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山川 毅 院長、山川 聡 副院長の独自取材記事

やまかわこどもクリニック

(名古屋市西区/上小田井駅)

最終更新日:2019/08/28

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2017年に開院30周年を迎える山川小児科医院は同年6月19日「やまかわこどもクリニック」にリニューアルした。山川毅院長の続投はもちろん、息子の山川聡先生が副院長に就任。日本小児科学会小児科専門医2人による診療体制やウェブ予約システムを整備し、院長いわく「笑顔と熱意でやっていた」医院がさらに洗練されて生まれ変わった。正面のテラスにはカラフルな滑り台。院内はかわいらしいアートで囲まれ、具合の悪い子どもさえ心が踊るような空間に。子どもへのあふれる愛情が感じられる2人に、入り口に掲げられたリンゴのモニュメントに込められた思いや、新旧の長所を融合したクリニックの姿を聞いた。
(取材日2017年6月12日)

子どもの「総合医」となるために小児救急を経験

お二人が医師をめざしたきっかけを教えてください。

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【院長】私は大学受験時、成り行きで志と異なる医学部に入り、医師になることを心に決めたのは2年生のときです。小児科を選んだのはやはり小児医療に興味があったからですね。学問的にも内容が豊かでした。名古屋市立大学と大学院を卒業し同大学病院に勤務した後、現在の香川大学医学部の助教授となりましたが、研究や教育よりも臨床を主にしたいと名古屋に戻り開業しました。
【副院長】私が小児科の医師になったのは、未来を担う子どもたちを元気にする医療にやりがいを感じたからです。そして何より、子どもに慕われる父の姿を見て育ち、自分もそのような医師になりたいと思ったから。父は成り行きで医師になったと言いますが、私たち家族や母から見れば、なるべくして小児科の医師になった人です。私も小児科の開業医として父とともに働きたいと、子どもの頃から考えていました。

どのような分野が専門でしたか? 

【院長】勤務医時代は主に未熟児、新生児医療を中心に一般小児の救急医療に携わりました。小児医療を行う場合には、臓器の区別なく体のすべてを管理しなくてはなりません。将来のある子どもたちに、病気による障害を残すことはできませんから、ひとときも油断できない現場でした。私が1987年の医院開業日に9月9日の「救急の日」を選んだのは、いつでも診るのだという意識を忘れないためです。
【副院長】私も小児救急に積極的な名古屋第二赤十字病院やあいち小児保健医療総合センターで小児救急に携わるとともに、小児腎臓科に所属しました。私がめざしていたのは小児科のゼネラリスト。透析などを行う腎臓科では全身管理が必要となる重症患者を担当することが多く、どんな症状でも診られる医師になるために多くを学ぶことができました。

全身をしっかり診ることを大切にしているのですね。

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【副院長】父も私も子どもの「総合医」でありたいのです。もちろん腎臓科所属当時は重症の子どもを治してあげたい一心でしたし、小児科開業医の立場では専門的な腎疾患治療はあまり行いませんが、一番厳しい状態を知っていることは開業しても役に立ちます。学校検尿で問題があった子に迅速に対応したり、夜尿症に悩む子をフォローしたりすることもできるでしょう。父も私も、厳しい現場を経験したからこそ一般小児はすべて診られるという自信があります。もちろん専門に近い症状はそれぞれが担当するという場合は今後あるでしょうが、全体としてすべての症状を2人体制で診療できることは当院の強みです。

ウェブシステムと専用時間枠で二次感染を防ぐ

リニューアルにはどのようなお考えがあるのでしょうか。

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【院長】新しい考え方を取り入れて、より充実しようということです。リニューアル後は診察室を2つ、隔離室を3つに増やしました。またウェブ予約システムを導入して待ち時間を緩和しています。
【副院長】軽症で来院しても、院内で新しいウイルスをもらって病気が長引いてしまう場合があります。予約システムを使えば自分の順番が近くなってから来院できるので、滞在時間を短くできます。また以前は水・金だけだった予防接種と健診の枠を、曜日を限定せず午後の診療前の時間に専用の時間枠を設けたことで、より感染と非感染を分けることができるようになりました。

予防接種のスケジュール管理にも工夫されたと伺いました。

【副院長】現代の予防接種は生後2ヵ月からほぼ毎月のように接種があります。確実に受けるため個別にスケジュールを組むサポートは以前から行っていたのですが、ウェブシステム導入に伴い、保護者が自分で接種を管理し、予約を入れられるシステムを加えました。こちらで指定しても当日の体調不良でスケジュールが崩れてしまうことがありましたが、システムにより保護者が柔軟に対応できます。接種できる曜日も増やし、働いている方も来やすいよう配慮しました。今の小児科に大切なのは、予防医療を確実に行うこと。接種は内科などでもできますが、小児科の医師なら副反応やアレルギーに対応しやすいですし、子どもの全体をよく知る医師が予防接種に全面的に関与することが重要だと思います。

設備面に変化はありましたか? 

【副院長】リニューアルにあたり、被ばくの心配がなく診断の幅が広がる超音波検査を取り入れました。また院内で迅速に炎症の程度を測定できる血液検査も導入しています。指先に細い針を刺して採る数滴の血液でできる検査なので痛みも少なく、素早く重症度がわかります。丁寧な診療はもちろんですが、より患者さんが安心できるような検査を取り入れました。

保育士も常駐されていますね。

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【副院長】できるだけ子ども本人に説明し、納得してもらった上で処置をしたいと思っているので、保育士の存在はとても助けになっています。今後は以前から注力しているアレルギー疾患に関するスキンケア教室や、院内を活用した母親交流会や育児相談も行っていきたいので、そんなときも保育士は大きな役目を果たしてくれるでしょう。

「リンゴの病院」として、思い出に残るクリニックに

医院入り口には大きなリンゴが掲げられています。

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【副院長】あのリンゴは、私と妹が大好きだった、ある絵本からインスピレーションを受けたものなんです。弱虫の少年のもとに小さなライオンが現れ、助けてくれる話です。少年は最後にはいじめっ子に勝ちました。するとポケットにいたはずのライオンはリンゴに変わり、「もう大丈夫だよ」という置手紙を残していなくなっていたのです。弱くとも強いものや怖いものに立ち向かっていこうとするその物語から、勇気の象徴としてリンゴをクリニックのシンボルに取り入れました。クリニックの造形には彫刻家の友人、名古屋市立大学鈴木研究室の皆さんが力を貸してくれて、院内の絵は患者さんが元気になれるようなストーリー仕立てになっています。至るところにリンゴが隠されているので、見つけて楽しんでほしいです。

今後の展望をお聞かせください。

【副院長】子どもが来たときにほっとできるような場所をめざしています。テラスの滑り台や院内のアートで、待っているときも楽しめ、気持ちが紛れるような空間をつくりました。病気にかかったり予防医療を受けたりしながら大人になり、ここから離れていっても、通っていたことが良い思い出となって心の中に残るようなクリニックにしたいです。
【院長】現代の子育ては孤立化していると感じています。祖父母や近隣の力を借りることが難しく、お母さんたちは1人で悩んでいます。当院は子どもだけでなく、そういったお母さんも助けられるクリニックにしたいですね。今後、院内でお母さん向けの勉強会も開催したいと考えております。ここが、お母さんたちの憩いの場にもなればいいと思います。

読者にメッセージをお願いします。

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【副院長】発熱などはもちろん目や鼻の症状であっても、まずは小児科に来てほしいです。まだ表現が未熟な子どもとコミュニケーションをうまく取れるのは私たち小児科の医師。必要があればもちろん専門の医師を紹介しますし、病院との連携もあります。保護者がさまざまな科を受診されるのは不安だからでしょうが、当院は日本小児科学会小児科専門医2人による診療体制や保育士の配置により、説明できる時間をなるべく増やすようにしています。1人の人間として子どもの全体を診るだけでなく、保護者の不安も解消できるクリニックにするので、「リンゴの病院」と親しんでもらえたらうれしいです。
【院長】大切なのは患者さん本人をしっかり診ることという私の考えを、副院長は確実に引き継いでくれています。新旧の良い面を取り入れたクリニックから、さらにたくさんの子どもたちが巣立っていってほしいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

・インフルエンザ予防接種費用/3000円(補助なしの場合)
・自費による乳児健診/1回5000円(ご希望に応じて、どの月齢・年齢でも受診可能。事前にご相談ください)
※公費による乳児健診も対応可能。(1歳の誕生日までに2回分、公費受診票持参であれば自己負担なし)
※事前にWEBにてご予約ください。
※その他詳細についてはホームページ参照もしくはお問い合わせください。

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