田野倉 誠 院長の独自取材記事
サウスポイント整形外科クリニック
(三鷹市/三鷹駅)
最終更新日:2026/06/01
つらい痛みの軽減を一番に考え、患者と対話をしながらより良い治療の提供に努める「サウスポイント整形外科クリニック」の田野倉誠先生。三鷹駅から徒歩3分ほどの場所で、長年地域患者の身近なクリニックとして診療を続けてきた同院を2026年4月に継承した。これまでの診療理念を踏襲しながら、田野倉先生が専門とする整形外科・リハビリ科・リウマチ科に診療科目を絞り、膝関節、股関節などの関節の治療にも注力していく。病院と連携し、田野倉先生が主治医となって手術を行うことも可能だという。初期治療から手術、リハビリテーションまでシームレスに対応できる体制をつくっていく。熱い志を持ちながら、物腰がやわらかく丁寧な説明で安心感をくれる田野倉先生に、院長就任後の同院の変化や診療にあたっての思いなどを語ってもらった。
(取材日2026年3月18日/情報更新日2026年5月1日)
整形外科により特化したクリニックで地域医療を支える
2026年の春に院長に就任されたそうですが、経緯を教えてください。

私はもともと小金井市にある桜町病院という総合病院の整形外科に勤務し、手術をメインに整形外科疾患の治療を行っていました。手術ができる病院ということで、いろいろな治療を受けたけれど良くならず、最終的な手段として手術を受けに来たという方を多く診てきました。そういった中で初期治療から関わることができれば、手術まで至らなくて済んだのではないかと考えるようになったのです。そこで、患者さんの身近にあり、初期の段階から関われるクリニックを探し始め、前院長である宮坂芳郎先生から声をかけていただいたことがきっかけで当院の院長に就任することになりました。2026年4月から院長として勤務していますが、それまで週1日当院の診療に加わり、こちらでの診療について学んできました。
4月から診療内容が変わったそうですね。
今後は整形外科により力を入れていく予定です。投薬や注射はさまざまな治療法が出てきていますので、エビデンスのしっかりとした先進のものを積極的に取り入れていきます。同時に、予防医療にも取り組み、特に骨粗しょう症の治療は積極的に行っていきたいと考えています。専門としてきた変形性関節症の治療に関しては初期段階から手術まで対応します。院長就任後も週1日桜町病院での診療を継続していく予定で、当院で診療を行い手術が必要となった場合、患者さんのご希望に沿えば、桜町病院で私が執刀医となって手術を行います。主治医として一貫して診られる体制をつくりましたので、安心してご相談ください。一方、当院は医師が私一人であり、責任を持って診療を行っていくために専門ではない内科は診療科目から外させていただくことにしました。その分、整形外科分野で還元していきたいと思っています。
クリニックのコンセプトを教えてください。

こちらは変わりなく踏襲しました。当院の前身は三鷹の地域医療を支えていた厚生会病院で、外来診療をメインとして2012年に開設したのがこのクリニックになります。以来、地元の方に頼りにされてきたクリニックですから、私も信頼を得られるよう真摯に診療に取り組んでいきます。また、「MY(マイ)クリニック」という院名に込めた「自分のためのクリニック」というコンセプトも引き継ぎ、これからも地域の方が身近で通いやすい場所でありたいと思っています。
専門の関節の治療や、痛みを抑えるための予防にも注力
これから力を入れていきたい分野はありますか?

一般的な整形外科の症状を広く診ていく中で、患者さんの訴えで多い首や腰の痛みに対しては、投薬と併せて神経ブロック注射や運動療法、ストレッチなども提案し、今ある痛みだけではなく、今後出てくるであろう痛みの予防にも取り組んでいきます。また、私の専門である膝関節、股関節などの変形性関節症の治療にも力を入れていく予定です。投薬、リハビリ、注射などの保存療法や手術といったさまざまな選択肢の中から、一人ひとりの状態を見極め適切な治療を選択して行います。近年は再生医療の研究も進んでおり、保存療法では効果が見られなかったが手術までは必要としないという場合の選択肢となり得ると考えて、私も注目しています。さらに、これまでリウマチも専門としてきましたので、当院でも診療を行います。
予防医療ではどのようなことを行いますか。
理学療法士とのリハビリが大事な要素です。あまり痛みを感じない方でも、その後変形してきたり、痛みが増してきたりするのを抑えるために運動療法を勧めています。当院では、予約制で理学療法士とマンツーマンで実施する個別リハビリに対応し、本格的にスポーツをしている方や高齢の方など、幅広い世代の方がリハビリのためにいらしています。また、骨粗しょう症の治療と予防も命題としています。積極的に検査を行い、骨密度低下に対する治療の必要性を啓発していきたいと考えています。骨密度は一度下がってしまうと回復が難しいですから、高齢の方だけではなく、若いうちからの予防も意識していただきたいですね。運動習慣がなく食事内容が偏っている方は30代から骨密度の低下が確認できますので、早めの検査でご自身の状態を把握してもらうことから、骨粗しょう症の予防をサポートしていきたいと思います。
マルチスライスCTや骨密度測定器など検査機器も充実されていますね。

CTがある整形外科も多くはないですが、CTは骨そのものの検査に有用な機械でもあるため、適切な診断につながります。代表的なのは骨折です。特に関節の骨はエックス線では見にくい部分があるのですが、CTは精密に写すことが期待できます。骨密度の測定は、全身型の骨塩定量検査装置を備え、腰と大腿骨頸部の両方で計測をします。検査は7分ほどで完了し、結果をすぐに説明することも可能です。また、骨粗しょう症の検査では血液検査を実施することもありますが、当院と同じビルに血液検査を請け負う会社が入っているため、連携することで早めに結果が受け取れます。スピード感のある対応で、患者さんの負担を少なく継続的な検査をできるようにし、早期発見につなげていきたいですね。
医師を志した時から変わらぬ信念。痛みの軽減をめざす
診療の際、大切にしていることを教えてください。

何より患者さんのお話を伺うことです。その上でどこに問題があるのかきちんと把握して対応していきたいと思います。そして、時間をかけたならその分効果を感じていただきたいという思いも大きいです。漫然と同じ治療を続けることはせず、患者さんのお話から改善を感じていないようであれば、別の治療を提案するなど結果を出すことをめざしていきます。これは私自身が手術を担当でき、さまざまな治療法を治療方針に組み込めるという強みがあるからめざせるものだと思います。もちろん、腰を据えてじっくり続けたほうがいいことはそのように判断しますので、ご安心ください。もう一つ、「痛みの軽減」が私の診療の根底にあります。痛みをとにかく減らしたい、理想を言えばゼロにしたいという信念を持って診療を行っています。
先生が整形外科の医師を志したきっかけは何かありましたか?
当初から志望していたわけではないのですが、痛みを取るという目的で治療ができるのは整形外科の特徴でもあり、私の理想とも合致したことでこの道に進みました。もともと医師を志したのも、家族が年齢相応に体の痛みをよく訴えていて、その痛みをなんとかしてあげたいという子どもの頃からの思いがベースにあるんです。痛みは日々暮らす中で一日中つきまとってくるものですから、それが解消できれば、人生が楽しくなり、生きやすさにも関わってくると考えています。
最後に地域の方へのメッセージをお願いします。

整形外科の治療は日進月歩。さまざまな治療法がこうしてお話をしている時点でも出てきています。その期待される効果もさまざまですから、しっかりとしたエビデンスがあり、改善につながることが期待できるものを取り入れていきます。併せて、予防医療も積極的に行っていきます。痛みを取ることをめざすのはもちろん、最初から痛みが出ないような健康でいられるための取り組みもしていきたいですね。皆さんの痛みが少しでも楽になるような診療に努めていきますので、どこか調子が悪い、痛いと思ったら我慢せずに、気軽に当院に相談に来てください。

