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トイレが近い、激しい尿意が襲う
過活動膀胱は早めに受診を

皆川クリニック

(千葉市花見川区/新検見川駅)

最終更新日:2021/10/12

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  • 保険診療

最近トイレが近くなった、急に尿意が襲ってきて我慢できない、などの症状に悩んでいる人も多いことだろう。これらの原因の多くは過活動膀胱と呼ばれる疾患によるものと考えられ、ある研究によれば、国内の過活動膀胱の患者数は約800万人以上と推定されるという。ただこうした悩みは人に相談しにくい上、年齢のせいなどと思って泌尿器科を受診していない人が多いそうだ。「皆川クリニック」の皆川真吾院長は、「常にトイレのことを気にしなくてはならず、生活の質を低下させる大きな原因となります。投薬治療をはじめ有用な治療法がありますので、早めに泌尿器科を受診してください」と話す。排尿トラブルの原因や治療法などについて話を聞いた。

(取材日2021年9月14日)

頻尿や急な尿意は過活動膀胱が原因かも。男性は前立腺肥大症の併発も

Qトイレが近いと悩んでいる人が多いと伺いました。
A
1

▲広々とした待合室

そうですね。日中、何回もトイレに行く、夜間就寝中にトイレで目が覚める、あるいは急に尿意が襲ってきて我慢できない、トイレに間に合わず漏れてしまうなどといった排尿のトラブルに悩んでいる人がとても多いです。年齢的には40歳代から増え始め、高齢になるほど増加します。ただ、こうした尿のトラブルはなかなか他人に相談しにくい上、年齢のせいだからと諦めている人が多いものです。あるいは恥ずかしいからと受診をためらう人もいます。ですが、決して恥ずかしいことではありません。こうした症状があれば早めに相談していただきたいですね。

Qその原因について教えてください。
A
2

▲コミュニケーションを大切にしている診療方針

これらの原因の多くは過活動膀胱によるものと考えられます。早くトイレに行きたくて焦る、尿意を少しでも感じたら我慢できないといった切迫感を伴うのが過活動膀胱の特徴です。強い尿意があるにもかかわらず尿の量は少しで、またすぐに行きたくなるといった点も特徴ですね。本来、大人の膀胱は、300~400ccの尿をためられますが、過活動膀胱では尿がさほどたまっていないのに膀胱のセンサーが過敏になって尿意が生じます。加齢によって膀胱の広がりが悪くなることも一つの要因と考えられます。また腰椎ヘルニアや脳梗塞などによって中枢神経がダメージを受けた時に、過活動膀胱が引き起こされるケースもあります。

Q男性と女性では違いがあるのですか。
A
3

▲膀胱の模型

女性の場合は、今、お話しした過活動膀胱が大きな要因ですが、男性の場合は、過活動膀胱のほかに前立腺肥大症によって頻尿が起きる場合があります。前立腺は膀胱の出口で尿道を取り囲むように存在していますが、肥大することで尿道を圧迫して尿が出にくくなったり、尿意の刺激が強くなることがあります。尿の勢いが弱い、排尿に時間がかかる、おなかに力を入れないと出ないなどといった症状を訴える人も多いですね。尿が出にくいので排尿しても膀胱に多くの尿が残り、その後ためこむことができず、結果頻尿になるのです。男性では、前立腺肥大症と過活動膀胱を併発している場合も多く見られます。

Q症状を放置するとどうなるのでしょうか。
A
4

▲模型を利用したわかりやすい説明

症状をそのままにしておくと、常にトイレのことを気にしなくてはならず、外出を控えたり旅行なども楽しめなくなったりして、好きなことができず、生活の質が低下することになります。あるきっかけでトイレが近くなり、その後、精神的な不安や緊張から常に心配して頻繁にトイレに行く心因性頻尿になる場合もあります。また、これらの排尿トラブルの背景には、膀胱結石や膀胱炎、膀胱がんなどの病気が隠れていることも考えられます。根本的な原因を見つけるためにも、頻尿や突然の強い尿意などの症状があれば早めに受診しましょう。

Q泌尿器科を受診するメリットと治療法について教えてください。
A
5

▲機器を使った治療風景

泌尿器科では、膀胱や腎臓のエコー検査、尿流量検査、エコーによる膀胱内残尿量検査などによって泌尿器の機能を詳細に調べられることが大きなメリットで、その症状に即して適切な治療を提供できます。過活動膀胱の治療は膀胱の筋肉を緩めるための内服薬と生活習慣の指導を行うことが一般的です。指導では、適度な運動や水分を取り過ぎないこと、尿意を我慢する時間を長くするといったことをアドバイスします。これらを3~6ヵ月続けても改善しない場合、膀胱の内壁に薬剤を注射する、ボツリヌス毒素膀胱壁内注入療法を行うこともあります。この療法は2020年から保険適用となっていて、当院では日帰りで対応できます。

ドクターからのメッセージ

皆川 真吾院長

頻尿や急な尿意などで悩んでいても、なかなか受診しにくいと思う方もおられるでしょう。年だから仕方ないと考えている人も多いと思います。ですが、排尿のトラブルは生活の質を落とす大きな要因です。これからの長い人生を考えた時に、排尿のトラブルを抱えたまま生きていくのは人生の喜びを半減させてしまうかもしれません。今は、有用な治療薬もありますし、内服薬によって効果が得られない場合や投薬治療が受けられない場合は、ボツリヌス毒素膀胱壁内注入療法も可能です。 尿パッドも一つの対処法ですが、根本的な治療を受けたほうが、経済的な面でも利点があると思います。症状で悩んでいる方は気軽に相談に来てください。

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