親子の健康リテラシーを育み
大人になっても健康な未来へと導く
そらいろこどもクリニックありあけ
(江東区/有明テニスの森駅)
最終更新日:2026/07/15
- 保険診療
乳幼児の予防接種や健診、保育園生活が始まった途端繰り返しもらってくる風邪など、子どもの健康管理に悩む両親も多いだろう。一つ一つの問題を解決しながら、未来を見据えた診療を行っている「そらいろこどもクリニックありあけ」の院長、櫻井謙先生は、生活習慣病対策はリスクが高くなる中高年以降ではなく、子ども時代から必要だと考えている。一生、健やかに過ごせる体をつくるためには、「まず、土台となる親子の健康リテラシーを育むのが重要です」と語る。大学病院では小児難病を専門とし、保護者のさまざまな悩みも受け止めてきた。その経験を生かして、すべての家族が幸せになれるよう、医療でサポートすることをめざす。訪れるのが楽しみになりそうなカラフルな院内で、櫻井先生に診療にかける思いなどを聞いた。
(取材日2026年6月29日)
目次
かかりつけ医と二人三脚で行う未来を見据えた健康管理
- Qなぜ、子どもの将来的な健康も視野に入れているのですか?
-
A
▲親子の健康リテラシーを育むことの大切さを語る櫻井院長
現在、日本では生活習慣病とその予備軍は数千万人規模に上り、死因の半数以上を占めています。投薬治療や生活習慣の指導を受けている人も少なくありません。生活習慣病にならないためには、大人になってから気をつけるのではなく、子ども時代から健康への意識を持たせるのが大事だと考えています。それは、親が子に残せる、かけがえのない財産ともいえるでしょう。そのため当院では、親子の健康リテラシーを高めることにも注力しています。食に関する情報もお伝えしていますが、行きすぎたり、他人の暮らしを非難したりしてするものではありません。「家族の幸せ」を軸としてライフスタイルを見直すお手伝いができればと思っています。
- Q日々の生活の中で親が注意すべきことはありますか?
-
A
▲子どもの成長を見守りながら健康管理を支える診察室
特別な注意は必要ありませんが、「食事・睡眠・運動・笑顔」を整えてほしいと思っています。この4つを大切にする価値観が家庭に根づけば自然と「野菜もきちんと食べよう」「家でゲームばかりではなく、外で遊ぼう」と、自発的な行動に結びついていくでしょう。糖分を多く含む清涼飲料水も全面禁止ではなく、たまに飲むのはOKくらいの意識でいたほうが、無理なく続けられると考えています。また、お子さんと一緒に遊んで、様子を観察することで、明らかな症状がなくても「いつもと違う」という気づきから、大きな病気の早期発見につながることもあります。「何もなかったね」と安心するためにも、遠慮せずに受診してほしいと思います。
- Q予防のための行動を習慣化するのも大事なのですね。
-
A
▲親子の声に耳を傾けながら丁寧に診療を行う
予防接種や健診が普及したことで、細菌性髄膜炎などあまり見かけなくなった疾患は明らかにあります。予防接種の副反応を心配される人もいますが、受けないデメリットが大きいと知っているからこそ、自分の子に打たない小児科医は、ほぼいないと思います。当院では予防接種や健診を特定の曜日に限定せず、平日14時30分から15時30分に「クリーンタイム」という専用枠を設けています。飲み物を用意して保護者の方たちとの対話を増やし、健康や予防について意識を高める機会にもしています。「食事・睡眠・運動・笑顔」の重要性を地域に広めるために、近隣の多施設と共同で啓発イベント「子育てフォーラム」なども計画中です。
- Q保護者の方との関わりで意識していることはありますか?
-
A
▲親子がリラックスして過ごせる明るい待合空間
なんでも相談しやすい関係を築くことです。子育てのことを誰に相談したら良いかわからずに悩まれている方を今まで多く見てきました。だからこそ、「せっかくいらしたのですから、なんでも相談してください。」と伝えています。受診日翌日にデジタル診察券アプリで「熱は下がりましたか」といったメッセージを送信しているのも、症状の変化を見逃さないためだけではなく、孤立感を少しでも解消してあげたい気持ちからでもあります。今はAIに尋ねれば答えてはくれますが、かえって不安になる方もいます。「こんなことを聞いてもいいのかな」と思うようなことでも遠慮せずに、どんなことでも聞いてもらえる場所にしたいと思っています。
- Qどのようなクリニックをめざしているか具体的に教えてください。
-
A
▲子どもと家族の健やかな未来に寄り添う櫻井院長
基礎疾患を抱えるお子さんも含め、お子さんとご家族に平等に心から寄り添えるクリニックが目標です。横型の双子用ベビーカーや子ども用車いすでも移動しやすいように入り口から奥まで広々とした設計にしたのも、多様性を大切にしたかったからです。内装については、海外留学したロサンゼルス小児病院などを参考にしたので、医療機関というよりもテーマパークのような雰囲気にして、子どもたちにはまた行きたいと思ってもらえるような場所にしたいと思っています。そして、病気だけではなく子育ての悩みにも向き合い、お子さんの成長とご家族の幸せを継続的に見守ることのできるかかりつけ医をめざし、スタッフともども精進しています。

