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山川 聡 院長の独自取材記事

やまかわこどもクリニック

(名古屋市西区/上小田井駅)

最終更新日:2023/03/09

山川聡院長 やまかわこどもクリニック main

2017年6月19日、開院30周年を迎えたのを期に、前身の山川小児科医院からリニューアルした「やまかわこどもクリニック」。山川聡院長は、2021年に先代院長である父・山川毅先生から院長職を継承し、2023年1月には理事長を兼任することになった。日本小児科学会小児科専門医であるのに加え、小児救急や小児腎臓科といった分野で専門的な研鑽を積んだ山川院長。ウェブ予約システムを整備したり、徹底した感染対策を講じたりと、さまざまな角度から「受診しやすさ」を追求するとともに、培った経験を生かし「総合的に子どもを診る医師」として多くの子どもの健康を支える山川院長。子どもへのあふれる愛情が感じられる山川院長に、入り口に掲げられたリンゴのオブジェに込められた思いや子どもの人生に寄り添う医師としての想いを聞いた。

(取材日2017年6月12日/情報更新日2023年1月26日)

小児救急や小児腎臓科の経験を生かした診療

医師を志したきっかけを教えてください。

山川聡院長 やまかわこどもクリニック1

私が小児科の医師になったのは、未来を担う子どもたちを元気にする医療にやりがいを感じたからです。そして何より、子どもに慕われる父の姿を見て育ち、自分もそのような医師になりたいと思ったからですね。父は以前「成り行きで医師になった」と話していましたが、私たち家族や母から見れば、なるべくして小児科の医師になった人です。幼い頃から、私も小児科の開業医として父とともに働きたいと考えていました。

大学卒業後はどのような経験を積んでこられたのでしょうか?

名古屋市立大学医学部卒業後は、小児救急に積極的な名古屋第二赤十字病院やあいち小児保健医療総合センターで小児救急に従事し、加えて小児腎臓科にも所属しました。当時も今も、私がめざすのは小児科のゼネラリスト。透析などを行う腎臓科では全身管理が必要となる重症患者を担当することが多く、当時はとにかく目の前の患者さんを治してあげたい一心で診療にあたっていました。小児科の開業医の立場では専門的な腎疾患治療を行うことはあまりありませんが、一番難しい状態を知っていることは当院の診療でも大いに役に立つものと思います。どんな症状でも診られる医師になるために必要な経験が積め、多くを学べたと感じています。

全身をしっかり診ることを大切にしているのですね。

山川聡院長 やまかわこどもクリニック2

医師として、子どもの健康を支えるための医師でありたいと思っているんです。例えば、腎臓科のノウハウがあることで、学校検診の検尿で問題が見つかった子に迅速に対応したり、夜尿症に悩む子をフォローしたりすることもできるでしょう。父も当院を開業する前は、未熟児や新生児医療を中心に、一般小児の救急医療に携わっていました。私も父も、厳しい現場を経験したからこそ、一般小児はすべて診ることができると自負しています。

スタッフの専門性を生かし、チームで子と親を見守る

感染対策にも力を入れているそうですね。

山川聡院長 やまかわこどもクリニック3

軽症で来院しても、院内で新しいウイルスをもらって病気が長引いてしまう場合もあるため、2つの診察室と3つの隔離室を設けて適宜待合・診察分離を行っています。ウェブ予約システムの導入により、密を避け待ち時間の緩和につながっているように感じます。また新型コロナウイルス感染症流行以降は、発熱など感染症が疑われる症状がある場合はウェブ予約時や電話などで事前にお知らせいただくようにしています。最近は、診察まで車や隔離室で待機してもらうなどし、できるだけ院内での滞在時間を減らすようにしています。その他の感染対策では、受付のアクリル板設置からアルコール消毒、空気清浄機の設置を行うほか、サーマルカメラにより来院されたお子さんや付き添いの方の体温測定も行っています。新型コロナウイルスに限らず、インフルエンザ等の感染症は毎年流行します。今後も工夫を凝らして、安心してご来院いただける環境作りを心がけていきたいです。

予防接種のスケジュール管理にも工夫されたと伺いました。

現代の予防接種は生後2ヵ月からほぼ毎月のように接種があります。確実に受けていただくため個別にスケジュールを組むサポートは以前から行っていたのですが、ウェブ予約システム導入に伴い、保護者が自分で接種を管理し、予約を入れられるシステムを加えました。こちらで指定しても当日の体調不良でスケジュールが崩れてしまうことがありましたが、保護者の方が柔軟に対応できるようになりました。接種できる曜日も増やし、働いている方も来院しやすいよう配慮しました。今の小児科に大切なのは、予防医療を確実に行うこと。子どもの全体をよく知る小児科医が予防接種に全面的に関与することが重要だと思います。

保育士や薬剤師の方も常駐されていますね。

山川聡院長 やまかわこどもクリニック4

診療では、できるだけお子さん本人に説明し、納得してもらった上で処置をしたいと思っていて、保育士の存在はとても助けになっています。普段はキッズスペースにいることが多いのですが、診察室に入るお子さんの付き添い役を担ったり、介助を手伝ってもらったりしています。現在は常勤1人のみなので、パートさんなどを増やしてお子さんの見守りをより手厚くしていきたいですね。薬剤師は2020年から常駐していて、処方薬のお渡しと併せて上手な服薬方法や詳しい薬の説明を担当してもらっています。親御さんからの「副反応が気になる」「うまく薬が飲めない」などのお悩みに対して、その子に合わせた服薬指導を行ってくれています。現在、薬剤師は産休・育休中なので、復帰後の活躍に期待ですね。スタッフみんなが各自の専門性を生かして働いてくれているので、私たち医師もしっかり集中して診療を行うことができていて、本当に心強いです。

「リンゴの病院」として、思い出に残るクリニックに

クリニック入り口の大きなリンゴが印象的です。

山川聡院長 やまかわこどもクリニック5

あのリンゴは、私と妹が大好きだった、ある絵本からインスピレーションを受けたものなんです。弱虫の少年のもとに小さなライオンが現れ、助けてくれる話です。少年は最後にはいじめっ子に自分の力で勝ちました。するとポケットにいたはずのライオンはリンゴに変わり、「もう大丈夫だよ」という置手紙を残していなくなっていたのです。弱くとも強いものや怖いものに立ち向かっていこうとするその物語から、勇気の象徴としてリンゴをクリニックのシンボルに取り入れました。院内の絵は患者さんが元気になれるようなストーリー仕立てになっています。至るところにリンゴが隠されているので、見つけて楽しんでほしいです。

今後の展望をお聞かせください。

この度、父から理事長職も継承したため、当院の診療体制も刷新していく段階に入ってきたと感じます。効率的な診療を追求しつつ、引き続きお子さんが来た時にほっとできるような場所をめざしていきたいと考えています。テラスの滑り台や院内のアートで、待っている時も楽しめ、気持ちが紛れるような空間をつくりました。病気にかかったり予防医療を受けたりしながら大人になり、このクリニックから巣立っていっても、通っていたことが良い思い出となって心の中に残るようなクリニックでありたいです。また、現代の子育ては孤立化していると感じています。祖父母や近隣の力を借りることが難しく、お母さんたちは1人で悩んでいます。保育士を常駐したのも、お子さんはもちろん親御さんの様子にもしっかり目を配りたいと思ったからなんです。看護師、保育士、薬剤師といった専門職の力を借りながら子どもだけでなく、お母さんも助けられるクリニックにしたいです。

読者にメッセージをお願いします。

山川聡院長 やまかわこどもクリニック6

病気やけがはもちろん、子育て中に感じた違和感や不安、悩みがあれば、まずは小児科に来てほしいです。まだ表現が未熟な子どもとコミュニケーションを取ることに長けているのが、私たち小児科の医師です。もちろん、看護師や保育士、薬剤師も、「子どもを診る」大事な存在であり、当院で過ごすお子さんや親御さんの様子も、常に共有し合い、より良い診療につなげています。私たちの信条は、お子さんの健康状態、発育を専門家の立場から診て、必要な医療やケアにつなげていくこと。さらには、1人の人間として子どもの全体を診るだけでなく、保護者の不安も解消できるクリニックをめざしています。必要があればもちろん専門の医師を紹介しますし、各種病院との連携もあります。何かあった際に「リンゴの病院」を思い浮かべてもらえるような、親しみを持ってもらえたらうれしいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

・インフルエンザ予防接種費用/3000円(補助なしの場合)
※その他詳細についてはホームページ参照もしくはお問い合わせください。

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