冨永 隆志 理事長の独自取材記事
日暮里眼科クリニック 新小岩院
(葛飾区/新小岩駅)
最終更新日:2026/06/10
JR総武線・新小岩駅からすぐのオフィスビルにオープンした「日暮里眼科クリニック 新小岩院」。理事長の冨永隆志先生がめざすのは、身近な場所で幅広く専門的な眼科診療を行うクリニックだ。幼少期、弱視のために片道約3時間の通院で苦労したからこそ、患者の利便性を追求してやまない。白内障手術、緑内障手術、硝子体手術などの専門家たちとチームを組み、予約から手術まで迅速に対応している。一方、土日・祝日も診療し、近隣住人の急な眼の困り事もサポート。「かかりつけ眼科として末永く寄り添えたら」と語る冨永先生に、強みとしている日帰り手術や、診療にかける思いについて詳しく聞いた。
(取材日2026年5月14日)
新小岩駅前で急な眼の症状にも対応
まず、新小岩で開業した理由から教えていただけますか?

当院は法人内で5院目のクリニックです。学生時代を過ごした日暮里、生まれ育った鹿児島、医師として経験を積んだ武蔵浦和とは違い、初めて未知の場所での挑戦を選びました。東京と千葉の中間にある新小岩エリアは、手術に対応できる眼科施設が限られていて、東京や千葉の大学病院まで苦労して通っている方も少なくありません。そこで、より通いやすい場所で治療を受けられる場所をつくれたらと開業を決意しました。4月1日に開業したばかりですが、お子さんからお年寄りまで幅広い年齢層の患者さんにお越しいただいています。
立地や院内づくりで特にこだわった点はありますか?
東京方面からも千葉方面からもJR総武線でアクセスできて、駅からすぐという「通いやすさ」には特にこだわりました。というのも、実は私自身、子どもの頃に弱視があり、大変な思いをして通院した経験があるからです。当時、鹿児島には弱視専門の医師がおらず、電車で約3時間かけて宮崎まで定期通院しなければいけませんでした。付き添ってくれた母や祖母も本当に大変だったと思います。通院ストレスの実体験があるからこそ、足を運びやすい町のクリニックで可能な限りの専門的な治療を提供したいという思いは人一倍強いかもしれません。一方、院内づくりでは誰もが心地良くいられるように、広めのバリアフリー設計を採用しました。足元が見えにくい患者さんも、安心して過ごせるよう環境を整えています。
こちらではどのような治療を受けられますか?

例えば、日本赤十字社医療センターで未熟児網膜症などさまざまな小児疾患の経験を積んだことと幼少期の通院経験を生かし、親子の気持ちに寄り添うこまやかな小児眼科診療を行っています。弱視や斜視などの早期発見・早期治療はもちろん、近視抑制にも力を入れています。また、加齢に伴い増加する緑内障や網膜疾患などに関しても、大学病院とほぼ同レベルの検査が可能な先進の検査機器をそろえています。常勤の視能訓練士たちによる検査の結果をもとに行う治療の選択肢も、できるだけ豊富に用意しています。加齢性黄斑変性症に対する硝子体への薬剤注射、網膜剥離へのレーザー治療なども可能です。そして、白内障手術はもちろん、緑内障手術や硝子体手術まで日帰りで実施しているのが当院最大の特色といえるでしょう。
熟練医師たちとチームで臨む多彩な日帰り手術
白内障手術だけではなく、緑内障手術や硝子体手術も日帰りで受けられるのですね。

国内では緑内障手術や硝子体手術は入院を伴うケースが多く「入院しなければ手術できない」という認識の方が大半です。しかし、アメリカなどでは眼科手術は日帰りで実施するのが常識。必要な機器類がそろっていて、専門的な技術を持つ医師が執刀すれば、クリニックでも問題なく行えることをより広く周知したいと思っています。新型コロナウイルス感染症の流行以降、大規模病院は機器類の入れ替えが難航し、予算的な小回りが利くクリニックで先進的な環境を整えやすいという逆転現象があるようです。当院でも病院用に開発された手術用顕微鏡、白内障手術と硝子体手術を同時にできる手術装置などを導入しています。
先進機器を駆使し、各分野の精鋭たちが執刀していると伺いました。
これまで培ってきた人脈を生かし、慶應義塾大学・日本医科大学・東京大学の先生方をお招きする日を設け、チームで手術を行っています。自分や家族に手術が必要になったらお願いしたいと思っている、指導者の立場にある素晴らしい先生方です。大学病院では指導医によるサポートのもと若い医師が執刀するケースも少なくありません。一方、当院では指名手続きなども不要で十分なキャリアを持つ医師による手術を受けられるのも、患者さんにとって大きなメリットではないでしょうか。また、受診から手術までがスピーディーなのも当院の特徴です。
土日や祝日も診療しているのですね。

診療はこちらの都合に合わせるのではなく、患者さんの利便性が第一と考えています。眼科は内科などと比較して絶対数も少なく、当番制に対応しているクリニックが近所に見つかるとも限りません。日曜に急に症状が出て、遠くまで足を運んだ経験がある方もいるのではないでしょうか。せめて、近隣の方々にはそのような不自由な思いをさせないためにも、年末年始以外は基本的に診療しています。そのほか、ウェブ予約には24時間対応しています。患者さんの院内滞在時間をできるだけ短縮するため、自動精算機、自動再来受付機なども設置しました。
ともに歩む「患者参加型治療」を重視
診療において何を大切にしていますか?

患者さんにご自身の疾患についてよく理解していただき、一緒に考えながら治療を進める「患者参加型治療」を重んじています。そのため、治療前や治療中の説明も決しておろそかにしません。診療は毎回「講義」を行うつもりで真剣に取り組んでいます。といっても、難しい話をするのではありません。眼の模型やイラストを活用し「どんな仕組みでものが見えるのか」というような内容から始めます。検査に臨む患者さんには、どのようなことを行うかだけではなく、なぜ必要なのかもお話しするようにしています。このように、患者さんの治療への理解と協力を促すことは、結果的に治療効果の向上にもつながると考えています。たとえ小さなことでも疑問点はすべて解消したいので、何度でも気軽にお尋ねください。
お忙しい毎日ですがリフレッシュ法などはありますか?
子どもと過ごすのが何よりのリフレッシュになっています。オフの日は一日中、子どもと遊ぶようにしていますね。また、航空医学の講義も良い気分転換になっています。実家の会社グループが航空機の整備や輸入、航空機の使用事業や運送事業、パイロット養成機関を運営していて、その手伝いとして行っています。実は子どもの頃はパイロットになりたかったのですが、弱視のために断念せざるを得ませんでした。今は同じ夢を持つ大学生や大学院生を応援できることにやりがいを感じています。多忙な日々の中、健康維持のために大事にしているのが睡眠です。20分の昼寝が午後のパフォーマンスを向上させるという研究もあるので、うまく仮眠を取るようにしています。
最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

スタッフに心の余裕がなければ患者さんに優しく接することはできません。だからこそ、働きやすい環境づくりに力を入れていきたいと考えています。また、幼少期の自分のように、1日がかりの通院で難儀する方をなくしたいと思っています。そのために、一般的な眼科診療はもちろん、白内障手術、緑内障手術、硝子体手術なども通いやすい場所で受けられる体制を整えました。当院で手術を受けた方は末永く責任を持ってフォローさせていただきます。人間ドックでも眼科項目はオプションという例も多いからこそ、かかりつけの眼科クリニックで定期的にチェックする習慣を持つのが理想的です。まずはコンタクトレンズの処方からでも、遠慮なくお問い合わせください。
自由診療費用の目安
自由診療とは点眼薬による近視抑制治療/4400円

