外科の専門医師による
幅広い相談に応えるための多様なアプローチ

血管外科と美容医療がクリニックの2本柱。数多くの外科手術に携わった経験を、幅広い悩みへの対応に生かす

Q先生のご専門について教えてください。

A

▲患者に寄り添い丁寧なカウンセリングを心がける

血管外科という、動脈や静脈、リンパ管といった血管の病気を扱う外科を中心に、心臓や消化器、乳腺、呼吸器とさまざまな領域の外科手術を経験してきました。また、美容外科クリニックでも経験を重ねています。そうした中で、患者さんのために自分の理想とする「優しい医療」を実現したいという思いが膨らみ、当院を開業しました。強みとする血管外科と美容外科・美容皮膚科の2つの柱で、患者さんを笑顔にできたらと思っています。血管外科と美容医療は共通点が少ないと思われがちですが、ともに緻密な手技が求められる分野なんです。体や心にダメージを負っている患者さんと信頼関係を築き、良い結果につなげていくことをめざしています。

Qこちらではどのような患者さんが多いのでしょうか？

A

▲ほくろの悩みにも対応する

血管外科では下肢静脈瘤に関するご相談が多いですね。足のむくみやだるさの他に、血管が浮き出てきやすいため、見た目に悩む患者さんが少なくありません。当院では、負担の少ない血管内焼灼術や血管内塞栓術、瘤が大きく目立つ方には、2～3mm程度の小さな傷から瘤を切除するスタブアバルジョンという方法を行っています。また、手術と同様に重要な弾性ストッキング着用についても、サイズ測定や着用の仕方の指導も経験あるスタッフが行います。もう一つの柱である美容外科・美容皮膚科では、幅広いご相談にお応えしています。ほくろなどのできものや、男性の脱毛症のお悩みに対し、症状やご要望を踏まえて選択肢をご提案させていただきます。

Qほくろの診療について教えてください。

A

▲技術だけでなく、患者の話をよく聞き、信頼関係を大切にする

まずは、患者さんのほくろが悪性か良性かの見極めが大切ですから、問診や視診で悪性腫瘍の疑いがないかを確認していきます。特に、最近急に大きくなった、表面がじゅくじゅくとしている、形状がゆがんでいるといったことがあれば注意が必要でしょう。そうしたポイントを確認してから、悪性の疑いがある場合には、組織を採取して連携する病院に送り、病理検査をお願いしています。もし良性のものでしたら基本的には自由診療になりますが、ほとんどの場合は当院での日帰り手術が可能です。サイズや状態によってさまざまな方法がありますので、気になっている方はご相談いただけたらと思います。

Q男性の脱毛症についてはいかがでしょうか？

A

▲カーテンで仕切られた空間で処置を行っている

男性の脱毛症は遺伝的な要因が大きいといわれています。ただそれだけではなく、ストレスや薬の影響から生じている可能性もありますので、問診で患者さんの状態を確認することが大切です。AGAと呼ばれる男性型脱毛症であれば、男性ホルモンの影響も大きいですね。その場合当院では、自由診療による2種類の薬を用いた薬物療法を基本としています。患者さんの状態を見極めた上でどちらかの薬を処方しており、まずは半年ほどかけて有用性や副作用について確認していきます。いずれの薬の場合も継続的な治療が重要となるため、定期的に肝機能の数値を測るなど安全性に配慮しながら治療を行います。

Q他にはどんなご相談に対応されていますか？

A

▲緑が多くリラックスできる待合室

血管外科では、透析治療の鍵となるシャント手術やシャントPTAに対応しています。透析で血液の通り道となるシャントは、命綱といえるもの。シャント手術ではその通り道を確保するため、腕の動脈と静脈をつなぎます。一方の美容医療では自由診療で幅広く対応しますが、例えば医療脱毛、しみやしわの相談は多いですね。医療脱毛は医療用レーザーを使用しますが、しみは種類によって対応方法が異なるので、医療用レーザーや外用薬等で対応します。ほくろも、診察で状態を見極めて、切除を行っています。しわについては、ボツリヌス毒素製剤やヒアルロン酸を用いたアプローチを行います。