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長谷 美智代 院長の独自取材記事

PWC丸の内金沢内科クリニック

(千代田区/東京駅)

最終更新日:2026/06/17

長谷美智代院長 PWC丸の内金沢内科クリニック main

東京駅からすぐのビルにある「PWC丸の内金沢内科クリニック」。2026年4月に新院長に就任した長谷美智代先生は、日本内科学会総合内科専門医、日本糖尿病学会糖尿病専門医として、大学病院で糖尿病など慢性疾患の診療に数多く携わってきた経験豊富なドクターだ。同院にはこのほか、睡眠時無呼吸症候群や内分泌疾患、甲状腺疾患などを専門とする医師たちが集い、幅広い内科疾患に対応できる体制となっている。「治療のために通う場所というより、気軽に受診できてほっとできる、そんなクリニックをめざしています」と語る長谷院長に、同法人やクリニックの特徴、糖尿病診療で大切にしていることについて話を聞いた。

(取材日2026年5月7日)

糖尿病や睡眠時無呼吸症候群、甲状腺疾患診療を軸に

まず、こちらのクリニックの特徴を教えてください。

長谷美智代院長 PWC丸の内金沢内科クリニック1

糖尿病や高血圧症、脂質異常症といった慢性疾患と、それに関連が深い睡眠時無呼吸症候群、女性に多い甲状腺疾患を専門に診療する医療グループのクリニックです。当院の所属する法人の田中俊一理事長は、糖尿病や高血圧症などの慢性疾患や内分泌・甲状腺疾患の背景に睡眠障害があることに気づき、睡眠時無呼吸症候群を治療の切り口とする専門クリニックを東京・神奈川に展開してきました。当院は、東京の中心、丸の内という立地から、田中理事長をはじめ、山川正副理事長、甲状腺疾患が専門の小野田教高先生、そして糖尿病診療が専門の私と、総力を挙げて対応するクリニックとして開設されました。

先生が、こちらの院長に就任するまでのご経歴について教えてください。

東京女子医科大学を卒業後、同大学糖尿病センターや、同大学成人医学センターに勤務し、診療経験を積みました。この間、日本内科学会総合内科専門医、日本糖尿病学会糖尿病専門医のほか、日本透析医学会透析専門医の資格も取得。糖尿病や、糖尿病性腎症などの糖尿病合併症のほか、高血圧症や動脈硬化といった慢性疾患の患者さんの診療や、人間ドックなどの予防医療に従事してきました。その後、ご縁があって2025年に医療法人みなとみらいに入職。新宿金沢内科クリニックの副院長を務めた後、2026年の4月よりPWC丸の内金沢内科クリニックの院長を拝命し、現在に至ります。

糖尿病をはじめとする慢性疾患の診療経験が豊富な先生ですが、診療で心がけていることなどありますか?

長谷美智代院長 PWC丸の内金沢内科クリニック2

当院で力を入れている糖尿病や高血圧症、脂質異常症といった慢性疾患や、睡眠時に一時的に呼吸が止まってしまう睡眠時無呼吸症候群は、患者さんに通院を継続していただくことが治療の大きな要となります。一方で、これらの疾患ははっきりとした自覚症状がないことから、治療を中断してしまう方も少なくありません。しかし、これらの慢性疾患が進行すると、心不全や脳卒中のリスクを高めることがわかっています。そこで当院では、無理なく治療を続けていただけるよう、一人ひとりの生活スタイルや働き方に合わせた個別の治療計画を提案しています。近年は治療薬の選択肢も増えていますので、早い段階で病気にアプローチできれば治療の選択肢も広がり、合併症予防にもつながります。

高血圧や糖尿病の背景にある「睡眠の質」に注目

高血圧や糖尿病などの慢性疾患は、睡眠と関係が深いそうですね。

長谷美智代院長 PWC丸の内金沢内科クリニック3

はい。睡眠の質が低下する睡眠時無呼吸症候群は、高血圧症、糖尿病、脂質異常症と密に関わり、放置すると心疾患や脳卒中につながることが報告されています。逆に、睡眠時無呼吸症候群の治療を始めると、血圧や血糖値の治療に役立つという研究報告もあります。また、女性の10人に1人以上はかかるといわれる甲状腺疾患も、睡眠の質を落とし、QOLを低下させる原因として注目されています。睡眠時無呼吸症候群について勉強すればするほど、先述した慢性疾患と切り離せないことがわかり、あらためて睡眠の質は重要だと思うようになりました。

そもそも睡眠時無呼吸症候群とはどのような病気なのでしょうか。

睡眠時無呼吸症候群とは、眠っている間に呼吸が止まる状態を繰り返す病気で、先ほどもお話ししたように、高血圧や糖尿病などを招き、最終的には脳卒中や心筋梗塞のリスクにつながってしまいます。日本では睡眠時無呼吸症候群の患者が300万人を超えるとされていますが、多くの人が自覚しないまま過ごしているのが現状で、家族から「いびきが大きい」と指摘されて受診するケースも少なくありません。原因は、鼻から咽頭までの上気道の狭さで、肥満や扁桃肥大、鼻の疾患、顎の形態などが影響します。主な症状はいびきや夜間頻尿、日中の強い眠気などで、仕事の効率低下や事故の危険性も高まります。予防のためには、起床時の心拍数や血圧を確認し、定期的に血糖値や脂質をチェックすること。さらに、1年ごとに頸動脈や心臓のエコー検査を行い、動脈硬化の進行を早期に把握することをお勧めします。

こちらで行っている睡眠時無呼吸症候群の検査や治療について伺います。

長谷美智代院長 PWC丸の内金沢内科クリニック4

当院は睡眠時無呼吸症候群の専門施設として、簡易検査から終夜睡眠検査(PSG)まで、必要に応じて段階的に実施し、睡眠状態の正確な評価に努めています。まず、簡易検査で睡眠時無呼吸症候群が疑われた場合、症状に応じて在宅または宿泊でのPSG検査を行います。睡眠中の脳波や呼吸、心電図、いびき、酸素飽和度などを詳細に記録し、状態を総合的に評価します。その結果、中等症以上と判断された方には、睡眠時に専用マスクを装着して気道を確保するCPAP療法を導入し、症状の改善をめざします。ビジネスパーソンの受診が多い当院では、一人ひとりの働き方や生活スタイルに合わせた治療計画を提案しながら進めています。

専門家集団による糖尿病治療で患者のQOLをサポート

糖尿病治療におけるこちらのクリニックの強みをあらためて伺います。

長谷美智代院長 PWC丸の内金沢内科クリニック5

当院では糖尿病専門医のほか、各分野を専門とする医師や、糖尿病療養の専門知識を持つ看護師や管理栄養士、高い技術を持つ臨床検査技師が在籍しています。皆がチームとなって専門的な検査から診断、治療まで対応しているのが、当院の強みといえるでしょう。糖尿病の患者さんについては、尿検査や血液検査を定期的に行い、血糖値やHbA1cに加えて、コレステロールや中性脂肪などの脂質、腎臓や肝臓の機能などを幅広く確認することで、全身の状態を継続的に把握します。併せて、治療の基本は、睡眠・食事・運動・ストレスマネジメントですが、血糖や脂質をコントロールするための薬も、今はさまざまな種類がありますので、内服薬、GLP-1製剤などの治療薬を併用するほか、必要に応じてインスリン治療にも対応しています。新しい治療法を柔軟に組み合わせることで、継続しやすいQOLを高める治療をめざしています。

今後に向けての展望について聞かせてください。

日本を代表する企業も多い丸の内で、日本を支えるビジネスパーソンの健康を守りたいというのが当院の願いです。会食や外食が避けられない経営者の方々も、多忙な中で無理なく糖尿病・高血圧症といった慢性疾患や睡眠時無呼吸症候群と向き合っていけるように、適切な生活指導や治療でサポートしたいと考えています。エグゼクティブの方々は健康意識が高く、さまざまな職種の方の生活背景を伺うことは、たいへん興味深く勉強にもなります。今後は、隣接している「パーソナルウェルネスクリニック丸の内」とも連携しながら、病気の有無に関わらず、安心して元気に活躍できるよう支援していきたいと考えています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

長谷美智代院長 PWC丸の内金沢内科クリニック6

患者さんの中には「以前から気になっていたものの、つい受診が後回しになっていた」という方も少なくありません。心身の不調の背景に睡眠時無呼吸症候群が隠れている場合もあるため、いびきを指摘された方や、体重増加が気になる方は早めの相談が大切です。また当院では、女性に多く見られる甲状腺疾患の診療にも力を入れています。同じ女性だからこそお話ししやすいこともあるかと思いますので、気がかりなことがあればどんなことでもご相談ください。気軽に立ち寄れて安心できるクリニックをめざし、寄り添った診療を心がけています。