全国のドクター8,895人の想いを取材
クリニック・病院 161,491件の情報を掲載(2020年1月29日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 葛飾区
  4. 京成高砂駅
  5. 細田診療所
  6. 赤畑 正樹 院長

赤畑 正樹 院長の独自取材記事

細田診療所

(葛飾区/京成高砂駅)

最終更新日:2019/08/28

33299 %e7%b4%b0%e7%94%b0%e8%a8%ba%e7%99%82%e6%89%80

京成本線高砂駅から徒歩10分。せせらぎ通りから少し入ると見えてくるレンガ調のモダンな建物、それが「細田診療所」だ。院長の赤畑正樹先生は、先代が掲げた「心からの医療」「予防医療の重視」という理念を継承し、日々、地域医療に熱心に取り組んでいる。同院には、MRIやCT、超音波検査機器、マンモグラフィなど各種検査機器が設置され地域のクリニックとは思えないほど。診療科も随時拡充をはかっており、2018年からは皮膚科の診療を開始した。「各分野の専門の医師がしっかり診察できることがかかりつけ医としての責務だと思います」と話す赤畑院長。同院の特徴や地域医療への思いを存分に語ってもらった。
(取材日2018年5月26日)

充実の各種検査機器で早期発見と適切な診断を追求

こちらのクリニックはかなり早い時期からMRIを導入なさったようですね。

1

この診療所は、私の父が1957年に開業したのがはじまりです。父はもともと放射線科の医師で、機械が大好きでした。カメラや車が好きでいつも機械いじりをしていたことを覚えています。新しい機械が出るとやはり入手したくなったのでしょう。放射線科の医師ということもあり、MRIによる精密な検査や正確な診断を行いたいという情熱も強かったと思います。大学病院にもあまり設置されていない、かなり早い時期に導入しました。当初は検査を受ける患者も少なく他の病院と共同利用していたこともあったようです。その後、徐々に利用機会が増えるとともに、病気の早期発見、正確な診断のために必須ということでCTなど他の検査機器を充実させてきていました。

地域のクリニックとは思えないほどの充実ぶりで驚きました。

精密検査が必要と言われても、大きな病院に行くのは時間的な制約もありハードルが高いと思います。検査を受けた後も結果を聞くために再度病院に出向かなくてはなりません。その点、地域で精密な検査ができれば、患者さんにとってとても便利だと思います。当院ではその日のうちに検査結果を出していますので、スピード感が違います。検査機器は音の静かなMRIや低被ばくのCTなど体に負担が少ない機種を採用しています。お子さんもこれらの検査を受けることがありますので、できるだけ怖い思いをしなくて済むように注意しています。転倒して頭を打ったとか頭痛が続くなどという場合、あるいは副鼻腔炎や中耳炎の診断などでもこれらの検査機器を活用しています。

精密な検査によって病気の早期発見に努めているのですね。

2

生活習慣病でもがんでも、私たちとしては早く発見して早く治療し、できるだけ早く社会復帰していただきたいと願っています。例えばがんの場合、もし早期発見できないままでしたら、その後のその方の何十年という人生を奪ってしまうことになりかねません。ですが、早期発見して早期治療ができれば、その後の何十年という健康寿命をプレゼントできるかもしれないと思っています。この地域でも増えている認知症も、早期発見がとても大切になります。というのも、徘徊やイラつきなどの周辺症状が出てしまってからの回復はとても難しいです。ですから早い段階から適切な治療を行うことが求められます。認知症の診察は、症状の説明やご家族の生活のサポートなどじっくり時間をかける必要がありますので、認知症専用の診察枠を設定しています。

地域の要望に即して整形外科や皮膚科を新設

整形外科や皮膚科など新しい診療科目が増えていますね。

3

内科で受診した方の中に、腰が痛い、膝が痛いなどの訴えがとても多かったのです。ご高齢の方が他の整形クリニックに通うのも体力的に大変でしょうから、ここで一緒に診察できればと思い、2017年に整形外科とリハビリテーション科を設置しました。皮膚科は、少し離れた場所にクリニックがあるのですが、そこに患者さんが集中してしまいすぐに診察してもらえないという声が多く聞かれました。それで以前は私が診ていたのですが、難しい症例はやはり専門の医師でないと正しい診断が下せないと思い、2018年4月から新たに開設しました。

ふだん院長先生が心がけていることはどんなことですか。

患者さんの話によく耳を傾けることです。患者さんが話す何気ない言葉や会話の中に重大な疾患が隠れていることがあるからです。例えば、咳がずっと続いてなかなか治らないという訴えの原因が、実はがんだったというケースもあります。単なる雑談だからといっておろそかにするのではなく、一つ一つ注意して聞くようにしています。患者さんの中には、家族関係の悩みまで相談する方もおられます。そんな時は、こんなふうに考えたらどうですか、などと人生相談みたいな話をすることもあります。精神的な悩みが体の症状として現れることもありますので、その方の社会環境、家庭背景なども理解した上で診察するようにしています。

専門職のスタッフもとても多いですね。

医師、看護師に加えて、放射線技師、臨床検査技師、管理栄養士、理学療法士などさまざまな専門職が常駐しています。MRIやCTなどの検査技師たちは決して妥協することなく、精密な撮影、診断を行っています。診断レポートも大学病院とほぼ同レベルだと思います。管理栄養士は生活習慣病の改善のための栄養指導を行っています。患者さんのライフスタイルや仕事の環境なども踏まえて、毎日の生活で確実に行える現実的なアドバイスをしています。看護師たちは、待合室の患者の様子に常に気を配っています。いつもと違う表情をしていないか、どこか苦しがっていないか、患者への目配りや心配りを心がけています。看護師のアイディアで、通院が難しい患者さんを対象に送迎サービスも始めました。このようにスタッフの意識が高く、その働く姿に共感していただいている患者さんも多いようです。

こちらの小児科は他の外来受付とは分けて設置しているようですが。

4

小児科は3階に独立して設置しています。ご高齢の中には小さな子どもと一緒に待合室にいるのを気にする方もおられます。お母さんのほうも、周りに遠慮して受診をためらってしまうかもしれません。ですので、小児科の外来、待合室、診察室は他の診療科の外来と分離させました。待合室の長椅子は低い高さのものを設置しています。感染症の隔離室は全部で3室用意しています。小児科の医師は3人いますが、小児神経、感染症、低身長や夜尿症など各自専門領域を持っていますので、何か特殊な疾患の場合は、その専門分野の医師が診ています。

数多くの人生経験が医師としての人間力を育む

医師をめざされたきっかけを教えてください。

5

いずれは父の後を継ぐだろうと思っていましたが、高校生の頃、そのまま医師の道に進むのは物足りない、医師になる前にいろいろな社会経験が必要ではと思いました。それで高校卒業後、営業や接客などいろいろな仕事に就いた中で、社会にはさまざまな価値観があることに気づかされました。そして、人に喜んでもらえる仕事は何か、と改めて考えた時、医師になろうと決断できました。当時、東邦大学医学部には私と同じような経験をされていた方もいて、それを受け入れる土壌がありました。社会人としての数年間の経験は、後々の私の医師のあり方として大きな影響を与えたと感じています。

これまでで心に残ったエピソードはございますか。

最近のことですが、整形外科を受診した患者さんから、長年痛みが取れずに苦しんでいたが、こんなに元気に歩けるようになったという声がたくさん聞かれるようになりました。整形外科の医師は痛みを取る治療にとても長けているようです。一人で買い物に行けるようになったと皆さん生き生きと話してくださるのです。そんな時、整形外科を開設してよかったなあとつくづく感じました。痛みが少しでも取れて自分で動けるようになると人生がプラスの方向にどんどん変わっていくと思います。これからもそんな患者さんが増えていくといいですね。

最後に今後の展望についてお願いいたします。

6

これからはスタッフを少し拡充して健康診断にも力を入れていきたいですね。今は内視鏡機器がありませんので、内視鏡専門の医師も補充していこうと思います。最近、胸のレントゲン画像から肋骨を消去するソフトを導入しました。肋骨が消去されることで、肺の症状がより正確に把握できます。今後も早期発見や精密な診断に役立つ良い検査機器があれば随時導入して、検査・診断の精度をさらにレベルアップさせていきたいと思います。

Access