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南新宿クリニック耳鼻科・小児科

南新宿クリニック耳鼻科・小児科

木村暁弘院長

医療トピックス

こどもの成長発達に影響を及ぼす
いびき、小児睡眠時無呼吸症候群

南新宿クリニック耳鼻科・小児科

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大人だけでなく子どもにも見られるという「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」。いびきをはじめとする病気のサインを見逃さず、早期診断・早期発見することが重要だ。放置しておくと子どもの成長発達に影響するおそれもあるというだけに、親は病気の特徴や治療法について知っておきたいもの。そこで小児のいびき、睡眠時無呼吸症候群に詳しい「南新宿クリニック耳鼻科・小児科」の木村暁弘院長にわが子を守る睡眠時無呼吸症候群の注意点を聞いた。(取材日2014年1月27日)

放置されやすい小児の睡眠時無呼吸症候群。病気のサインを見過ごさないで

睡眠時無呼吸症候群はどんな病気ですか?

40512 mt 1 q1 1394604720 ▲耳鼻咽喉科専門医の院長は、睡眠学会認定医の資格を併せ持つ 睡眠中に気道(空気の通り道)が狭くなる、あるいは塞がってしまい、呼吸状態が不安定になる睡眠障害の一つです(クリニックのホームページにも詳細を記載)。気道が狭くなると咽頭が振動し、いびきが生じます。睡眠時無呼吸症候群(SAS)には気道が狭くなる「閉塞性」と、気道は狭くならずに一定の周期で呼吸と無呼吸を繰り返す「中枢性」とがあります。睡眠時無呼吸症候群と診断される人の多くが閉塞性です。また、小さなお子さんは自らの症状を訴えることが難しいので、そばにいる親御さんが病気のサインを見逃さないことが重要。わかりやすいのは睡眠時のいびき、口を開いて寝ている、ひんぱんに寝返りをする、寝汗、夜尿症(おねしょ)、咳や嘔吐で起きてしまうなどです。さらに重症だとチアノーゼを起こす場合もあります。

放っておくとどんな問題があるのでしょう?

40512 mt 1 q2 1394604720 ▲ホームケアや環境整備など、親身なアドバイスもしてくれる 深い睡眠が得られないため、成長ホルモンが十分に分泌せず、低身長や低体重、逆に肥満など身体の発育に影響することがあります。また、日中に集中力が落ちて注意が散漫になり、多動性障害を引き起こしたり、学業成績が伸び悩んだりすることもあります。ほかにも寝付きや寝起きが悪い、一度昼寝をすると2〜3時間寝てしまうというように睡眠・覚醒リズムが狂ってしまうお子さんも多いようです。このような子どもの成長発達に影響を及ぼす睡眠時無呼吸症候群をきちんと治療することで、体の代謝が良くなってバランスの取れた体格になり、学業成績も向上することがあると報告されています。

診断方法を教えてください。

40512 mt 1 q3 1394604720 ▲睡眠専門医として培ったノウハウをもとに検査・診断を行う まずは問診で親御さんからお子さんの状態を聞きます。またビデオ解析を導入していて、携帯電話などで録画・録音していただいたお子さんの睡眠時の様子を目撃しながら、いびきの音を聞き、診断の材料にしています。ビデオ解析は学会でもその有用性が報告されている観察法なんですよ。録画は最も苦しそうに見える時間を5分程度撮影すれば結構ですが、できればお子さんのパジャマを上半身だけ取った状態が理想。なぜならば頑張って呼吸をしようとして胸が大きく凹む場合があるからです。検査は小児専用の細い内視鏡スコープを鼻に挿入して、奥のほうにあるアデノイドの大きさを確認します。このときお子さんが嫌がることがありますが、親御さんの協力もあれば安全で短時間に挿入できます。

どんな治療法がありますか?

40512 mt 1 q4 1394604720 ▲大切な子どものために、気になることは気軽に相談したい 重症の睡眠時無呼吸症候群の第一選択は手術です。しかし手術には入院や痛みを伴い、小さなお子さんには負担になりますので、手術の前にできることとして点鼻薬と飲み薬による薬物療法があります。点鼻薬はステロイドが入っているもの、飲み薬は抗アレルギー薬ですね。ステロイドと聞いて抵抗を感じる親御さんもいらっしゃるかもしれませんが、点鼻薬は一定期間(最長2ヶ月間)局所のみに使用するもので、全身への移行は非常に少ないのでご安心ください。当院では小児の睡眠時無呼吸症候群の最大の原因である「アデノイド肥大」に注目し、診断・治療を行っています。治療が始まると内視鏡でアデノイドの大きさと睡眠状況を定期的にチェックし、改善をめざします。このように体系立てて小児の睡眠時無呼吸症候群を診ているクリニックはまだ少ないと思います。

薬物療法で効果がない場合、どのような手術を行うのでしょう?

40512 mt 1 q5 1394604720 ▲患者の立場になり、各家庭の生活スタイルを踏まえた診療を行う 全身麻酔をしてアデノイドと口蓋扁桃を切除します。入院期間は1週間から10日程度。手術をして改善する確率は80%以上と報告されています。ただし原因が複数ある場合は改善が見られないこともあるので、原因に合わせた別の治療が必要となります。その例として多いのがアレルギー疾患との関連。例えば解剖学的にまだ口呼吸ができない小さなお子さんがアレルギー性鼻炎で鼻づまりになると、無呼吸状態になってしまうことがあります。そういったことも多いのでアレルギーの検査、治療も必要なら並行して行っていきます。

ドクターからのメッセージ

木村暁弘院長

小児のいびきや無呼吸は実際はかなり多いのですが、見過ごされるケースがほとんどで、知らず知らずのうちに大切なお子さんの成長発達に響いていることがあります。そうなりますと生涯にわたって心身に大きな影響を及ぼしかねないので、早期診断・早期治療は親御さんの大切な役目といえるでしょう。正常な鼻呼吸と睡眠は健やかな子どもの成長発達を助け、高いQOL(生活の質)につながっていきますので、お子さんのいびきや睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合はどうぞ気軽にご相談ください。耳鼻咽喉科と小児科を併設する当院にはそれぞれ専門医がおり、睡眠が専門の耳鼻科医とアレルギーが専門の小児科医が連携し、専門性の高い診療を可能にしています。

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