全国のドクター9,265人の想いを取材
クリニック・病院 161,206件の情報を掲載(2020年9月21日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 葛飾区
  4. 京成立石駅
  5. 東京フェリシアレディースクリニック
  6. 小林 肇 院長

小林 肇 院長の独自取材記事

東京フェリシアレディースクリニック

(葛飾区/京成立石駅)

最終更新日:2020/04/01

33703

京成立石駅から徒歩3分。リニューアルして間もないモダンな白壁が印象的な建物が「東京フェリシアレディースクリニック」だ。院長の小林肇先生は「女性のスマートな出産や育児を支援することで、女性の幸せ、ひいては家族の幸せにつなげたい」と話し、公募で決めたというクリニックの名称とロゴマークにもその思いを込めたという。小林院長は、医学部卒業後、5年の臨床経験の後にアメリカへ留学。ハーバード大学公衆衛生大学院で公衆衛生学を学んだのち、医療安全の研究を行う。帰国後は日本有数の出産数を誇る産婦人科病院にてさらなる臨床経験を積んだ他に、外資系コンサルティング企業での勤務や、企業の経営企画室長なども歴任し、現在は企業の医療アドバイザーとしても活躍する異色の経歴を持つ。カードキーを採用したセキュリティーも万全な院内には、豊富なアメニティーが準備されているだけではなく、入院される女性を癒やすプロのシェフによる食事が3食ふるまわれるなどの充実ぶり。懸ける想いを伺った。
(取材日2015年5月11日)

女性のスマートな出産をサポートしたい

開院までの経緯を教えてください。

33703 df 1 1 1432109443

私の両親が葛飾区で昭和56年に産科医院を開院し、平成26年に私が継ぎました。もともとは父と母の2人でクリニックを運営していましたので、そのことに対して心から尊敬するとともに、今でもまだ父と母も現役で働いていますので、同じ産婦人科で働けるというのはお互い嬉しいことでもありますね。院長就任に関しては、私自身「新しく命を授かり、産む」という女性ならではの素晴らしい体験をサポートしたいという思いがあり決意しました。3〜4年前に開業を決めた時からイメージを膨らませて、何が世の中に足りないのか、差別化できるのかと考え、「当院でしかできない体験をしていただきたい」という考えに至りました。「こういう産前産後もあるのだな」と多くの妊婦さまに喜んでいただきたいと思っています。

クリニックの名前にはどんな意味が込められているのでしょうか?

実は、クリニックの名前は公募したのです。女性の人生の中で非常に大切でかけがえのない出産という体験は女性でしか得られないことです。このことを通じて、幸せな女性の人生をサポートしたいという思いを込めて公募したところ、600件ほどの応募がありました。「Female(女性)のLife(生活)を幸せ(ciaわせ)にしたい」という言葉から、「Felicia 」。より一人ひとりを気遣い、女性の人生を幸せにするサポートをしたいということで、この名前を選びました。ロゴも同様に公募し、妻と一緒にイメージに合うマークを選定しました。

先生が掲げられている「スマートな出産」を支援するためのポイントをお話しいただけますか?

33703 df 1 2 1432109443

スマートというのはお産に限ったことではなく、「その方にあったホスピタリティーを提供し、不安や悩みも楽しむ時間にできること」と考えています。お産だけでなく、女性には女性特有の悩みがあると思いますが、それを悩みではなく女性でしか体験できない特性としてポジティブに捕らえていただければと思っています。産婦人科というと敷居が高いイメージがあるので、なるべくリラックスしていただけるように患者さまのお話を聞くことを心がけています。育児中に限らず、妊娠中から出産、そして産後までの期間をその方にとってスマートな形で楽しく過ごしていただきたい。ただ「大丈夫ですか?」と聞くのではなくて、お腹は張っていませんか?」などと具体的に聞いています。私の願いは、当院で出産された方がスマートな育児をされているのを見て「とても素敵なお母さんだね」と思われることですね。そして若い方がその後に続いていただきたいという思いもあります。そうすれば、長い目で見た時、ゆくゆくは日本の人口も増えるのでいいのではないかと考えています。

充実したサポート体制で一人ひとりに合った出産をサポートしたい

クリニックづくりの特徴を教えていただけますか?

33703 df 1 3 1432200928

妊婦さまには気楽にカフェに行くような、身ひとつで来院していただけるような雰囲気づくりと準備をしています。入院時に必要なアメニティーやパジャマなどもすべてご用意していて、インターネット環境も整えタブレット型端末もお貸出ししています。これを利用して、ベッドで当院が用意している育児の勉強用動画や映画鑑賞をしていただくことも可能です。ご出産される方の入院は基本すべて個室で、個室は、華やかな部屋やシックな部屋など8種類のバリエーションがあります。また、陣痛室は落ち着ける和室もご用意しています。食事はプロのフレンチシェフが作る食事を提供しています。当院のディナールームからはキッチンが見えるようなつくりになっていて、お祝いのフルコースディナーはこちらでゆっくりと料理が作り上げられていくのを見ながらお楽しみ頂けます。出産後にはエステシャン、美容師によるシャンプー・ブローやフェイシャルエステなどのサービスを充実させました。来院、入院中、産前産後すべてでリラックスできる特別な時間を過ごしていただきたいと思っています。

洗練された印象を持ちます。

ありがとうございます。実際に当院で出産された方からは、「まるでホテルに宿泊しているように、快適でした」などのありがたいお言葉をいただき、そのような患者さまの声がスタッフの励みにもなっています。単に見た目だけ美しいクリニックをめざしているのではなく、皆さまに心からリラックスしていただける安全で清潔な医院づくりを行っています。患者さまのプライバシー保護と安全のため、病棟・病室・新生児室などはカードキーで管理し、出入り口などの要所にはセキュリティーのための監視カメラも設置しています。また、診察室には患者さま用のモニターを設けて超音波画像を一緒に見ていただけるようにしているだけでなく、当院でご出産される妊婦さまには、ご家族にも赤ちゃんの画像や動画をみていただけるようにUSBでデータをお渡ししています。ご家族皆さまでおなかの中で育っていく赤ちゃんを見るという貴重な経験をしていただくことで、あかちゃんを待つ準備ができるのではないかと思っています。妊娠中からなるべくあかちゃんの成長を実感してもらいたいので、まだ小さいうちから4Dエコーを見ていただき、より出産のイメージを膨らませていただければと考えています。また当院には子どもを持つスタッフが多く、医学的なサポート以外にも、悩みや相談などを気軽に話していただけると思います。

2014年のリニューアル以来、多くの方が来院されていますね。

33703 df 1 4 1432200928

葛飾、足立、墨田、江戸川や千葉の方など近隣から通われる方もいらっしゃいますし、九州、神戸、山形などの遠方から当院に里帰り分娩される方も増えていて、おかげさまで広範囲からご来院いただいています。本当は実家に里帰りしようと思っていたけど当院にかかるうちに当院でのご出産を決められた方や「出産を悩んでいたけど、当院のスタッフとの会話で頑張っていこうと思えた」という方もおられました。日本だけではなくロシア、中国など国籍や文化の違いもさまざまです。ですから、出産の様式に関しても自然分娩、硬膜外麻酔による無痛分娩、帝王切開などそれぞれの方に合った方法で出産できる体制を整えています。「日本人だからお腹を痛めて産まなければいけない」とか、「生まれた子には、母乳でないとだめですよ」などと一方的に押しつけることはありません。割合としては自然分娩の方が一番多いですね。ただ最近では無痛分娩を選択される方が増えてきています。臨床上帝王切開が必要な患者さまにもご納得していただけるように説明をしています。産後のケアも、お母さまは入院中くらいしかゆっくりできないので、たとえ経産婦さんであっても、ご希望があればしっかり我々が生まれたあかちゃんをお預かりします。すべてにおいて、既成概念にとらわれずに、その患者さまの思い寄り添ったアドバイスやお世話をどこまでできるのかにチャレンジしていきたいなと思います。

患者を多面的にサポートし、アットホームで楽しい雰囲気のクリニックづくりを行う

スタッフのみなさんも明るく親しみやすい印象です。

33703 df 1 5 1432109443

ありがとうございます。やはり私1人で出来ることは限られていますので、沢山のスタッフと協力しながら、女性の幸せのサポートのために、より多くの人と体験や価値観を共有したいと考えています。そのための仕組作りを行い、これまでの経歴を生かしながら社会貢献していきたいと思います。退院された方からは、「スタッフがとても優しく接してくれた」という声を多く頂いていて、これも当院が誇れることかなと思っています。

先生は、医師以外のご経歴もお持ちなんですね。

ええ、1998年に医学部を卒業し、全身を診ることができて手術もある産婦人科の道に進みました。ご存知の通り、医師は臨床経験がひと段落すると、大学院で研究をするという選択肢が出てきます。当時から、医師にとってリスクの高い産婦人科は、医師が敬遠し医師が増えないという問題がありました。ですから私は研究のテーマとしてその解決策を探しにアメリカへの留学を決意し、公衆衛生学という世の中全体を考える学問を勉強しました。2004年にハーバード大学公衆衛生大学院の修士課程を卒業し、2007年までの間はより実践的な公衆衛生学を学ぶためにハーバード大学客員研究員として、ハーバード大学医学部関連施設の医療安全をつかさどるハーバードリスクマネジメント財団の患者安全部門、医療安全のためのシミュレーショントレーニングを行う施設でアシスタントを経験。患者さま、医師、医療機関が安全に効率の良い医療を行うための研究に没頭しました。帰国後は、米国に本社を置くコンサルティング会社や企業で働く傍ら、実家の産婦人科で働いたり、日本有数のお産数を誇る病院でフルタイムにも働いたりと、さらに臨床経験を積みました。現在では当院の院長となる一方で、日本企業のアドバイザーも務めています。

医療以外の業界の経験は、どのようにクリニックづくりに生かされるのでしょう。

33703 df 1 6 1432109443

海外、特にアメリカでの経験は、様々な文化とそれぞれの考え方があることを知りました。妊娠・出産・育児についても、さまざまに異なった考え方があります。こちらの考えを押し付けることなく、個々の考え方や価値観を尊重して、患者さまが幸せを感じていただけるように努力していきたいと思います。医療の安全性や効率を考えるのは医師だけの役目ではありませんし、医師だけでできるものでもありません。実際に、各分野の専門家が集まって医療や臨床現場の問題を解決する姿をアメリカで目の当たりにしてきました。私自身、日本でも他の業界のチャレンジから多くのヒントを得ること、経営面での能力を高めることが大切と考えてコンサルティング会社に入社しました。患者さまを始め、多くの関係者とのコミュニケーションや協力が必要な場合においても、また様々な課題を整理し、クリエイティブに解決を行っていく際にも、コンサルティング業界での経験は非常に役立っております。一方で、医療に興味を持つ他の業界の方でも、医療現場をよく理解されている方はそう多くはいらっしゃいません。そこで他業界の方にクリニックを見学していただいたりして、医療現場や抱える課題をよりよく理解していただくお手伝いをしております。日本の医療を一緒に次のレベルにもっていきたいと考える企業様と共に、もっと世界に誇れる日本の医療の実現へとつながるよう少しでも貢献できたらと思っています。「医療」そして「ホスピタリティー」は日本の誇る大きなキーワードです。この2つが重なる産婦人科はもっと磨くと、世の中を幸せにする光をさらに発するのではないでしょうか。患者さまの体験をよりよいものとするチャレンジを通じて、この考え方を発信できるクリニックになりたいと思います。

Access