誰にでも起こり得る心の不調
心の「もやもや」は気づきのサイン
おくむら こころからだクリニック
(福岡市中央区/大濠公園駅)
最終更新日:2026/06/12
- 保険診療
誰しも悩みやストレスを抱えているが、その度合いは人それぞれだ。一人では抱えきれず、今にもあふれてしまいそうな状態でも、「周りに迷惑をかけてしまう」「自分の努力が足りないからだ」と頑張り続けている人は、一度立ち止まって心と体に向き合ってほしいと「おくむら こころからだクリニック」の奥村幸祐院長は呼びかける。社会的に心の不調を抱えている人が急増し、以前よりも受診へのハードルは低くなっているものの、日々の忙しさから足が遠のいている人や、自身の変化に気づいていない人も多く、家族や上司からの勧めで受診に至るケースも少なくないという。そこで今回、受診への後押しとなるよう、ヒアリング内容や受診の流れについて、専門家の奥村院長に解説してもらった。
(取材日2026年5月21日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q精神科や心療内科はどのような症状の時に受診できますか?
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A
一時的に気分が落ち込んだり、体のだるさを感じたりすることは自然なことですが、「やる気が出ない」「集中できない」「自分を責める」などの症状が2週間以上続いている、いつもできていたことができなくなった、あるいは「眠れない」といった症状がある場合は、そのままにせずすぐに受診してください。仕事、家庭、学校、人間関係など、生活上のさまざまなことが気になり、強い不安や心配な状態が長く続く場合は、不安障害の可能性があります。しかし、先に挙げた症状は一部に過ぎません。どんな疾患も早期治療がその後の回復にも大きく影響しますので、躊躇するような些細な症状でも気にせず受診してください。
- Q診療ではライフスタイルや生育歴なども尋ねられるのでしょうか。
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A
精神科では、一般的に初診でまず看護師、精神保健福祉士などから丁寧にヒアリングが行われます。場合によっては検査を経てドクターの診察へ進みますが、私は生育歴などのヒアリングについてはケースバイケースだと考えていて、すべての人にそれが必要とはいえないと思っています。もちろん、生育歴、家庭環境、職場の人間関係、ライフスタイルなどが治療の重要な手がかりとなる場合もあるので一概には言えませんが、これまでの経験上、必要最低限の質問で良い場合もあるため、抵抗のある方には配慮いたします。また、ヒアリングは拘束時間が長くなる点も考慮が必要です。その方にとってベストな方法を一緒に考えられたらと思っています。
- Q予約から精算まで行えるシステムを導入されているそうですね。
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A
はい、予約から精算までアプリで完結できるシステムを導入しています。予約はお電話でも対応していますが、ウェブ予約システムをご利用いただくことで24時間ご都合の良い時にご予約いただけます。また、ウェブ問診をスマートフォンなどで事前にご記入いただくと、よりスムーズな診療が可能です。診療時間を削ることはできないため、それ以外の部分で効率的かつスムーズに行えるシステムを導入することで患者さんのご負担の軽減に努めています。例えば、ほかの多くのサービス業のように、クリニックもキャッシュレスで受診できれば、患者さんのストレスも軽減するでしょう。待ち時間も少なくなり、受診しやすさにもつながると思っています。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1受診を検討
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不調を感じていても受診に至っていない人は多いが、メンタルの不調は誰にでも起こり得るもの。早めの受診が早期回復につながるため、まずは自宅や勤務先などから近い精神科・心療内科を調べ、通いやすさなども考慮して受診先を選ぼう。また、自分では気づいていなくとも、家族や上司などから受診を勧められた場合は、そのままにせず一度診てもらうと安心だ。大事なのは先延ばししないこと。
- 2受診準備と予約方法
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電話、またはウェブ予約システムで受診予約をする。その際、スマートフォンなどで事前にウェブ問診を入力しておくと、当日の診療がスムーズ。受診日までに症状やその経過、生活する上でどんなことに困っているのか、あるいは医師に聞きたいことなどをまとめておくのも良い。準備できていなくても、診察では必要なことを聞き出してくれるので心配は不要。状況によっては予約当日の診療も可能とのこと。
- 3受付から診察まで
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来院後、受付を済ませたら問診票を記入。ウェブ問診をすでに入力している場合でも、スタッフが補足のヒアリングをする場合があるとのこと。診察で聞いてほしくないことや配慮してほしいことなどがあれば、その際に伝えておくと次の診察もスムーズ。また、事前のウェブ問診で入力していない内容などもあれば伝えておくと安心だ。身構えず、リラックスして診察の順番を待とう。
- 4診察でのヒアリングについて
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「心」と「体」の両方から、症状や不調の原因を考えるのが同院の診療の特徴。診察では、医師が必要だと判断した事柄についてヒアリングが行われる。話を聞いてもらうだけで気持ちが落ち着く場合もあるため、友人に相談するような気持ちで気軽に相談してほしいとのこと。必要に応じて、心理検査や血液検査なども行われる。診療後は薬による治療、生活習慣の改善指導といった、治療方針を医師と相談しながら決定していく。
- 5診療後の流れと公的支援の活用
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会計後、必要な場合は次回の受診を予約し、処方箋がある場合は、近くの薬局で薬を受け取る。また、日常生活における困り事に関しては、必要に応じて適した包括的な公的支援につなげてもらうことも可能だ。自立支援医療の申請サポート、デイケア・就労移行支援、訪問看護などの福祉関連サービスなど、多職種連携によるサポートを受けられることを知らない人も多いため、必要に応じて利用できる支援を案内しているという。

