スタッフは全員女性
男性からの視線に配慮した婦人科・乳腺外科
海上ビル診療所
(千代田区/大手町駅)
最終更新日:2023/04/11
- 保険診療
健康診断を受ける際、「集団健診だと、どうしても男性の目が気になる」と感じる女性は少なくないだろう。こうした不安を解消するため、男女別の日に健診を行う施設もあるが、その一方で「夫婦で同じ日に受けたい」といったニーズがあることも確かだ。こうした数々の要望に応えるため、女性スタッフのみでの診療・検査を行っているのが、大手町・東京駅日本橋口前にある「海上ビル診療所」。充実した設備で一般診療と健康診断に力を入れる同院は、婦人科の外来診療、マンモグラフィや乳腺の超音波検査などをすべて女性スタッフが行う体制で、利用者から好評を得ている。そんな同院の診療スタイルについて、山本あやの看護師長と濱田香主任に詳しく話を聞いた。
(取材日2019年12月27日/情報更新日2022年6月1日)
目次
診療・検査中の入室は女性のみ。男性の目を気にせず、安心して受診できる体制を
- Q女性スタッフのみの診療を導入された理由を教えてください。
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A
【山本師長】当院では、外来診療と健康診断を行っています。一般的に健診であれば、健診着に着替えるとその下が素肌であることや、男性が混在する中でマンモグラフィや乳腺の超音波検査など女性特有の検査を受けることで不安を感じる方がおられます。以前は、健診に関しては男性と女性の日を別にするといった対処をしていたのですが、多くの受診者の方から、夫婦で同じ日に健診を受けたいという声をいただきました。そこで院内で検討し、サービスの質を落とさずに受診者さんの要望を取り入れる方法として、婦人科外来と女性特有の検査については同じエリアで、女性スタッフのみで診療するスタイルを導入したのです。
- Qスタッフ全員が女性であることのメリットは何ですか?
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A
【山本師長】内科の診療でさえ女性医師を希望する患者さんはいますから、婦人科診療であれば、なおさらですよね。スタッフが女性であれば、同性同士、デリケートな悩みも相談しやすいと思います。加えて、当院の婦人科の医師や看護師は、家庭を持つ30〜50代の子育てをしながら働く女性がそろっています。大手町エリアで働く方々と生活環境が近いので、そういう面でも男性医師より適切にアドバイスができるのではないかと思います。
- Q男性の入室に関しても、工夫をされているそうですね。
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A
【山本師長】医師や看護師、検査技師をはじめとしたスタッフはもちろん、患者さん、健康診断を受診される方まで、診察室に出入りする人はすべて女性のみとしています。ですので、診療中はおろか、患者さんのいらっしゃる間は男性が入室することはありません。もし、医師が代診になったとしても、女性の医師に限定するなど徹底しています。
- Q女性スタッフによる診療・検査は、事前に予約が必要でしょうか?
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A
【濱田さん】外来診療も健診も、特別な手続きは必要ありません。ただ、外来診療は、基本的に予約制になっていますので、電話であらかじめ予約を取っていただいてからご来院ください。また、当院は契約企業の健康診断で受診をする方が多いのですが、一般の方ももちろん受診いただけますので、ご安心いただければと思います。一部の科ではウェブ予約も導入し、働く方や生活スタイルに合わせた受診スタイルを提供しております。
- Qほかに、こちらならではの特徴はありますか?
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A
【山本師長】当院では乳がん検診を実施しています。近年、有名人の方の乳がんが話題になったこともあり、検査を希望する人は多いですね。乳がん検診では、マンモグラフィと乳腺の超音波検査の2つの方法がありますが、どちらが適しているのかは年齢などによって変わってきます。ですので、当院では両方の検査を受けていただける体制をとっています。