさまざまな対処法があります。寿命が延びて閉経後も長く人生が続く現代は、骨折を予防することも重要です。若い人も生理不順があれば骨がもろくなりますし、年齢に関係なく、女性のライフスタイルをサポートしていきたいですね。少しプライベートなことをいうならば、2011年で約20年間休みなく取り扱ってきた24時間対応が必要な分娩をやめました。ですので、少し旅行に行きたいですね。

読者にメッセージをお願いします。

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【院長】まず、敷居は高くないということをお伝えしたいです。生理前の不調を相談するだけでもいいのです。メリットとデメリットをしっかりとお話しした上で、適切に対応します。私が産婦人科の医師として誇れることは、お産や手術を数多く手がけてきたにもかかわらず、訴訟やトラブルが一例もないことです。これは患者さんとのコミュニケーションを大切にし、できるだけわかりやすい言葉を使って丁寧な説明を心がけてきたからこそだと思っています。患者さんが話しやすい雰囲気づくりにも心を配っているつもりです。どんなことでも気軽に来院いただき、希望を伝えていただけたらと思います。
【尚美先生】地域に望まれる形でスタートして、当時診ていた子どもが母になり、自分の子どもを連れてきてくれたときは、医師冥利に尽きる思いでした。これからもずっと地域の人たちの役に立っていきたいです。

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