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山川 毅 理事長、山川 聡 院長の独自取材記事

やまかわこどもクリニック

(名古屋市西区/上小田井駅)

最終更新日:2021/10/12

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2017年に開院30周年を迎えた山川小児科医院は同年6月19日「やまかわこどもクリニック」にリニューアルした。2021年には副院長を務めていた山川聡先生が院長となり、父である山川毅先生が理事長に就任。日本小児科学会小児科専門医2人による診療体制やウェブ予約システムを整備し、理事長いわく「笑顔と熱意でやっていた」医院がさらに洗練されて生まれ変わった。正面のテラスにはカラフルな滑り台。院内はかわいらしいアートで囲まれ、具合の悪い子どもさえ心が踊るような空間に。子どもへのあふれる愛情が感じられる2人に、入り口に掲げられたリンゴのモニュメントに込められた思いや、新旧の長所を融合したクリニックの姿を聞いた。

(取材日2017年6月12日/情報更新日2021年5月1日)

子どもの「総合医」となるために小児救急を経験

お二人が医師をめざしたきっかけを教えてください。

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【理事長】私は大学受験時、成り行きで志と異なる医学部に入り、医師になることを心に決めたのは2年生のときです。小児科を選んだのはやはり小児医療に興味があったからですね。学問的にも内容が豊かでした。名古屋市立大学と大学院を卒業し同大学病院に勤務した後、現在の香川大学医学部の助教授となりましたが、研究や教育よりも臨床を主にしたいと名古屋に戻り開業しました。
【院長】私が小児科の医師になったのは、未来を担う子どもたちを元気にする医療にやりがいを感じたからです。そして何より、子どもに慕われる父の姿を見て育ち、自分もそのような医師になりたいと思ったから。父は成り行きで医師になったと言いますが、私たち家族や母から見れば、なるべくして小児科の医師になった人です。私も小児科の開業医として父とともに働きたいと、子どもの頃から考えていました。

どのような分野が専門でしたか? 

【理事長】勤務医時代は主に未熟児、新生児医療を中心に一般小児の救急医療に携わりました。小児医療を行う場合には、臓器の区別なく体のすべてを管理しなくてはなりません。将来のある子どもたちに、病気による障害を残すことはできませんから、ひとときも油断できない現場でした。医院開業日を「救急の日」である9月9日に選んだのは、いつでも診るのだという意識を忘れないためです。
【院長】私も小児救急に積極的な名古屋第二赤十字病院やあいち小児保健医療総合センターで小児救急に携わるとともに、小児腎臓科に所属しました。私がめざしていたのは小児科のゼネラリスト。透析などを行う腎臓科では全身管理が必要となる重症患者を担当することが多く、どんな症状でも診られる医師になるために多くを学ぶことができました。

全身をしっかり診ることを大切にしているのですね。

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【院長】父も私も子どもの「総合医」でありたいのです。もちろん腎臓科所属当時は重症の子どもを治してあげたい一心でしたし、小児科開業医の立場では専門的な腎疾患治療はあまり行いませんが、一番厳しい状態を知っていることは開業しても役に立ちます。学校検尿で問題があった子に迅速に対応したり、夜尿症に悩む子をフォローしたりすることもできるでしょう。父も私も、厳しい現場を経験したからこそ一般小児はすべて診られるという自信があります。もちろん専門に近い症状はそれぞれが担当するという場合は今後あるでしょうが、全体としてすべての症状を2人体制で診療できることは当院の強みです。

院内感染対策にも配慮、スタッフ全員が密な連携をとる

2017年のリニューアル以降、感染対策にも力を入れているそうですね。

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【理事長】当院では、2つの診察室と3つの隔離室を設けています。軽症で来院しても、院内で新しいウイルスをもらって病気が長引いてしまう場合があるので、待合・診察分離を適宜行っています。また、ウェブ予約システムを導入し、院内が密にならず、待ち時間の緩和ができるようめざしています。
【院長】その他の感染対策では、受付のアクリル板設置から院内のアルコール消毒、空気清浄機の導入などを行うほか、来院されたお子さんだけでなく、付き添いの方の体温測定も行っています。昨今では、コロナウイルスの感染拡大で不安に思われている方もいらっしゃると思いますので、安心してご来院いただける環境づくりを心がけていきたいと思います。

予防接種のスケジュール管理にも工夫されたと伺いました。

【院長】現代の予防接種は生後2ヵ月からほぼ毎月のように接種があります。確実に受けるため個別にスケジュールを組むサポートは以前から行っていたのですが、ウェブシステム導入に伴い、保護者が自分で接種を管理し、予約を入れられるシステムを加えました。こちらで指定しても当日の体調不良でスケジュールが崩れてしまうことがありましたが、保護者の方が柔軟に対応できるようになりました。接種できる曜日も増やし、働いている方も来やすいよう配慮しました。今の小児科に大切なのは、予防医療を確実に行うこと。子どもの全体をよく知る小児科医が予防接種に全面的に関与することが重要だと思います。

保育士や薬剤師の方も常駐されていますね。

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【院長】できるだけお子さん本人に説明し、納得してもらった上で処置をしたいと思っているので、保育士の存在はとても助けになっています。いずれ院内でもアレルギー疾患に関するスキンケア教室や、母親交流会、育児相談なども行っていきたいので、今後の保育士の活躍にも期待しています。薬剤師は2020年からクリニックに常駐してもらっています。当院はもともと院内調剤だったのですが、上手な服薬方法や詳しい薬の説明はやっぱりプロが担うのが一番。親御さんからの「副反応が気になる」、「うまく薬が飲めない」などのお悩みに対して、その子に合わせた服薬指導を行ってくれています。スタッフ皆が各自の専門性を生かして働いてくれているので、私たち医師もしっかり集中して診療を行うことができています。

「リンゴの病院」として、思い出に残るクリニックに

医院入り口には大きなリンゴが掲げられています。

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【院長】あのリンゴは、私と妹が大好きだった、ある絵本からインスピレーションを受けたものなんです。弱虫の少年のもとに小さなライオンが現れ、助けてくれる話です。少年は最後にはいじめっ子に勝ちました。するとポケットにいたはずのライオンはリンゴに変わり、「もう大丈夫だよ」という置手紙を残していなくなっていたのです。弱くとも強いものや怖いものに立ち向かっていこうとするその物語から、勇気の象徴としてリンゴをクリニックのシンボルに取り入れました。院内の絵は患者さんが元気になれるようなストーリー仕立てになっています。至るところにリンゴが隠されているので、見つけて楽しんでほしいです。

今後の展望をお聞かせください。

【院長】子どもが来たときにほっとできるような場所をめざしています。テラスの滑り台や院内のアートで、待っているときも楽しめ、気持ちが紛れるような空間をつくりました。病気にかかったり予防医療を受けたりしながら大人になり、ここから離れていっても、通っていたことが良い思い出となって心の中に残るようなクリニックにしたいです。
【理事長】現代の子育ては孤立化していると感じています。祖父母や近隣の力を借りることが難しく、お母さんたちは1人で悩んでいます。当院は子どもだけでなく、そういったお母さんも助けられるクリニックにしたいですね。今後、院内でお母さん向けの勉強会も開催したいと考えております。ここが、お母さんたちの憩いの場にもなればいいと思います。

読者にメッセージをお願いします。

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【院長】発熱などはもちろん目や鼻の症状であっても、まずは小児科に来てほしいです。まだ表現が未熟な子どもとコミュニケーションをうまく取れるのは私たち小児科の医師。必要があればもちろん専門の医師を紹介しますし、病院との連携もあります。保護者がさまざまな科を受診されるのは不安だからでしょうが、当院は日本小児科学会小児科専門医2人による診療体制や保育士の配置により、説明できる時間をなるべく増やすようにしています。1人の人間として子どもの全体を診るだけでなく、保護者の不安も解消できるクリニックにするので、「リンゴの病院」と親しんでもらえたらうれしいです。
【理事長】大切なのは患者さん本人をしっかり診ることという私の考えを、院長は確実に引き継いでくれています。新旧の良い面を取り入れたクリニックから、さらにたくさんの子どもたちが巣立っていってほしいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

・インフルエンザ予防接種費用/3000円(補助なしの場合)
・自費による乳児健診/1回5000円(ご希望に応じて、どの月齢・年齢でも受診可能。事前にご相談ください)
※公費による乳児健診も対応可能。(1歳の誕生日までに2回分、公費受診票持参であれば自己負担なし)
※事前にウェブにてご予約ください。
※その他詳細についてはホームページ参照もしくはお問い合わせください。

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