専門性の高いインプラント治療
人、機器、体制の総合力が鍵
くろさわ歯科医院
(八王子市/八王子駅)
最終更新日:2021/10/12
- 自由診療
歯を失った場合の治療方法として挙げられるインプラント治療。近年では治療を行っている歯科医院も増え、一般の人々への認知度も高まっている。聞いたことがあるものの、具体的にどんなメリットやデメリットがあるのか。また、どうすればインプラントを長く保てるのかを知らない人も少なくないのではないだろうか。そもそも、どんな歯科医院で治療を受けたほうがいいのか、歯科医院選びのポイントも知っておきたいことの一つだろう。「インプラント治療は歯科医師の技術や姿勢が非常に問われる分野」と語る「くろさわ歯科医院」の黒澤治伸院長に聞いた。
(取材日2019年2月8日)
目次
チーム医療を整えて、治療の質と患者満足度の向上をめざす
- Qインプラント治療とはどんな治療なのでしょうか?
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A
歯を失った場所の顎の骨に手術によって穴を空けて、チタン製の人工歯根を入れる治療方法です。顎の骨が土台になりますから人工歯が安定しやすい、天然歯に近い噛み心地が期待できるのが特徴です。「第二の歯」を作る治療と言えるでしょう。その一方で、歯科治療の中では難しい、専門性の高い治療であるため、歯科医師の技術によって結果に差が出やすいこと、また、高額な自費治療としても知られますね。
- Q貴院のインプラント治療にはどんな特徴がありますか?
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A
まずは歯科医師の経験が豊富であることです。私は勤務医時代、「横浜インプラントセンター」で非常に数多くのインプラント治療を行い、顎の骨が薄い場合には人工的に骨を増やすなどの難症例にも携わりました。説明時には治療のメリット・デメリットを包み隠さず伝え、こちらから無理に勧めることはしません。患者さんにじっくりと考えてもらい、納得してからでないと治療を行わないようにしています。チーム医療が機能していることも特徴ですね。当院では患者さんが率直に自分の希望を話せるよう、歯科医師ではないスタッフがコーディネーターとしてご要望を聞いており、また歯科技工士も立ち会って人工歯の形や色味などを決めていきます。
- Q他に注意していることがあればお聞かせください。
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A
なるべく患者さんのご希望に合わせて治療スケジュールを組むことです。インプラント治療は一般的に終了までに3ヵ月から半年ほどかかりますが、中には症例発表など歯科医院側の都合のために1年以上かけて治療が行われるケースもあります。患者さんがそれに理解・納得していればいいわけですが、歯科医師から提案されたら多くの場合に頷くしかないのが実情でしょう。患者さんは何も歯のために生きているわけではなく、それぞれの生活がありますから、当院ではご希望のスケジュール感も考慮しています。例えば抜歯をしてその日に手術をし、仮歯を入れて噛める状態にするなど、治療期間を短くするためにご提案できることも複数あります。
- Q治療後、インプラントを長く保たせるために大切なことは?
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A
丁寧なセルフケアと定期的な歯科医院でのメンテナンスを両立させることです。ケアが不十分なままでいると、インプラント周囲炎になってしまう場合がありますから、きちんとケアをすることがたいへん重要です。当院には10人の歯科衛生士が在籍しており、患者さんと信頼関係を築きやすいよう、同じ患者さんには同じ歯科衛生士が対応する担当制を採用しています。インプラントの手術が終わった後には歯ブラシだけでなく、フロスや歯間ブラシの活用を含めたケアの方法を歯科衛生士がじっくりと伝えています。当院では3ヵ月に1度のメンテナンスを推奨していて、1度の検診に45分から1時間ほどの時間を確保しています。
- Qインプラント治療を受ける際、何を参考にすればいいのですか?
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A
私は総合的に治療をしてくれるかどうかが大事だと思います。インプラントを入れる前には、虫歯や歯周病の治療が必要になります。また、治療のミスが起きないようにきちんとした設備で正確な診査・診断をしなければなりません。さらに、質の高い歯科医師や衛生士の存在や患者さんに合った治療計画なども重要になります。このどれか一つでも欠けてしまったら、質の高い治療はできないと私は考えていますので、インプラントだけを行う歯科医院よりも口の中を総合的に治療してくれる歯科医院を選ぶのが良いと思います。実際に院長や歯科医師と話したうえでどこで治療を受けるか判断されることをおすすめします。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/1本30~40万円