超音波や膀胱鏡など
泌尿器科で受けられる専門的な検査
なかむら泌尿器科クリニック雑色
(大田区/雑色駅)
最終更新日:2025/05/02


- 保険診療
問診や触診のほか、超音波検査や膀胱鏡など、「なかむら泌尿器科クリニック雑色」にはさまざまな検査を受けられる設備と体制が整っている。内視鏡を用いて膀胱の中を詳しく調べる「膀胱鏡検査」では、血尿や尿路感染症の原因調査、膀胱や尿道のポリープ・腫瘍の検出、前立腺の状態確認などが可能だ。中村文彦院長が心がけているのは、必要な検査を見極めて、患者の心身にできるだけ負担をかけずに行うこと。同院で受けられる検査や、膀胱鏡検査の実際の流れについて、中村院長に教えてもらった。
(取材日2025年4月10日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q泌尿器科の検査は、どのように進めていくのですか?
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A
まずは基本検査を行い、さらに詳しい検査が必要なときにのみ膀胱鏡検査を行います。すべての患者さんに膀胱鏡検査が必要なわけではありませんし、費用面や体への負担もありますからね。基本検査とは、尿に血液や細菌が混ざっていないかを分析・確認したり、超音波で膀胱の状態を診るような検査です。それに加えて「排尿日誌」を活用することで、症状を引き起こしている原因を探ります。例えば頻尿だからといって過活動膀胱や尿道炎などの病気が原因とは限らず、水分の取りすぎによるケースも多いんですよ。これらの検査では原因が特定できない場合、また膀胱の内部まで確認する必要があるときに膀胱鏡検査に進みます。
- Q膀胱鏡検査の概要について教えてください。
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A
血尿の原因が膀胱結石なのか膀胱がんなのか判断がつきにくい場合、また間質性膀胱炎が疑われたり、前立腺肥大症で手術を検討する場合にも、膀胱鏡で膀胱・尿道・前立腺などの状態を確認します。ポリープや腫瘍を見つけたり、大きさにもよりますが摘出も可能です。過去に膀胱がんや前立腺がんの治療を受けた方のフォローアップとして膀胱鏡検査を行うこともありますね。現代の膀胱鏡はこれまでのものと比べて進化していますし、当院では痛みの少ない軟性膀胱鏡を使用していますが、それでも多少の痛みや違和感があることは否めません。必要な場合にのみ、痛みや負担にも十分配慮して、膀胱鏡検査を提供するよう心がけています。
- Q膀胱鏡検査の際に工夫していることを教えてください。
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A
検査時は麻酔薬を尿道に塗布し、痛みや不快感の軽減を図ります。緊張した状態ですと痛みに過敏になってしまいますから、そのような場合はBGMを流すなどして患者さんの緊張を和らげることも大切です。看護師が隣にいますので、あまりに不安や不快感が強い場合にはお知らせください。検査そのものは3分程度で終わり、その日のうちに結果をお伝えします。また当院では週に2日、女性の医師が診療を行っています。「男性の医師には相談しにくい」という方も、女性の医師による診療ならばリラックスして受けられるのではないでしょうか。また男性の医師が担当する際は、必ず女性スタッフが同席しますのでご安心ください。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1問診
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受付後もしくは事前にオンラインで問診票に記入。質問内容は男女別で分けられており、待合室はプライバシーに配慮された造り。ほかの患者に記入内容を見られたり、顔を合わせたりする心配もない。問診票の内容をもとに「どのような症状があり、何に困っているのか」を中心に医師が確認を行う。
- 2基本検査
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問診や視診に加えて、まずは基本検査を実施。尿に血液や細菌が混ざっていないかを確認するほか、超音波で下腹部や泌尿器の状態を診る。同院では「排尿日誌」も活用しており、生活スタイルや水分摂取量について患者が日々記入。それも診断や治療方針を決める材料となる。
- 3必要に応じて膀胱鏡検査
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基本検査では原因が特定できない場合、また膀胱の内部まで確認する必要があるときに膀胱鏡検査に進む。検査自体は3分程度で終了。多少の痛みや不快感はあるが、同院では患者の心身の負担に配慮。リラックスして検査を受けられるよう、さまざまな工夫を取り入れている。
- 4検査結果の説明
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検査を終えたら待合室で待機。その後、膀胱鏡での撮影画像を見ながら、医師による検査結果の説明が行われる。患者がイメージしやすいように、中村院長は「この画像は、泌尿器のどの部分をどのように撮影したものなのか」をわかりやすく説明するように努めているという。
- 5その後のフォロー
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例えば膀胱がんや前立腺がんのフォローアップとして膀胱鏡検査を受けた場合など、その後も定期的な検査が必要な場合には医師から説明がある。膀胱鏡検査を必須とせず、健康診断でフォローしていくケースもあるそうだ。同院では、できる限り患者の心身に負担をかけずに健康管理を行うことをモットーとしている。