笑った時の歯の見え方も重視
矯正治療の進め方
銀座矯正歯科
(中央区/銀座駅)
最終更新日:2024/05/10


- 自由診療
歯並びの乱れや噛み合わせの改善を図り、見た目の美しさはもちろん、機能面でもより健康的な口元をつくり上げることが期待される矯正治療。近年は装置を歯の裏側につける舌側矯正、透明のマウスピース型装置を用いた矯正など、審美面に配慮した矯正法のニーズが高まっているという。「銀座矯正歯科」は銀座の地で25年以上、矯正に特化した診療を手がけ、症例に応じた多彩なアプローチで患者にとっての理想の口元づくりをめざしてきた。とりわけ舌側矯正を得意とし、都内にとどまらず遠方からも舌側矯正による治療を希望する多くの患者が来院している。同院での矯正治療はどのような流れで進められるのか。中嶋亮院長にインタビューし、表側矯正と舌側矯正の違いなども交えつつ、矯正治療のプロセスについて詳しく解説してもらった。
(取材日2024年4月15日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qこちらで対応している矯正手法について教えてください。
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A
装置を歯の表面につける一般的な表側矯正はもちろん、歯の裏につける舌側矯正を中心に、患者さんのお口の中の状態、ご希望に応じて幅広い矯正手法に対応しています。例えば歯を効率的に動かすためにインプラントアンカーを用いた外科的処置を併用する手法もその一例です。当院では特に舌側矯正を得意としていますが、舌側矯正の特徴は装置が周囲から見えにくいということだけではありません。歯の裏側は常に唾液にさらされて潤っているため、表側矯正と比べて汚れや歯垢がつきにくいといった特徴もあります。また当院で使用する舌側矯正の装置はオリジナルの小型ブラケットを使用していますから、舌が触れても違和感はほとんどありません。
- Q矯正治療は何歳からでも始められるものなのでしょうか?
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A
小児期の矯正は、歯並びが原因で唇が閉じづらい、食事がうまく噛めない、発音に違和感があるといったお子さんに対し、健康的な成長発育を手助けする目的で行われます。こうしたケースでは早期の治療が必要となりますが、そこまで深刻な問題がない場合は、骨格や顔立ちが大人びてきて、成長発育がある程度落ち着く10代後半になってから治療を始めることをお勧めします。一方で、近年は成人矯正に取り組む方も増えていますが、成長期のお子さんに比べて歯の動きが遅いほか、歯根吸収や歯肉退縮といった副作用のリスクも伴うことを知っておいてください。
- Q治療では、笑った時の歯の見え方も重視しているそうですね。
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A
歯を出して笑えるようになることで、人は自分に自信が持てるようになり、対人コミュニケーションや人前に出て話すことがますます楽しくなっていくものだと思います。ですから当院では口を閉じた状態での歯並びに加えて、患者さんが笑った時の歯の見え方、特に上の前歯の位置と角度に着目し、初診で撮影した顔のスキャン画像をもとに治療計画を立てるようにしています。その際、口元から歯茎が見えすぎてしまうと美しくありませんし、逆に歯茎が隠れすぎると若々しさが感じられなくなりますから、歯と歯茎、顔全体とのバランスも考慮しつつ、上の前歯の位置から決定していきます。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1カウンセリング
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矯正治療を始めるにあたっての要望、疑問点などを歯科医師とじっくり相談する。表側矯正、舌側矯正、マウスピース型装置を用いた矯正など複数の選択肢を比較して、「目立たない装置を選びたい」「就職活動に間に合うように矯正を終わらせたい」などの希望を踏まえつつ、症状やライフスタイルに合わせて無理なく続けられる矯正法を選択することが大切だ。
- 2精密検査
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歯並びや噛み合わせをはじめ、歯と歯茎、顎の骨の状態を含め口全体の状態のデータを収集する目的で精密検査を行う。歯型を採取し、歯科用CTやエックス線撮影、口腔内写真を撮影するほか、顔全体のバランスや笑顔の時の歯の見え方を考慮して歯の位置や角度を決めるために、笑顔での顔写真も併せて撮影する。
- 3虫歯・歯周病の治療
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検査で虫歯や歯周病が進行していることがわかった場合には、まずそちらの治療から優先的に行う。口の中の状態を十分に精査せず、いち早く装置を取りつけるような矯正治療よりもむしろ、医療としての安全性、精密性に配慮することが第一。矯正治療を始めるにあたり、口の中の土台を健康的な状態に整えておくことが、矯正後の口元をトラブルなく長持ちさせることにもつながるという。
- 4矯正スタート
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具体的な治療計画や矯正期間について歯科医師の説明を聞く。その際、あらかじめ3Dシミュレーションシステムによって矯正治療後の見込まれる歯並びや顔貌の変化を確認し、仕上がりのイメージを歯科医師と共有できるのも安心だ。矯正期間は患者の症状や年代によって個人差があるが、表側矯正、裏側矯正ともにおおよそ2年前後。ただし成人の場合、加齢に伴って歯が動きにくくなるため、若い世代と比べて矯正期間が長引く傾向も。
- 5定期メンテナンス・保定
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矯正中はメンテナンス、クリーニングのために月1回のペースで通院する。歯を動かすための動的矯正期間終了後には、後戻りを防ぐためにリテーナーと呼ばれる専用のマウスピース型装置で保定する。矯正後の歯並びを長持ちさせるためだけでなく、万が一のトラブル時にも早めに対応できるように、数ヵ月に1回ほど定期的にメンテナンスのための通院を継続する。
自由診療費用の目安
自由診療とは表側矯正/93万5000円~、舌側矯正/140万円~(症状によって異なる)、インプラントアンカーを用いた外科的処置を併用した矯正/200万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/上下115万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。