全身疾患とも関連する睡眠時無呼吸症候群
早い対応でリスク軽減を
ウェルスリープクリニック大阪
(大阪市北区/大阪梅田駅)
最終更新日:2026/06/09
- 保険診療
睡眠時無呼吸症候群は、就寝中に頻発するいびきや無呼吸で、本人よりも周囲が先に気づくことも多い。どちらかといえば症状を自覚しにくい病気だろう。そのため、治療も先延ばしになりがちだが「注意してほしいのは、この病気が全身疾患とも深く関連していることです」と「ウェルスリープクリニック大阪」の渡邊康夫院長は話す。睡眠の乱れは循環動態や自律神経に影響し、高血圧症や糖尿病、不整脈、さらには突然死や心不全のリスクにもなるという。そこで同院では睡眠とともに全身状態にも注目しながら総合的な診療や生活指導を展開。オンライン診療を活用して通院の負担を軽減し、早期の受診や治療の継続をサポートする。循環器や内科領域の診療経験が豊富な渡邊院長に、睡眠時無呼吸症候群と生活習慣病との関連や、受診のタイミングなどを聞いた。
(取材日2026年5月22日)
目次
生活習慣病の進行や突然死の回避をめざすためにも、早期の診断と治療の継続が重要に
- Q睡眠時無呼吸症候群とはどのような病気ですか?
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A
▲丁寧な言葉の一つ一つに患者への思いがにじむ渡邊院長
われわれは通常、寝ている間にも無意識に呼吸をしていますが、睡眠時無呼吸症候群では呼吸が繰り返し止まったり、浅くなったりします。原因として知られているのは、体重の増加に伴い喉や気道が狭くなるタイプで、特に中高年の男性で多く見られます。ただ、太っていなくても生まれつき顎が小さい、扁桃腺が大きいなどの構造的な原因や、加齢や閉経に伴うホルモンの影響で気道が狭まる、さらに脳や神経のトラブルで起きることも。睡眠中の症状は自覚しにくいのですが、気道が狭まるといびきをかきやすく、家族から指摘されて気づくケースは多いですね。また睡眠の質が低下して、日中の眠気や集中力の低下が強まることもあります。
- Q生活習慣病とどう関連しているのか教えてください。
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A
▲状態や生活背景に寄り添いながら、きめ細かな診療を行う
睡眠時無呼吸症候群になると睡眠中の換気が不十分で、低酸素の状態が続きます。限られた酸素を全身に届けようと心臓や血管に負荷がかかりやすく、高血圧症や動脈硬化の原因になります。また睡眠は自律神経のバランスにも深く影響しています。日中は活動をつかさどる交感神経が、また睡眠中はリラックスに働く副交感神経が主体になりますが、睡眠が十分でないと両者のバランスが乱れ、体がストレスを感じる状態に。血圧が上がりやすくなりますし、ホルモン分泌にも影響して体重が増えやすく、糖尿病や脂質異常症、高尿酸血症などの原因になります。将来的には、心房細動などの不整脈や心不全、脳卒中や突然死といった生死に関わる恐れもあります。
- Qいびきが特徴的なイメージですが、来院の目安となる症状は?
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A
▲初診でも安心して相談できる環境が整えられている
睡眠中の症状は自覚しにくいのですが、気道が狭まるといびきをかきやすくなるので、たしかにご家族やパートナーからの指摘で気づくケースは多いですね。呼吸が止まって無意識のうちに何度も目覚めていたり、眠りが浅くなっていることも多いです。また睡眠の質が低下して、日中に強い眠気を感じたり、集中力の低下、倦怠感などを自覚することも。こういった症状が一時的ではなく続くようでしたら、あまり様子を見ずに、早めに受診していただきたいと思います。なお、今は睡眠アプリなどで睡眠の様子を記録することもできますので、中途覚醒やいびきなどのデータから気がかりな変化に気づいて受診される若い方も増えています。
- Q治療方法について教えてください。
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A
▲適切な調整で快適な睡眠をサポートする
軽症であれば、顎を前へ固定するためのマウスピースを作製して就寝中に使ったり、枕などで横向き寝の姿勢を保ったりすることで、空気の通り道を確保することをめざします。ただ1時間あたりの無呼吸・低呼吸の回数が一定の基準を超える場合は、経鼻的気道持続陽圧呼吸療法(CPAP療法)をお勧めしています。睡眠時にマスクを装着し、圧力をかけた空気を鼻から送り込んで気道の狭まりを防ぐための治療で、毎晩使うことで大きな効果が期待できます。最初は慣れないかもしれませんが、診察で使い心地をお聞きしてさまざまな形状のマスクを試したり、空気圧を下げるなどで違和感を和らげ、機器を使った睡眠が習慣になるように微調整を行います。
- Q こちらではオンライン診療も行っているそうですね。
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A
▲忙しい患者にも配慮したオンライン診療
CPAP療法では、定期的な受診で治療経過の確認や機器の調整などを行いますが、治療データ自体は機器から医師の手元へ自動で届きますし、診察は問診が中心ですので、オンライン診療でも対面診療と同じように治療を進められます。睡眠時無呼吸症候群では働き盛りの多忙な患者さんも多いので、CPAP療法を導入した後は、ご都合の良い時間、場所で受診できるオンライン診療を選んでもらえるようにしています。私は不整脈や総合内科で専門的な治療に携わってきましたので、診察では睡眠の改善にとどまらず、患者さんの全身症状や生活習慣病にも広く目を向け、総合的な治療や生活習慣全般の改善をめざすアドバイスに力を入れています。

