その体重増加はもしかして病気?
「肥満症専門の外来」に相談を
里村糖尿病内科 イオンタウン東浦和院
(さいたま市緑区/東浦和駅)
最終更新日:2026/05/12
- 自由診療
肥満はあらゆる病気の入り口といっても過言ではない。食後高血糖や高血圧、脂質異常症から始まり、肝脂肪や糖尿病を経て、脳卒中や心不全、認知症に至る可能性を指摘する「メタボリックドミノ」という概念もある。しかし、自己流で減量を成功させるには強い意志が必要だ。何度も失敗している人もいるだろう。「代謝の病気である肥満症としてクリニックでの治療も可能なので、一人で悩まず頼りにしてください」と呼びかけるのが「里村糖尿病内科 イオンタウン東浦和院」の院長、高英嗣(たか・ひでつぐ)先生だ。東京医科大学病院の糖尿病・代謝・内分泌内科に長年勤務してきた高先生が「単なるダイエットではなく、健康寿命を延ばす土台づくり」と話す肥満症治療。どのような治療を行っているのか、詳しく聞いた。
(取材日2026年4月14日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q肥満症とはどのような病気なのでしょうか。
-
A
肥満症とは、単に体重が多いだけではなく、肥満が原因で健康障害を引き起こしている、または将来的にそうなる可能性がある状態を指します。リスクが高いのは糖尿病や高血圧症、脂質異常症、睡眠時無呼吸症候群、脂肪肝、肝機能障害、膝や股関節の変形性関節症による関節痛などです。肥満症は、病気が次々に起こるメタボリックドミノの入り口でもあり、放置すると脳疾患や心疾患などの重篤な合併症を引き起こしかねません。また、肥満症の原因は食に関する意志の弱さという根強い誤解もあります。しかし実際は食行動、生活習慣、ホルモン、筋肉量、血糖変動などが絡み合った代謝の病気でもあり、肥満症専門の外来で治療を受けることが大切です。
- Qこちらの肥満症専門の外来について詳しく教えてください。
-
A
肥満症専門の外来では、BMI35以上の高度肥満の方、BMI25以上で肥満症と診断された方を対象に治療を行っています。目標としているのは、体重を落とすだけではなく、リバウンドしにくい体づくりを図り、メタボリックドミノを止めることです。GLP-1受容体作動薬やGIP/GLP-1デュアル作動薬などによる薬物療法も可能ですが、あくまでもベースは管理栄養士による栄養指導。当院は6人の管理栄養士がいて、非常に力を入れている部分でもあります。食行動を分析して悪い食べ癖を修正するだけではなく、体組成計で体脂肪量、筋肉量、基礎代謝を測るなど、科学的根拠も重視しています。
- Qこちらでは自由診療で肥満症治療を行っているそうですね。
-
A
単に体重を落とすだけでなく、太りにくい体を維持するためには正しい食習慣と体組成管理が必要になります。栄養指導の時間を多く確保し、生活背景・状態に合わせてこまやかに対応できるよう、当院では自由診療で対応しています。個々に合ったサポートを行うために、希望される方には毎日の食事を管理栄養士に写真で送っていただき、フィードバックを行う取り組みも行っています。食事療法や運動療法で効果が見られない際は薬物治療も行いますが、自由診療ではより患者さんの状態に合わせたタイミングで取り入れることができます。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1カウンセリング・体組成測定
-
管理栄養士がこれまでの体重変化、生活習慣について確認。その後体組成計を用いて、体重だけでなく体脂肪量、筋肉量、基礎代謝などを測定する。患者の生活リズムや気持ちを確認しながら方針を決め、治療内容や費用などについて説明を聞き、納得できたら治療に進む。
- 2診察と血液検査・エコー検査
-
医師による診察を受け、肥満症以外の健康障害がないか確認する。血液検査と腹部エコー検査で、腎臓や肝臓の病気、脂質異常症や糖尿病などの合併症がないかを調べる。内分泌疾患や薬物の副作用などが原因の二次性肥満症の疑いがある場合は、血液検査でホルモンの異常を調べる場合もある。現在の健康状態や使用できる薬を確認した上で、検査結果に基づいて治療プランが立案される。
- 3栄養指導・運動療法
-
管理栄養士の個別カウンセリングによる食事療法・運動療法が、治療の中心となる。毎回の栄養指導でも体組成測定を行い、現在の状態を把握する。同院では、食事改善においてはガイドラインに沿った理想だけを伝えるのではなく、まずは患者に合わせた現実的な目標からスタートし、正しい食事を少しずつ理解できるように進めていくという。カウンセリング内容は医師にも伝えられ、治療内容にフィードバックされる。
- 4薬物治療
-
必要に応じ、GLP-1受容体作動薬やGIP/GLP-1デュアル作動薬などを用いた薬物治療を、医師の管理のもとで行う。食事の管理と併せて行うことで、副作用を抑えながら体重の減少が期待できるという。
- 5定期受診
-
受診を継続し、栄養指導と体組成測定、食事内容や運動量の見直しを行う。食行動の問題を自覚するために、持続血糖測定器で血糖値の動きを可視化するオプションなども選べる。体重やBMIが改善してきた後は、その状態を維持するためのサポートを受ける。毎月、または3ヵ月〜半年に1度など、無理なく通えるペースを医師に相談する。薬物治療を中止した後はリバウンドしやすいというデータもあるため慎重に実施される。
自由診療費用の目安
自由診療とは肥満専門の外来/月1万5000円~、肥満症の薬物治療/月9800円~

