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菅間 剛 院長の独自取材記事

調布駅前そけいヘルニアクリニック

(調布市/調布駅)

最終更新日:2024/03/12

菅間剛院長 調布駅前そけいヘルニアクリニック main

京王線調布駅からすぐの好立地にある「調布駅前そけいヘルニアクリニック」。麻酔科の医師としてさまざまな手術に立ち会い、手術中の患者の命を守ってきた菅間剛院長が、これまでの経験を生かしたクリニックを作りたいと考え2023年6月に開院した。携わってきた数多くの手術の中で「鼠径ヘルニアが放置され、緊急手術になる方を多くみてきました」と話す菅間院長。そうなる人を一人でも減らしたいという思いから、鼠径ヘルニア治療に特化し、気軽に立ち寄れる環境と安心して日帰り手術が受けられる設備を整えたという。熟練の麻酔科の医師と外科の医師がタッグを組んで、鼠径ヘルニア治療に取り組む同院について、優しい笑顔と気さくな雰囲気が印象的な菅間院長に話を聞いた。

(取材日2023年6月21日)

日帰り手術が可能な鼠径ヘルニア治療の専門クリニック

クリニック開院までの経緯を教えてください。

菅間剛院長 調布駅前そけいヘルニアクリニック1

これまで私が麻酔科医として手術に立ち会ってきた経験の中に、鼠径ヘルニアを放置し嵌頓(かんとん)という症状になり、緊急手術を受ける患者さまがとても多くいらっしゃいました。すごく頻繁にありましたね。それだけ鼠径ヘルニアを放置している人が多いのだと思います。なぜ放置してしまうのか考えましたが、それは鼠径ヘルニアという病気の特性にあるのではと思いました。足の付け根や股関節周りに何か変な出っ張りができたけれど、何科に行けばいいのかわからないという人は多いと思います。そうであるなら、鼠径ヘルニア治療専門のクリニックを作れば、迷っている患者さまが来院しやすいのではないかと考えました。何を治療するクリニックなのかがわかりやすいよう院名にもこだわりました。

確かに何科を受診すれば良いのか迷う病気ですね。

患者さまから話を聞くと、皮膚科や泌尿器科に行かれる方も多いようです。鼠径ヘルニアは実はとてもありふれた病気で、男性の生涯罹患率は3割といわれています。日本国内では年間17万件の手術が行われていて、毎年30万人以上が発症しているといわれています。嵌頓になると命に関わることもありますから、鼠径ヘルニアは症状が軽いうちに手術を受けることが勧められます。当院はまだ開院したばかりですが、すでに多くの患者さまがご来院されました。これはそれだけ多くの患者さまが、この病気で困っているということの裏返しだと思うので、しっかりと対応する体制を今後も作っていきたいと思っています。

なぜ鼠径ヘルニアは放置されがちなのでしょうか?

菅間剛院長 調布駅前そけいヘルニアクリニック2

一つは、出っ張った部分を押せばまた元に戻るからだと思います。おなかにちょっと力を入れたり階段を登ったりすると、また出てきますから不便ではありますが、痛みなどの症状がない人も多いです。痛みを伴えば病院へ行くでしょうが、違和感ぐらいでは受診しない人が多いと思います。場所的にデリケートゾーンに近いため相談しにくいかもしれませんが、ヘルニア自体はだんだん大きくなりますし、大きさに関係なく嵌頓を起こすことがあります。いつか緊急手術をしなければならないというリスクを考えれば、早めに手術することをお勧めします。

日帰り手術で重要な熟練した麻酔科医師の存在

鼠径ヘルニアの治療にはどのようなものがあるのですか?

菅間剛院長 調布駅前そけいヘルニアクリニック3

鼠径ヘルニアの治療は手術しかありません。鼠径ヘルニアは、内臓を守っている腹壁のうち足の付け根の部分に弱い場所があり、そこがおなかの圧に負けて押し出されて穴が開いたような状態なので、治療法としては物理的にそこを塞ぐしかないんですね。何かトレーニングをしたり内服薬で治せるものではない病気です。当院の手術は、腹腔鏡による日帰り手術です。おへそとおなかの左右に5ミリほどの小さな穴を明けて、そこからカメラを入れます。おなかの中に炭酸ガスを入れて膨らませ、ヘルニアが起こっている部分をメッシュという網のようなもので塞ぐ手術です。使うメッシュにもこだわり、術後の痛みが起こりにくいように配慮しています。

こちらで手術を行う魅力を教えてください。

手術には執刀する外科の医師と麻酔科の医師が必要です。私は多くの施設で多数の手術経験を積んだ日本麻酔科学会麻酔科専門医で、すべての手術を担当または監修します。外科を担当するのは、さまざまな病院でスカウトした先生や信頼のおける大学の同級生など、熟練した外科専門の医師で、手術経験が豊富な看護師も配置しチームで手術に取り組んでいます。また、腹腔鏡や麻酔器をはじめ、先進の設備を整えていることも大きな特徴です。手術中に痛み止めや吐き気止めを投与したり、神経ブロックをしたりして、目が覚めた後に痛みや吐き気などが起こらないよう麻酔にも工夫をしています。他にも、東京慈恵会医科大学附属第三病院との連携もしているため、より安心していただけると思います。

日帰り手術を行う上で大事にされていることは何でしょう。

菅間剛院長 調布駅前そけいヘルニアクリニック4

日帰り手術の分野で重要なのは、正確な手術はもちろんですが、手術前の全身状態の評価や飲水や内服の指示、手術中の血圧や呼吸などの管理、手術後の疼痛や吐き気の管理などがたいへん重要になってきます。この役割は基本的に麻酔科医が担います。院長である私がこれらを担当できることは、日帰り手術専門のクリニックを運営する上で最大の利点だと思います。また、ホスピタリティーを大事にしているので、あいさつや患者さまの不安に耳を傾けることなどはスタッフと心がけており、患者さまが来院されてお帰りになるまで、安心して過ごせるようにしています。この周辺には日帰り手術ができるクリニックがほとんどないこと、そして私の地元だということで調布で開院したのですが、調布駅からすぐという立地など、気軽に来院いただける便利さも考慮しました。

時代を見据えて展開していきたい日帰り手術専用施設

先生のご経歴を教えてください。

菅間剛院長 調布駅前そけいヘルニアクリニック5

2007年に慶應義塾大学医学部を卒業した後、2年間の初期臨床研修を経て、2009年に麻酔科医になりました。最初は母校である慶応義塾大学の麻酔科の医局に所属し、三次救急の病院などで修行を積みましたが、2014年に日本麻酔科学会麻酔科専門医を取得してからは、心臓の手術を中心にさまざまな病院で麻酔を行いました。依頼があれば全国各地を飛び回り、青森や仙台、新潟や長野などさまさまな土地の病院に行きました。その際には、地域医療の実情なども知ることができて面白かったです。その後、大学院での研究を経て、経営を学びたいという理由から美容クリニックを開院し運営しています。そして現在は、困っている方が多いことや、麻酔科の医師としての経験を生かせることから「鼠径ヘルニアの日帰り手術専門クリニック」を開院しました。

医師を志されたきっかけや麻酔科を選んだ理由を教えてください。

実は私の家系は江戸時代から伊達藩で医師をやっていて、私が9代目になります。医師だった祖父や父の姿を見て自分も自然と医師を志しました。私の父もかなり自由な人間なので、プレッシャーはありませんでしたが、世の中の役に立ちたいという気持ちはありましたね。麻酔科を選んだ理由は、研修医の頃に麻酔科を回った時に何となく自分に合っているなと思ったからです。手術室で患者さまの命を守る役割を担うのは麻酔科医です。麻酔科はかなり重要な役割りですが、まったく目立たない。私は、その影の立役者みたいなポジションが好きでした。現在はこのクリニックで、患者さまとお話しできるので、以前とは違う喜びを味わうことができています。

今後の展望をお聞かせください。

菅間剛院長 調布駅前そけいヘルニアクリニック6

これは何年後かの将来的な構想になりますが、同院を麻酔科の医師だからこそできる「貸手術室」のような医療施設にしていきたいと考えています。鼠径ヘルニアの日帰り手術という形でスタートしましたが、これからの時代、他の病気に関しても日帰り手術が増えていくと思います。そのため将来的には、患者さまが手軽に質の高い医療を受けられるために、日帰り手術センターのような施設を作りたいというのが同院を含む今後の構想です。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

日帰り手術は半日で手術が終わり、翌日から仕事をすることも可能な患者さまにとってタイムパフォーマンスの良い手術だと考えています。また入院とは違い、手続きや準備することなども多くありません。手術というと心理的なハードルが上がってしまうかもしれませんが、今や日帰り手術は健康診断や人間ドックを受けにいくような感覚で気軽に受けていただける治療です。悩んでいる方は気軽にご相談いただければと思います。

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