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医療機器の管理から看取りまで
高齢の患者を支える訪問診療

白石医院

(江戸川区/小岩駅)

最終更新日:2021/10/12

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  • 保険診療

自身や家族の通院が難しくなった時、頼りになるのは自宅に医師が来てくれる訪問診療。「始めるには誰に相談すればいいの?」「入院との違いは?」などの不安から、利用を躊躇する人もいるのではなかろうか。江戸川区「白石医院」の白石宏志先生は「訪問診療でできることは外来とほぼ変わりませんし、病院で扱うような医療器具を使った治療もある程度は可能です。“実はこれもできます”ということも多いので、わからないことがあれば遠慮なくお尋ねください」と話す。外来診療と訪問診療を「地域医療を支える両輪」と位置づけて、訪問診療専門チームを編成。訪問診療希望者の増加に対応し、非常勤医師やスタッフを増員して積極的に訪問診療を行っている。白石院長に、訪問診療に関する疑問について答えてもらった。

(取材日2020年3月26日)

専門チームを編成し、月曜から土曜まで毎日診療。外来診療との2本柱で地域医療を支える

Q訪問診療とはどんなものですか。
A
1

▲訪問診療のための医療連携室も法人内にあり、高密度な連携を行う

かかりつけ医が、通院できない患者さん、通院が難しい患者さんの自宅を定期的に訪問して診療を行うものです。往診と混同されがちですが、往診は、普段は通院している方が急に容体が悪くなった時、連絡を受けた医師が出向いて診療する一時的なもの。訪問診療は、月1~2回といったペースで定期的に訪問し、何かあった時には24時間対応で伺うものという違いがあります。訪問診療を利用する一番のメリットは、住み慣れた自宅で療養生活が送れることです。24時間対応なので多少費用がかかることがデメリットといえばデメリット。外来の設備に比べてできることが少ない場合もありますが、多くは外来とあまり変わらない治療やケアが受けられます。

Q実際に利用しているのは、どういう人が多いのでしょうか。
A
2

▲多くの患者をサポートしてきた白石院長

通院できない方、通院が難しい方であれば誰でも利用できますから、状況は人それぞれです。例えば、足腰が衰えて通院はつらいという方、一人では通院できず、付き添いの家族の仕事が忙しいために受診できない方、がんの末期で最期は住み慣れた自宅で迎えたいと望む方などが利用されています。専門治療が必要だけれど普段の容体は安定しているため、数ヵ月に1度は大学病院にかかりつつ、普段は訪問診療を受けながら自宅で療養という方もいらっしゃいますね。当院の場合、もともと通われていて、通院が難しくなったことで訪問診療へ移行した方もおられますが、数としては病院や介護施設、ケアマネジャーさんからの紹介の方が圧倒的に多いです。

Q訪問診療をお願いしたい場合、誰に相談すれば良いのでしょう。
A
3

▲訪問診療について語る白石院長

病院やクリニックにかかっているなら主治医に、介護サービスを受けているならケアマネジャーさんに相談するのがいいと思います。どちらもないなら地域包括ケアセンター、江戸川区の場合は「熟年相談室」ですね。訪問診療に対応しているクリニックを紹介してもらえます。当院の場合、訪問診療専門の看護師と事務スタッフのチームがありますので、相談を受けると、まず相談員がお宅に訪問して病状や家庭状況を確認。その上で診療計画を立て、日程を調整して訪問診療開始となります。訪問診療は月曜から土曜まで、非常勤医が担当する日は終日、私が担当する日は午後のみの交代制です。現在は火、木、金が終日となります。

Q訪問診療では、どんなことを行うのですか?
A
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▲訪問診療でも用いられているポータブルの超音波検査機器

基本的には外来診療と変わりません。採血や尿検査、心電図、エコーといった検査もできますし、在宅酸素療法で用いる酸素供給装置や胃ろうなどの経管栄養、人工肛門などの管理も行えます。外来診療との違いは、レントゲンが撮れないことぐらいでしょうか。がんの末期などで痛みが強いような場合は、医療用麻薬を使って痛みにアプローチする緩和ケアも可能です。診療頻度は2週間に1度が基本ですが、患者さんの状態に合わせて月1度だったり、2~3日おきだったりと調整します。もちろん、体調が悪化した場合は24時間365日連絡を取ることができますし、必要に応じて夜中でも臨時に診察に伺うことはあります。

Q訪問診療の利用にあたり、家族へのアドバイスはありますか。
A
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▲院長による丁寧な説明が行われる診療室

悩み事は話していただいたほうが対策を立てやすいので、遠慮なく言っていただければと思います。例えば、爪切りや床ずれ防止、巻き爪の治療なども、訪問診療で対応可能です。これに限らず「実はできますよ」ということは結構あるので、まずは相談してもらえるといいですね。できないことはきちんと言いますし、その場合は、別の解決方法を一緒に考えることもできます。訪問診療は直接お宅にお邪魔しての診療なので、生活環境や家庭の事情が垣間見えるのに抵抗のある方もいらっしゃると思います。その辺りはご家族の心情にできる限りこまやかに配慮しながら診察を行い、ご希望があれば最期のお看取りまでさせていいただいています。

ドクターからのメッセージ

白石 宏志院長

訪問診療では24時間365日対応していますと言うと、「本当にそんなことできるの?」と不安に思われることがあります。しかし実際は電話のやり取りだけで終わる話も多いので、まずはスタッフが交代で電話対応し、医師の判断が必要な場合に私が応じます。緊急性がない事項は、セキュリティーレベルの高いSNSでスタッフと医師が連絡を取ることもあります。複数の訪問診療担当の非常勤医師が在籍しておりますし、訪問診療チームとして余裕をもって運営していますので、安心してご利用ください。地域のプライマリケアを担う医療機関として、外来診療と訪問診療を両輪として、今後もより良い医療を地域に提供していきたいです。

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