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せきやくしゃみをした時にも
20代でも起こる腹圧性尿失禁

皆川クリニック

(千葉市花見川区/新検見川駅)

最終更新日:2021/10/12

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  • 保険診療

くしゃみをした瞬間「あっ! 漏れた?」とドキッとしたことはないだろうか。まだ自分は若いから尿失禁なんて関係ないと思っている人も多いかもしれないが、特に女性では20代から腹圧性尿失禁の症状が出る場合もあるという。尿トラブルの診療に積極的に取り組んでいる「皆川クリニック」の皆川真吾院長は、「妊娠・出産を機に尿漏れが起きることがあります。ただ女性は恥ずかしがって受診しない方が多いですね。早い改善につなげるためには、症状の軽いうちに受診して適切な処置を受けることが大切です」と話す。尿失禁が起きる原因やその治療法などについて話を聞いた。

(取材日2021年9月15日)

腹圧性尿失禁の予防・改善は骨盤底筋群が鍵となる

Q尿意がないのに尿漏れが起きてしまう原因は?
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▲一人ひとりに向き合うコミュニケーション

女性の尿漏れはその多くが腹圧性失禁によるものです。せきやくしゃみをした時、笑った時、重いものを持ちあげた時などおなかに力が入った時に尿が漏れてしまう症状です。急に小走りした時に失禁に気づいたという人もいます。その原因として骨盤低筋群の力が弱くなったことが挙げられます。骨盤の下部には、膀胱や子宮など骨盤内の臓器を下から支えて正しい位置にキープするハンモック状の骨盤低筋群があります。加齢などによって骨盤低筋群が弱くなると、尿道を閉じる力も弱くなり、腹圧がかかった時に尿漏れが起きやすくなります。また、肥満も腹圧性尿失禁を引き起こす要因です。

Q腹圧性尿失禁の患者は多いのでしょうか。
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▲かわいいロゴのパンフレット

腹圧性尿失禁は女性に多いのが特徴です。若い人では20代から症状が出る人もいます。ですが、尿失禁を主訴として受診するのではなく、他の泌尿器のトラブル、例えば膀胱炎などで受診して、尿漏れはありますか、と尋ねると、実は尿漏れで悩んでいると話す方が多いのです。尿失禁は決して恥ずかしがることではありませんので、尿漏れがあったらできるだけ早く受診するようにしましょう。過活動膀胱を併発している女性も多いですね。一方で男性にも腹圧性尿失禁はありますが、前立腺肥大症による頻尿や排尿障害を訴えるケースのほうが多く見られますね。

Q妊娠・出産がきっかけとなることもあるのですか。
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▲模型を使ったわかりやすい説明

20代30代で妊娠・出産をきっかけに発症する人も多いですね。妊娠中は胎児の重みで骨盤低筋群がたわんで腹圧性尿失禁が起きやすくなるとされます。さらに出産時には骨盤が大きく開くため骨盤低筋群がダメージを受け、その機能が低下しやすくなります。出産後は意識して骨盤低筋群を鍛える体操を行うと良いでしょう。また、閉経後は、女性ホルモンの低下によって排尿に関するトラブルも増えるため、尿失禁が起きやすくなります。最近では女性ホルモン低下によって起きる排尿症状、膣や外陰部の萎縮など性器の症状を総じて閉経後泌尿生殖器症候群(GSM)と呼ぶこともあり、下腹部を総合的に診察しようという考え方が広まってきています。

Q受診の目安を教えてください。
A
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▲きれいな診療室

失禁に気づいたら早めに受診して診療を受けたほうがいいですね。我慢していればそのうち治る、年だから仕方ない、自然な体の変化かもしれない、などと思っている人も多いかもしれません。でもそのまま自然に治ることは少ないですし、漏れる尿の量が増えていく場合もあります。加齢とともに骨盤低筋群がさらに弱くなっていくと、膀胱や子宮が下垂していき、膣からはみ出てしまう骨盤臓器脱になってしまうことも考えられます。症状の軽いうちに早めに受診して適切な処置を受けるようにしましょう。

Q泌尿器科を受診するメリットと対処法について教えてください。
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▲エコーを使った検査風景

泌尿器科では、膀胱や腎臓のエコー検査、尿流量検査、エックス線検査などによって泌尿器の機能を詳細に調べられることが大きなメリットです。尿失禁のほかに何か泌尿器の疾患があるかどうかも確認でき、その病態に即して適切な治療を提供できます。治療は、投薬治療を中心に、骨盤低筋群のトレーニング、生活指導を併せて行っていくのが一般的です。早期の段階であれば治療は行わず骨盤底筋群のトレーニングだけお勧めするケースもあります。他には適度な運動をしたり、太っている人は減量したりすることも大切になります。また、尿漏れの量が多い人や治療の効果が期待できない場合には、手術を行う場合もあります。

ドクターからのメッセージ

皆川 真吾院長

尿失禁は、過活動膀胱と同様に生活の質を下げる原因です。常に尿漏れパッドを持ち歩く必要があったり、においを気にしたりと、さまざまなストレスになるでしょう。中には過活動膀胱を併発しているケースもありますので、ご自身がどのような状態なのか、詳しい検査で確認することも大切です。泌尿器科受診は恥ずかしいことではありませんので気軽にご相談ください。また、当クリニックでは、GSMのご相談も受けつけていますので、ホームページをご覧ください。

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