オンライン診療でより身近に
睡眠時無呼吸症候群の検査・治療
ウェルスリープクリニック大阪
(大阪市北区/大阪梅田駅)
最終更新日:2026/06/08
- 保険診療
働き盛りの男性に多い病気として知られる睡眠時無呼吸症候群。睡眠中のいびきや無呼吸、日中の耐え難い眠気や疲労感などが特徴で、居眠り運転による交通事故が社会問題として取り上げられるなど、社会的な注目度も高い病気だ。家族からいびきを指摘され、気になっている人もいるだろう。「ただこの世代の方は皆さん忙しいですし、どこに相談すれば良いのかわかりにくく、放置している人がまだまだ多いという印象があります」と、「ウェルスリープクリニック大阪」の渡邊康夫院長は懸念する。そこで同院では、通院の負担に配慮した睡眠時無呼吸症候群の治療に注力。ビジネスパーソンが訪れやすい立地にクリニックを設け、オンライン診療を活用する。今回はオンラインを用いた診療の具体的な流れを、渡邊院長から詳しく解説してもらった。
(取材日2026年5月22日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q睡眠時無呼吸症候群は、どのような病気でしょうか。
-
A
睡眠中に呼吸が浅くなる低呼吸の状態や、時には止まってしまう無呼吸の状態を繰り返す病気です。肥満による首周りの脂肪や、生まれつきの顎や喉の形状で気道が狭まって起きるケースと、脳や神経の異常で呼吸が乱れるケースがあります。家族から就寝中にいびきや無呼吸があると言われる、呼吸が十分に行えず夜中に何度も目覚めるなどの症状があれば、睡眠時無呼吸症候群かもしれません。睡眠の量や質が損なわれると、日中に強い眠気を覚え、集中できないと感じる人もいます。さらにその状態が続くと血液中の酸素濃度が不足した時間が増え、高血圧や糖尿病、動脈硬化などが進行し、脳卒中や心不全など突然死のリスクが高まる恐れもあります。
- Qどのような症状があれば相談すべきですか?
-
A
睡眠中の状態は自覚しにくく、患者さんの多くはご家族からいびきや無呼吸を指摘されて症状に気づきます。最近では、睡眠を調べるアプリなどでご自身の睡眠中の様子を観察することもできます。就寝中のいびきや無呼吸が日常的に起きているようであれば、なるべく早めに受診しましょう。日中の強い眠気や、集中力・パフォーマンスの低下が、単なる疲労ではなく睡眠時無呼吸症候群から生じていることもあります。なお、この病気は30~50代の体格の良い男性に多いイメージですが、顎が小さい若い女性や、加齢に伴う喉の筋肉の緩みによる気道狭窄、閉経後の女性ではホルモンの影響から気道が狭まり、いびきなどの症状として現れることもあります。
- Qこちらではオンライン診療を行っているそうですね。
-
A
睡眠時無呼吸症候群では、初診と経鼻的気道持続陽圧呼吸療法(CPAP療法)を開始する際には来院が必要ですが、それ以降はオンライン診療が可能です。ご自宅で行う簡易検査やCPAPの使用状況などのデータは、すべて自動で医師に送られますので、オンライン診療でも対面診療と遜色なく診察が受けられます。また当院では治療開始後、安定している方は受診間隔を約2ヵ月に設定し、なるべく少ない受診回数で治療が続けられるように配慮しています。睡眠時無呼吸症候群では、忙しさによる初診の遅れや治療中断が大きな課題ですが、オンライン診療の活用で、より多くの方に適切な治療を受けていただきたいですね。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1初診日時を予約し、受診する
-
クリニックのサイトから、受診したい日時を予約する。ウェブ予約が難しければ電話での予約も可能だ。予約なしの受診にも対応しているが、待ち時間が発生することも。ウェブ予約では受診メニューを選ぶと睡眠に関する質問事項を入力できるので、当日の診察がスムーズに進みやすい。初診は対面診療で実施。血圧を測定後、医師の問診へと進む。
- 2自宅で簡易睡眠検査を実施
-
睡眠時無呼吸症候群が疑われれば、就寝中の睡眠状況を調べる簡易検査を自宅で実施。検査キットは業者から自宅へ直接送られてくる。検査では呼吸を測るセンサーを鼻に、寝返りをカウントするセンサーを胸に、血中酸素濃度を測るセンサーを指先に装着。それぞれのセンサーは、1人でも問題なく取りつけることができる。普段どおりに就寝して一晩、なるべく6時間は測定を行う。測定後はキットを指定どおり返送する。
- 3検査結果の説明と治療方法の提案
-
検査キットを返送後、1週間から10日でクリニックに検査結果が届くので、オンライン診療か対面診療で医師から結果説明を受ける。オンライン診療の場合には、専用のアプリから都合のいい日時の受診を予約。予約日時になるとアプリから通知があり、画面共有された検査データや各種資料を見ながらビデオチャット形式で医師と面談する。検査の結果、重症の睡眠時無呼吸症候群であればCPAP治療が提案される。
- 4機器を受け取り、CPAP療法を開始
-
CPAP療法の機器の使い方を対面診療で説明。院内で実際に装着してみた上で自宅に持ち帰る。睡眠時にマスクを装着し、圧力をかけた空気を送り気道の狭まりを防ぐが、最初は日中や昼寝時にも試してみるなど、使い慣れていくことが重要になるそう。機器はレンタルが主流で、睡眠時の無呼吸・低呼吸指数が一定の基準を満たせば、機器のレンタル代も保険適用になる。最近では持ち運びやすいコンパクトな機器も登場している。
- 5治療を継続し、2ヵ月間隔で受診して経過を確認
-
データから睡眠中の呼吸状態を確認し、使い心地や空気圧の強弱などを調整して治療の継続をめざす。マスクにはさまざまなタイプがあり、好みに応じて変更も可能だ。CPAP療法では睡眠中の呼吸状態を整えるので、症状がある限り機器を使い続ける必要がある。ただし、生活習慣の改善で肥満を解消したり、外科手術を受けたりすることで、治療の卒業をめざすこともできるという。安眠に適した枕のアドバイスなども行っている。

