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糖尿病は誰もがなり得る病気
早めの検査・治療で重症化防止を

六角田中クリニック

(京都市中京区/烏丸駅)

最終更新日:2023/11/15

六角田中クリニック 糖尿病は誰もがなり得る病気 早めの検査・治療で重症化防止を 六角田中クリニック 糖尿病は誰もがなり得る病気 早めの検査・治療で重症化防止を
  • 保険診療

生活習慣の変化に伴って、増加の一途をたどる糖尿病。自覚症状がほとんどないため知らぬ間に進行し、放置していると網膜症や腎症、神経障害、脳卒中など、さまざまな合併症を引き起こす可能性があるので注意が必要な病気である。そんな糖尿病の二次予防や早期治療に情熱を注ぎ、京都市内の中心街で診療を展開しているのが「六角田中クリニック」の田中紀實(よしみつ)院長だ。日本糖尿病学会糖尿病専門医としての豊富な知識に加え、大学病院での臨床経験や研究で培った経験を生かし、日々の糖尿病診療に努めている。そんな田中院長に、糖尿病の基礎知識や検査・治療のポイント、同院ならではのアプローチについて詳しく聞いてみた。

(取材日2023年10月13日)

糖尿病治療のポイントは、血糖値を抑えるインスリンの働きをコントロールすること

Q糖尿病とは、どのような状態を指すのでしょうか?
A
六角田中クリニック 豊富な知識と経験をもとに、患者に寄り添った診療を心がける

▲豊富な知識と経験をもとに、患者に寄り添った診療を心がける

糖尿病を簡単に説明するなら、膵臓のインスリンというホルモンの不足により血糖値が高くなってしまう病気です。そんな糖尿病には1型と2型があり、よく生活習慣が原因として話題になるのは後者の2型のこと。多くの場合、自覚症状はほとんどなく、かなり進行してからでないと気づきにくいという特徴があります。全身疲労や極度の脱水症状が現れるようになれば、かなり危険な状態とお考えください。かつては不摂生からというイメージがあった糖尿病ですが、必ずしもそうではなく、年齢や遺伝子的な要因も多々存在します。膵臓のベータ細胞がいきなり破壊されてしまう1型糖尿病を含め、今ではいつ誰がなってもおかしくない病気といえるでしょう。

Q糖尿病の検査はどのような方法で行いますか?
A
六角田中クリニック 診療と同日に糖尿病検査を行うことも可能

▲診療と同日に糖尿病検査を行うことも可能

糖尿病検査の基本は血糖値を評価することです。ですからまずは血液検査で、血糖値やヘモグロビンA1cの数値を測定して血糖コントロールの具合を調べます。また、初期の糖尿病診断には経口ブドウ糖負荷試験を行い、空腹時に採血した後にブドウ糖を飲んでいただき、30分後、1時間後、2時間後の血糖値の経時変化をそれぞれ測定。単に血糖値が高いか低いかに加え、膵臓機能の状態を調べるわけですね。重症度の診断では腎障害などの合併症を調べる尿検査や、インスリンの働きを調べる血中ケトン体測定などがあります。当院にはこれらの検査体制が一通りそろっています。検査は予約が原則ですが、当日に診療の延長で行うことも可能です。

Q治療の基本的な進め方を教えてください。
A
六角田中クリニック 患者一人ひとりの症状に合わせて最適と考える治療法を提案する

▲患者一人ひとりの症状に合わせて最適と考える治療法を提案する

1型糖尿病はインスリンの分泌自体が少ないため、外からインスリンを補充する必要があります。インスリン注射には心理的なハードルも伴いますが、今では早めに導入して対処するのが基本方針なので、躊躇わずにインスリン治療を始めることが重要です。2型糖尿病はインスリンがしっかり出ているのに働きが低下している状態なので、まずは食事療法や運動療法によって生活習慣の改善から取り組むのが基本です。治療内容は肥満や肝臓疾患の有無、ステロイドの長期服用など、患者さんの背景によっても異なりますが、いずれのケースでも必要に応じて薬物療法を併用し、インスリンの働きをうまくコントロールしながら改善へとつなげていきます。

Q日常生活では、どのようなことに注意すべきですか?
A
六角田中クリニック 患者の生活環境なども考慮しサポートしていく

▲患者の生活環境なども考慮しサポートしていく

まずは高血糖につながると知らずにやっていた無意識な習慣を改めることですね。甘いものを一切食べないという生活は窮屈だと思うので、楽しみながらも体にどう影響するかを理解した上でコントロールしてもらうのが理想的です。あとはストレスをためないことも重要。仕事・家事・育児が忙しくて自分のことは後回しにされる方が多いですが、近所をウォーキングするなりジムやヨガ教室に通うなり、自分のための時間をつくってほしいと思います。適度な運動をすれば代謝機能が高まり、膵臓への負担も少なく血糖値の抑制が期待できるからです。腸の動きが良くなると糖の吸収も高まるので、ちょっとした運動を普段の生活にぜひ取り入れてみてください。

Qこちらで受けられる糖尿病治療の特徴を教えてください。
A
六角田中クリニック 先進デバイスを導入し、患者の負担の軽減につなげている同院

▲先進デバイスを導入し、患者の負担の軽減につなげている同院

当院には私含め3人の日本糖尿病学会糖尿病専門医が在籍し、栄養指導を行う管理栄養士は3人います。豊富な知識や経験に加えて設備面もしっかり整え、病院と比べても遜色ない治療体制で患者さんをお迎えします。さらに漢方を積極的に併用しているのも当院ならではの特徴です。体重を減らしたりストレスを低減したり、患者さんの総合的なポテンシャル向上によってインスリン機能を助ける狙いがあるので、予防医学の観点からも注目していただけるでしょう。またインスリン治療の方には先進的なCGM(持続血糖測定)デバイスも導入しています。京都市内でもアクセスの便利な立地にありますから、仕事帰りなどいつでも気軽に相談にお越しください。

ドクターからのメッセージ

田中 紀實院長

現代の国民病の一つともいわれる糖尿病ですが、健康診断で要検査と指摘されたにもかかわらず受診されない方が多い状況です。仕事や家事でお忙しいかもしれませんが、自分のためにケアするという姿勢で医療行動を行っていただくことが大切です。検査を受けなさいと言われたからではなく、自分の体を大切にするという観点で行動していただけたらうれしいですね。私もそのうちなるのではないかと感じているくらい糖尿病は誰でもなり得る病気です。早めに介入すればするほど改善へ向かう可能性は高くなることが見込めますから、まずはご自身の体を知るためにも信頼できるクリニックを受診してください。

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