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めまいは耳の病気由来の可能性あり
まず耳鼻咽喉科で詳しい検査を

尾山台耳鼻咽喉科

(世田谷区/尾山台駅)

最終更新日:2024/09/18

尾山台耳鼻咽喉科 めまいは耳の病気由来の可能性あり まず耳鼻咽喉科で詳しい検査を 尾山台耳鼻咽喉科 めまいは耳の病気由来の可能性あり まず耳鼻咽喉科で詳しい検査を
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めまいに悩みながら何科に相談すべきか迷っている人もいるだろう。そんな時は、まず耳鼻咽喉科を訪れてほしいと「尾山台耳鼻咽喉科」の小見山彩子院長は力を込める。なぜならば、めまいは耳の病気によって引き起こされているケースが少なくないからだ。中には突発性難聴やメニエール病など、早期に治療を開始しなければその後の聞こえに多大な影響を及ぼす恐れのあるケースもある。その他、めまいの原因となる耳の疾患はさまざまなので、しっかりと検査を行うことが重要だ。耳鼻咽喉科ではどのような検査と治療を実施しているのか、また、耳の問題がなかった場合はどうなるのかなど、詳しく教えてもらった。

(取材日2023年9月29日/更新日2024年9月12日)

めまいは早期治療が鍵となる突発性難聴やメニエール病でも起きるため、早めに耳鼻咽喉科に相談を

Qめまいを感じたら、どのタイミングで何科に相談すべきですか。
A
尾山台耳鼻咽喉科 めまいを放置しておくと、聴力の低下につながる可能性も

▲めまいを放置しておくと、聴力の低下につながる可能性も

立ちくらみ以外のめまいがあったら、グルグルでもフワフワでもどんなタイプでもまずは耳鼻咽喉科に相談してください。大規模病院でもめまいの患者さんはまず耳鼻咽喉科に通し、問題が見つからなかったら内科や神経内科などへ渡していくのが一般的な流れです。私も日本赤十字社医療センターなど都内複数の病院で、聞こえと同じくらい、めまいにお悩みの患者さんを数多く診てきました。何が原因なのか、強い不安を感じている方も少なくないと実感しています。だからこそ、当院では、開院にあたってめまいの検査体制をしっかり整えることにこだわりました。

Q耳鼻咽喉科でのめまいの検査はどのように行うのでしょうか。
A
尾山台耳鼻咽喉科 患者にも検査の様子を見てもらい納得してもらえるように心がける

▲患者にも検査の様子を見てもらい納得してもらえるように心がける

内耳に何かしらの問題がないか、複数の検査で一つ一つ確認していきます。当院では5種類の検査を1セットとして総合的に診断するようにしています。まず、顕微鏡で鼓膜や外耳道を確認し、耳内に異常がないかどうかの視診を行います。次に患者さんにゴーグルのような検査機器を装着していただき、眼振がないかどうかの検査を行います。眼振とは、眼球が自分の意思とは関係なく動いたり揺れたりすることを指します。ベッドを倒したり、左右に顔を傾けてもらったりなど、複数の姿勢で確認します。その後は、平衡機能検査に進みます。

Q聴力検査やふらつきの検査も必要なのでしょうか。
A
尾山台耳鼻咽喉科 重心動揺検査は耳が原因で起こるめまいかどうかを判断する

▲重心動揺検査は耳が原因で起こるめまいかどうかを判断する

もちろん、聴力検査も欠かせません。なぜならば、突発性難聴やメニエール病の症状の一つとして、めまいが起こり得るからです。突発性難聴は発症後、直ちに治療を開始しなければ、聴力の回復などが期待できなくなることもあります。そのため、めまいを伴う聞こえの悪さがあったらできるだけ早く受診していただければと思います。最後に、当院では、めまいの検査として、重心動揺検査も行います。この検査は、重心の動きやふらつきのパターンを計測します。この計測をすることで、めまいの原因が耳なのか、それ以外なのかを判断します。めまいが起こる原因は、脳疾患や心の病気の可能性もあるので、慎重に判断するために丁寧に検査を行います。

Qめまいの原因となる耳の病気と治療法を教えてください。
A
尾山台耳鼻咽喉科 聞こえの検査で突発性難聴かどうかを検査する

▲聞こえの検査で突発性難聴かどうかを検査する

めまいを起こす耳の病気としてよくあるのが良性発作性頭位めまい症、メニエール病、突発性難聴です。なかでもポピュラーなのは良性発作性頭位めまい症で、治療としては、運動療法がメインになります。また、メニエール病はリンパの流れの滞りにより内耳に浮腫ができている状態なので、むくみを取ることをめざすために利尿剤を服薬する治療を行います。突発性難聴ならばステロイド剤の服薬治療になります。真珠腫性中耳炎は非常にまれですが、手術適応になる場合があるので高度医療機関への橋渡しを行います。

Q耳に問題が見られなかった場合はどうなりますか。
A
尾山台耳鼻咽喉科 他の診療科目との連携を行い、めまいの原因を明らかにしていく

▲他の診療科目との連携を行い、めまいの原因を明らかにしていく

内科や脳神経外科、心療内科との連携が大事になってきますね。当院では、今までの検査で問題がなかった場合、血液検査を行うことがあります。その際に、貧血、肝機能や腎機能の低下、血糖値の問題などが認められた場合は内科を紹介します。また、脳疾患が疑われる場合は、MRIと脳の血管を撮影するMRAも行う提携クリニックに検査を依頼し、結果によっては脳神経外科につなげます。さらに、心の病気が疑われる場合、心療内科につなげます。めまいを抱える患者さん一人ひとりの不安に寄り添うために、検査結果画像やグラフ、検査の様子を録画するなどで、わかりやすく説明することも大切にしていますので、気軽に相談していただきたいです。

ドクターからのメッセージ

小見山 彩子院長

めまいを感じたら、まずは耳鼻咽喉科に相談してください。耳鼻咽喉科でのめまいの検査では、ほとんど痛みについて心配する必要はありません。少しだけ勇気を出して、足を運んでいただければと思います。めまいは何が原因なのか、できるだけ早く突き止めるのが非常に重要です。突発性難聴ならば1週間以内、メニエール病ならば1ヵ月以内に治療を開始できないと、聴力の回復をめざすことが難しくなってしまうからです。めまいの不快症状の改善を図るだけではなく、聞こえの問題を抱えないようにするためにも、早めの受診を心がけるようにしてください。

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