精密な検査で病気を早期に発見
人間ドックの重要性
細田診療所
(葛飾区/京成高砂駅)
最終更新日:2024/06/13
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会社の健康診断で特に問題がなかったから大丈夫、とほっと胸をなでおろしている人も多いかもしれない。しかし企業の健康診断では検査内容が簡略化されているため、重大な疾患やトラブルを見逃している可能性もあるともいわれている。そこで重要となるのが、全身くまなく詳細に検査できる人間ドックだ。特に40代、50代ともなれば生活習慣病とともに脳梗塞や心疾患などが密かに進行していることも。「早い段階で症状を把握し早期に治療をすれば将来重篤な状態に陥るリスクを下げることが期待できます。50歳を節目に一度は人間ドックを受けたほうがいいでしょう」と「細田診療所」の赤畑正樹院長はアドバイスする。人間ドックと健康診断の違いやその重要性などについて話を聞いた。
(取材日2018年5月26日/更新日2024年6月11日)
目次
具体的な疾患の症状が出る前に、予兆やリスクを発見し認識する
- Q健康診断と人間ドックにはどのような違いがあるのでしょうか。
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A
例えば肺がんを例にすると、一般的な健康診断で胸部レントゲンを撮影した時、世の中のすべての読影者が初期の肺がんに気づくかといえば、そうとは言い切れないのです。一方で、人間ドックではレントゲンに代えて胸部CT撮影を行います。がんを見つける精度が圧倒的に高くなります。1つの疾患に対してだけでも、発見できる可能性が高くなるのです。同様に健康診断で見逃されやすいのが、肝臓、胆のう、膵臓など内臓のがんです。これらは健康診断ではAST、ALT、GTPの3つの検査数値でチェックしますが、これらだけでは不十分なことも多いのです。
- Q細かく検査をするという意味で人間ドックは重要なのですね。
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A
ほとんどの病気は、早期に発見して早期に治療を行えば完治につながる可能性も高くなります。特にがん、脳梗塞、心筋梗塞など命に関わる病気は具体的な症状が出る前にその兆候やリスクを見つけることがたいへん重要です。早期に発見できれば現代の医学では対応できる可能性も広がります。何か症状が起きてからの検査では、症状がかなり進行している場合も多いため、自覚症状がない段階で病気の予兆を見つけるために、人間ドックで細かく検査を受けることをお勧めします。受診する目安は50歳といわれていますが、肥満、喫煙、飲酒など病気を引き起こすリスクを抱えている人は少し早目に45歳くらいから意識するようにしてみてください。
- Q地域のクリニックで受診すると、どのような利点がありますか?
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A
例えば、当院に通っておられる患者さんであれば、日々の診療を通してその方の体の状態を把握していますから、どの部分を重点的に検査すべきかを判断できます。場合によっては不要な検査を省けますので、時間や費用を削減することができます。また、人間ドックの検査結果をそのまま診療に生かせます。一度、人間ドックを受けていただければ、各部位ごとのリスクを把握でき、その後の検査頻度を減らすなどのアドバイスをすることもできます。同じ医療機関で定期的に検査を重ねていくことで、体の変化にも迅速に気づくことができるのも利点ですね。
- Qこちらのクリニックの設備について教えてください。
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A
当院では静音性の1.5TMRI、低被ばくの64列マルチスライスCT、超音波検査機器、マンモグラフィといった機器を導入しており、総合病院などで導入している機器で行うのと同じような検査を実施しています。また、胃・大腸の検査では、内視鏡検査を行っています。具体的な検査内容は、基本メニューに加えて、胸部・腹部のCT検査、血圧脈波検査、眼底検査、頭部MRI+頭部MRA検査、骨密度検査など、患者さんの要望に応じて追加することが可能です。部位別コースも多数用意しています。
- Q自分が受診する検査コースはどのように選択すれば良いですか。
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A
どの検査を受けるべきか一度、ドクターに相談すると良いでしょう。当院では患者さんに問診をした上で、必要な検査項目、コースを提案しています。初めて人間ドックを受ける方は、頭部MRI、腹部エコー、胃の内視鏡検査の3つは欠かせないと思います。患者さんによってリスクの少ない部位については検査を3年に1度にするなど工夫の余地もあります。今後も患者さんの立場に立った現実的な提案を行っていきたいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とは人間ドック基本コース/6万500円