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中村 文彦 院長の独自取材記事

なかむら泌尿器科クリニック雑色

(大田区/雑色駅)

最終更新日:2026/05/07

中村文彦院長 なかむら泌尿器科クリニック雑色 main

雑色駅から徒歩1分。スーパーマーケットの一角にある「なかむら泌尿器科クリニック雑色」。院内にはプライバシーに配慮された検査室も設置。中村文彦院長は、基幹病院で20年以上腕を磨いたスペシャリストでありながら、物腰がやわらかく親しみやすい印象だ。患者の話をじっくりと聞く温かい診療スタイルを大切にしながらも、先進の治療法や検査機器を導入するなど、意欲的に地域医療に取り組む院長。入院が必要だった前立腺肥大症の手術を日帰りで行えるようにとWAVE療法(経尿道的前立腺水蒸気治療)を導入。「入院は負担が大きいから難しいという患者さんに、なんとか選択肢を提供したかった」という院長の思いを形にしたのだという。患者の目線に立って診療を続ける中村院長に、泌尿器科の難しさや患者への思いをじっくりと語ってもらった。

(取材日2026年03月13日)

前立腺肥大症の頻尿に。体への負担が少ない日帰り手術

どのようなお悩みで来院される患者さんが多いのでしょうか。

中村文彦院長 なかむら泌尿器科クリニック雑色1

「おしっこの回数が多い」「出にくい」「残尿感がある」といった日常的なトラブルが圧倒的に多いですね。実は、男女問わず65歳以上の約4分の1が、何らかのおしっこの悩みを抱えているといわれています。ただ、泌尿器科ってどうしても「恥ずかしい」というイメージがあり、敷居が高いですよね。特に女性は受診をためらう方が多く、治療が必要な方の10分の1以下しか受診していないというデータもあるほどです。しかし、ありふれた症状の陰に、まれに膀胱がんなどの大きな病気が隠れていることもあります。だからこそ、「恥ずかしい」という理由で手遅れになることがないよう、当院ではプライバシーに徹底的に配慮し、気軽に相談できる環境づくりに何よりも力を入れています。

前立腺肥大症の日帰り手術(MIST治療)の「WAVE療法」を始めたきっかけを教えてください。

以前は、前立腺肥大症の手術が必要な患者さんには、提携先の病院をご紹介していました。ただ、入院を伴う手術となると、時間的にも費用的にも患者さんの負担がぐっと重くなりますよね。皆さんそれぞれにお仕事やご家庭の事情がある中で、「なんとかできないか」と、ずっともどかしく思っていたんです。そこで導入したのが「WAVE療法」です。水蒸気の力で肥大した前立腺組織を小さくする治療で、体への負担が非常に少なく、約5分で終わります。日帰り手術の翌日に来院いただき、問題がなければすぐにお仕事にも戻っていただけます。「いつもの通い慣れたクリニックで、負担なく手術が受けられる」という安心感を、患者さんに提供したかったんです。手術に不安がある方には、鎮静剤を使って眠っている間に受けていただくことも可能です。

WAVE療法は、どんな人に向いている治療ですか。

中村文彦院長 なかむら泌尿器科クリニック雑色2

前立腺肥大症による排尿障害でお困りで、診察の所見から医師が手術可能と判断した方が対象です。具体的には、薬物療法で改善が見られなかった方や、合併症がある方など。WAVE療法では性機能を温存できる可能性が高いといわれています。従来の手術では、性機能への影響が生じるケースが多かったのですが、WAVE療法ではそのリスクが低いとされているんです。これは患者さんにとって大きなメリットですし、QOLの改善にもつながると思います。自分が対象になるかどうかも含めて、まずは相談してみてください。今後もWAVE療法を推進して、前立腺肥大症で悩むより多くの患者さんの助けになれたらうれしいです。

プライバシーに配慮した空間で女性も受診しやすく

一般的な診療のほかに、力を入れていることはありますか?

中村文彦院長 なかむら泌尿器科クリニック雑色3

地域の身近なクリニックで高度な検査や治療を受けられる体制を整えることです。特に力を入れているのが膀胱鏡検査です。血尿の原因を調べたり、腫瘍を見つけたりする重要な検査ですが、「痛そう」というイメージがあるかもしれません。当院では患者さんの苦痛を少しでも和らげるため、やわらかいカメラ(軟性膀胱鏡)を採用し、局所麻酔も併用しています。根が浅い膀胱がんであれば、当院でBCG膀胱内注入療法を行うことも可能です。病気の早期発見から治療まで、クリニックで対応できるように今後も体制を整えていきます。

女性患者が受診しやすい環境にも注力されているそうですね。

はい。女性にとって泌尿器科へのハードルが高いのは当然のことです。当院では、火曜と木曜は女性医師が診療にあたっています。また、女性医師が不在の日であっても、ベッドサイドには必ず女性看護師がつくようにしています。検査や治療も人目を気にせず受けられるようプライバシーに配慮した空間をつくっていますので、女性特有のお悩みも、決して遠慮せずにご相談いただきたいですね。

日々の診療で、先生が大切にされていることは何でしょうか。

中村文彦院長 なかむら泌尿器科クリニック雑色4

患者さんは皆さん、体調が悪かったり不安だったりする中で、勇気を振り絞って受診してくださっています。「他の病院に行ったけれど、緊張してしまって自分の症状をうまく伝えられなかった」という方も少なくありません。そのために大切にしているのが、できるだけ患者さんと同じ目線に立つということです。決して強い言い方はせず、患者さんが話しやすいように心を配り、どんな症状があるのか、何に困っているのかに耳を傾けます。いきなり本題に入るのではなく、患者さんがホッと息をついて、話しやすい空気をつくること。そして、治療を無理強いせず、ご希望をしっかり聞いて納得していただくこと。当たり前のことですが、まずは「患者さんの声に耳を傾けること」が、すべての治療の出発点だと思っています。

病院でしかできなかった診療をクリニックで実現したい

医師をめざしたきっかけやご経歴をお伺いします。

中村文彦院長 なかむら泌尿器科クリニック雑色5

父が品川区で泌尿器科を開業しており、その背中を見て育ったので自然と同じ道に進みました。大学病院などで難症例のがん治療なども含めて研鑽を積む日々を過ごしたのですが、そこで気づいたのが、この六郷・羽田エリアは人口が多いにもかかわらず泌尿器科が足りていないということでした。「患者さんが遠くまで足を運ばなければならない現状をなんとかしたい」。そう思い、母が幼少期を過ごした親しみのあるこの土地で、地域の皆さんのお役に立ちたいと開業を決意しました。

基幹病院や他のクリニックとの連携はいかがでしょうか。

地域医療という観点では、基幹病院や他の診療科のクリニックとの連携はとても大切です。強みや対応範囲が異なる医療機関同士で、うまく連携しながら患者さんの対応にあたりたいです。地域のクリニックでできることも増えてきているので、それぞれがつながって患者さんのためになる医療を提供できたらいいですね。私も病院で手術に携わることがあるため、「この症状だったらあの病院のあの先生」といった横のネットワークを持っています。それぞれの施設がつながることで、患者さんにとって一番良い医療を提供できますからね。当院としては、基幹病院では対応が難しい細やかなケアや「かゆいところに手が届く医療」をしっかりと提供しながら、必要に応じて迅速に地域の医療機関と連携していく役割を担っていきたいと考えています。

読者へのメッセージをお願いします。

中村文彦院長 なかむら泌尿器科クリニック雑色6

すべての年代・性別の方に、泌尿器科をもっと身近に感じてもらいたいですね。プライバシーに配慮した検査室の設置、女性医師の配置、各種検査や手術の対応、丁寧に患者さんに向き合うことなどを通じて、一歩を踏み出して受診してくださる方を増やせたらうれしいです。WAVE療法のような新しい治療も取り入れながら、温かみのある診療を実現していきたいです。しっかりと相談に乗った上で、一人ひとりが満足いくような医療を心がけています。排尿のことなど、どんな小さな悩みでも、まずは気軽に来てみてください。