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結婚前から自分の体と向き合う準備
不安に寄り添う不妊治療

可世木婦人科ARTクリニック

(名古屋市中区/栄駅)

最終更新日:2019/05/16

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  • 自由診療

最近は、不妊治療という言葉が随分身近になってきているが、その方法や受診すべきタイミングなど、詳細がわからず不安に思っている人たちも多いだろう。「可世木婦人科ARTクリニック」の石川くにみ院長は「妊娠を希望する前から、自分の体の状態を知っておくことは大切なこと」だと話す。同院では、タイミング療法、人工授精、生殖補助医療とステップを踏みながら、妊娠に向けスタッフ一同でサポートを行う。体外受精や顕微授精にも注力し、月1回セミナーを開くなど、患者がスムーズに治療に取り組めるよう配慮する。スタッフには、日本看護協会不妊症看護認定看護師など不妊治療について専門的に学んだ看護師がおり、心身両面からサポートを行う。今回、不妊治療の方法や流れなどについて石川院長に教えてもらった。(取材日2019年3月30日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q不妊の原因はどのようなことが考えられますか?
A

女性側の原因としては、排卵障害のような排卵因子によるもの、過去のクラミジア感染、炎症、癒着などによる卵管通過障害、子宮内膜症や子宮筋腫などの病気、甲状腺などの内分泌ホルモン異常などさまざまな原因が考えられます。最近では慢性子宮内膜炎が着床障害の原因になるともいわれています。一方で男性側にも精子をつくる機能障害や性交障害が不妊の原因となる場合もあります。ただ、夫婦ともに不妊の直接的な原因はないのに不妊であることも少なくない現状です。時代とともに女性の社会進出が進み、共働き夫婦が増え、結婚や出産が遅くなったことや、男女ともにストレスを抱えることが増えたことも影響していると思います。

Q不妊治療の方法を教えてください。
A

まず初めは、自然妊娠に近い形のタイミング療法を行います。基礎体温表やエコー検査を用いて排卵の時期を確認し、妊娠しやすい時期を知ってもらうことで妊娠の可能性を上げるための方法です。この時、排卵がない方や排卵しづらい方は、排卵誘発剤を投与し排卵を促しながら進めていきます。この方法では難しかった場合、精子を直接子宮に送り込む人工授精の治療に移ります。例えば精子が少なめの場合や、年齢が30代半ばを過ぎていてすぐ妊娠を希望されるご夫婦には、早めにこの方法に進むことをお勧めしています。そして次のステップが体外受精のような生殖補助医療です。当院では月1回セミナーを行い、その方法について詳しくお話しています。

Q不妊治療は、どのようなタイミングで始めれば良いのでしょうか?
A

治療の前に、まずは妊娠を希望するご夫婦は、積極的に性交渉の機会をもってもらい、自然に妊娠するチャンスを増やしましょう。年齢が若いご夫婦の場合、1年たっても自然妊娠しない場合は来院してもらうと良いですね。でも、30代後半のご夫婦の場合、年齢的に妊娠率がだんだん下がってしまう傾向があるので、結婚されてから早めに相談してほしいですし、結婚を意識したら、不妊の原因になるような病気や要因がないか、相談がてら来院してもらえると良いかと思います。今は、行政も若い時期からの子宮がん検診を勧めています。そういう検診の時に、超音波などで診てもらうのも良いですね。日頃から自分の体に向き合うことが大切です。

検診・治療START!ステップで紹介します

1問診表を記入し、診察を行う

来院したらまず問診表を記入する。検査は夫婦ともに行うため、夫婦での来院が望ましいが、女性のほうが検査項目が多いこともあり、初診は女性だけでもよい。問診票をもとに、医師の診察が行われる。初診では、病歴や月経の状態、妊娠歴、出産歴、今までに不妊治療を受けたことがある場合は、その内容や検査結果などがわかる範囲で必要となる。質問事項には細かいことも含まれるので、資料などを持参するとスムーズだろう。

2必要な基本検査を受ける

女性の検査には、甲状腺機能検査や性感染症検査のようにいつでも行えるものと、月経周期に合わせて行うものがある。子宮卵管造影検査は月経7~10日目に、頸管粘液検査は排卵の頃に行うので、初診時の状況に合わせ検査が進められる。男性の精液検査は、クリニックで行ってもいいし、カップを持ち帰り、自宅で採取してクリニックに持参してもよい。場合により泌尿器科を紹介され、治療を受けることもある。

3希望も考慮し、相談して治療方針を決定する

不妊治療は、それぞれの夫婦によって状況も治療方法の希望も違う。タイミング療法だけを望んでいる、なるべく早い妊娠を希望するため人工授精や体外受精を早く始めたいなど、自分たちの希望を医師に伝えていくことも必要。検査結果と合わせ、患者側の希望を考慮し、どのステップから始めるか決定。体外受精を視野に入れている場合は月1回行われているセミナーに参加し、スケジュールや費用も含めて詳しい説明を聞くことができる。

4場合により、特殊検査で詳細なチェックと治療を行う

基本検査で何か問題が見つかれば、治療と並行してより詳しい検査を受ける。例えば、基本検査の1つであるフーナー検査の結果に問題があれば、追加で抗精子抗体検査を受ける。卵巣の予備能や卵の在庫数の指標となるAMH(抗ミュラー管ホルモン)は体外受精を考慮して行う。その他、子宮鏡を使った、卵管通水検査や内膜ポリープのチェック、慢性子宮内膜炎を調べる内膜組織検査も同時に受けることができる。

5カウンセリングを取り入れながら治療を進める

不妊治療中に気持ちが不安定になってしまったときや、疑問に思うことができたときは、診察後に別室のカウンセリングルームでじっくり話を聞くことができる。場合によっては、途中から生殖補助医療などへ治療の種類を切り替える選択も必要なため、なるべくストレスをためずに治療が進められるよう、スタッフが親身に相談に乗ってくれる。

ドクターからのメッセージ

石川 くにみ院長

最近はインターネットなどでさまざまな情報を調べすぎて、「どうしたら一番良いですか?」という質問を受けることがありますが、治療のための特別な生活ではなく、普段の生活を普通に楽しむことが大切だと思います。現在は、体外受精や顕微授精という方法があるので、医療に頼って妊娠をめざすという方法を考えても良いと思います。神経質になり過ぎるのはかえってストレスをためてしまいますから。子どもを授かって産むというのは女性ならではの経験で、「母親になりたい」という気持ちで前向きに不妊治療に臨むことはとても素敵だと思います。そのためにも、結婚や出産を考える前から、自分の体に目を向ける習慣をつけてください。

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自由診療費用の目安

自由診療とは

AMH検査(基本検査内で場合により対応)/8640円、体外受精/50万円~、顕微授精/55万円~、人工授精/2万6630円、慢性子宮内膜炎のための内膜組織検査/8640円、抗精子抗体検査/8640円 ※すべて税込み ※詳しくは医療機関にお問い合わせください。

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