大柄 貴寛 院長の独自取材記事
東京新宿胃腸肛門内視鏡・鼠径ヘルニア日帰り手術 RENA CLINIC 渋谷区院
(渋谷区/新宿駅)
最終更新日:2024/12/27
新宿駅西口6番出口から徒歩1分の「東京新宿胃腸肛門内視鏡・鼠径ヘルニア日帰り手術 RENA CLINIC 渋谷区院」。院長の大柄貴寛(おおがら・たかひろ)先生が12月に開業したばかりの、内視鏡検査と日帰り手術を強みとするクリニックだ。近隣のオフィス街で働く患者も多いため、忙しい中でも受診しやすいようにと工夫を凝らしている。先進機器による内視鏡検査を基本的に鎮静下で行っているのは、痛い・つらいというイメージを払拭し、受診のハードルを下げたいという願いから。鼠径ヘルニアや痔の手術も日帰りで行い、入院する時間がないという患者の悩みにも対応する。ホームドクターとして風邪やけがなどにも幅広く対応する大柄院長に、診療にかける思いなどを詳しく聞いた。
(取材日2024年12月15日)
待ち時間のストレスを軽減し、働き世代も通いやすく
まず、クリニックの特色から教えていただけますか。
当院は内科一般の幅広い診療や、消化器疾患の内視鏡検査・治療、肛門疾患、鼠径ヘルニアなどの日帰り手術を強みとするクリニックです。すべてにおいて「患者さんの時間を大切に」ということを重視し、極力お待たせせずにスムーズにご案内できるよう工夫しています。例えば、予約は24時間いつでもウェブからできるようにして、事前ウェブ問診で症状・既往歴・服用薬・生活習慣などを記入していただくシステムを導入。来院時には私たちは患者さんのことをある程度把握できているので効率的に診療を進めることができます。ノンストップで診療しているので、お昼休みなどにもお立ち寄りください。木・日・祝以外は朝8時半からやっているので仕事前にいらっしゃる方も少なくありません。
なぜ、このようなクリニックを開業しようと思ったのですか。
私はこれまで国立がん研究センター東病院などで、大腸がん・胃がん・食道がんといった消化器がんの内視鏡検査・外科手術・化学療法・放射線療法・緩和療法などに携わってきました。進行がんは患者さんにとって苦痛の大きい治療にならざるを得ず、根治に至らない例も少なくありません。そのように苦しむ人を一人でも減らすために、内視鏡検査を一つの柱とするクリニックを開業したいと考えるようになったんです。大腸がんは40代から急増しますが、働き盛りでもあり忙しさから受診を怠りがちな世代でもあります。だからこそ気軽に受診できる場所をつくらなければと、大森の本院に続き当院を開業しました。
現在、どのような患者さんが多いのでしょうか。
近隣にお勤めの20代から40代の方が多いですね。内科疾患だけではなく皮膚疾患や外傷など、どのような病状でも初期対応しています。高次医療が必要な場合は、迅速に適切な医療機関を紹介することも可能です。青森県立中央病院で第三次救急に携わる中で培った幅広い対応力と判断力が役立っていますね。もちろん、内視鏡検査を希望する患者さんも多いのですが、20代での発症例もあるので早くからの習慣にするのに越したことはありません。大腸がんになる前のポリープの切除も、胃がんの原因であるピロリ菌の除菌も、若いうちに済ませておくのが大事です。20代のうちからがんを予防するための生活習慣を身につけておくことが、未来の自分の命を守ると言っても過言ではありません。
内視鏡検査や全身麻酔手術などの高度な医療を身近に
強みとしている内視鏡検査について詳しくお聞かせください。
開院のタイミングで新しい機種を導入していますが、カメラの光度が高く病変を従来機種以上に見つけやすくなったと感じます。従来、経鼻カメラは経口カメラよりも画質が悪かったのですが、導入したものはほとんど遜色ないのも大きな特徴です。基本的に当院では、上部内視鏡検査・下部内視鏡検査ともに鎮静下で行っています。なぜならば、緊張による腸管の痙縮が起きると、医師のテクニックと関係なく患者さんに苦痛を与えてしまうからです。また、経口カメラでは鎮静下でも咽頭反応が起き観察に支障が出やすいので、経鼻カメラをお勧めしています。ただし、潰瘍の止血などは経口カメラでなければできないので、患者さんによって使い分けるようにしていますね。
院内では全身麻酔も含め各種手術を行っていると伺いました。
当院は手術室を備え、鼠径ヘルニアの腹腔鏡手術などは麻酔科医師の協力のもと、全身麻酔でありながら日帰り手術で行っています。一方、局所麻酔による肛門手術のニーズが高いのも実感しているところです。所要時間は内痔核への注射療法ならば5〜10分、切除となっても10〜15分と短時間の手術時間で済みます。進行すると肛門を引き締める機能が低下してしまう痔ろうは早めの手術が大切です。当院では先進の炭酸ガスレーザー機器を導入しているので、痛みが少なく早い回復が見込める手術を希望している方はご相談ください。
肛門外科は恥ずかしさから受診をためらってしまいます……。
恥ずかしい気持ちから受診を先延ばしにして、かなり悪化させてから来る方も珍しくないので、どうにかしたいと思っています。例えば、診察室は完全個室にして人目を気にせずに受診できるようにしました。デジタル肛門鏡でご自身のお尻の状態をモニターで確認していただきながら、何が起きていてどんな治療ができるのか、わかりやすく説明するようにしています。デスクワークは痔のリスクを高めますし、現代社会においては誰もがかかり得る病気です。お尻のトラブルから便の問題が起き腸疾患へとつながっていくケースもあるので、ためらわずに早めに受診していただければと思います。
プライマリケアの最前線で未来型医療を追求したい
診療において大切にしていることは何ですか。
まず「見落としがないようにする」ということです。最近はAIを搭載した内視鏡もありますが、現在のところはベテランの医師には敵わないレベルです。大学病院で研修医を教育する時などに役立つかもしれませんが、当院のような街のクリニックには必ずしも必要ないと感じています。これまでの経験を生かしながら、患者さん一人ひとりを丁寧に診ていきたいですね。また、診察時には患者さんが話しやすいような雰囲気をつくるように心がけています。遠慮して話せずにいることもあると思うので、話の最後には必ず「何か気になることはありますか?」「ご質問はありますか?」と尋ねることも忘れません。
今後の展望についてお話しください。
かつては三次救急で患者さんを迎える立場だったからこそ、基幹病院の大変さも身にしみて知っています。だからこそ、クリニックでできることはギリギリまでやって、病院の負担を減らしていくことが大事だと考えるようになりました。手術一つとっても、可能な限り日帰りで行うことで患者さんの社会復帰も早くなりますし、国の財政を圧迫している医療費の削減にもなるでしょう。一次的な診療はクリニック、高次医療は病院と単にすみ分けるだけではなく、プライマリケアでどこまでできるのか再考が必要な時に差しかかっているのではないでしょうか。そのような時代の中で、当院のような医療スタイルを少しでも広めていけたらと思っています。
最後に読者へのメッセージをお願いします。
おなかやお尻のどんな小さなお悩みでも、遠慮せずに早めに見せていただければと思います。我慢しても良いことは一つもありません。中でも、常に死因ランキングでも上位で年々増えている大腸がんは、早期発見できれば治癒もめざせるがんです。検診で便潜血陽性に引っかかっても放置したままの人も少なくないのですが、引っかからなくても内視鏡検査を受けてほしいくらいです。症状が出てからでは遅いので、「自分の体は自分で守る」という意識を持って、内視鏡検査を定期的に受けるようにしていきましょう。まずは、風邪やけがなど、お困りのことがあれば気軽にお立ち寄りください。
自由診療費用の目安
自由診療とは人間ドック/2万9800円~