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松林 紘平 院長の独自取材記事

日野まつ整形外科

(日野市/日野駅)

最終更新日:2024/03/05

松林紘平院長 日野まつ整形外科 main

2023年4月に開業した「日野まつ整形外科」。JR中央線・日野駅から徒歩2分というアクセス良好な場所にある、整形外科とリハビリテーション科を標榜するクリニックだ。バリアフリー設計で広々とした院内は、まるでホテルのような落ち着いた雰囲気である。待合室にはピアノが置いてあり、定期的にミニコンサートを実施しているとのこと。「遠いから、我慢できるから、といって整形外科の受診をためらう人は少なくありません。多くの方に気軽に来ていただけるように、さまざまな工夫を凝らしているんです」と話すのは、院長を務める松林紘平先生だ。患者に寄り添う姿勢を大切にしながら、日々の診療に努める整形外科のベテランドクターである。そんな松林院長に、開業への思いや診療方針、今後の展望などについて語ってもらった。

(取材日2023年5月1日)

悪化する前に適切な治療を提供したいと、開業を決意

まずは、整形外科を専門とする医師をめざした経緯について教えてください。

松林紘平院長 日野まつ整形外科1

父も祖父も、整形外科を専門とする医師でした。子どもの頃から懸命に働く父の姿を見ていたことで、自然と自分も医師を志すようになり、医学部へ進学しました。ただ、整形外科を選択するかはぎりぎりまで迷っていたんですよ。大学での勉強は内科に一番興味があったり、初期研修で経験した小児科診療に子どもの未来を支えるというやりがいを感じたりしていたからです。いろいろと体験し悩んだ結果、患者さんが元の生活に戻れるようにサポートできる整形外科に強い魅力を感じて、専門的に学ぼうと決意しました。

開業を決意した理由をお聞かせください。

私の専門分野である脊椎外科の診療をより身近な立場で提供し、地域医療に貢献したいと思ったのがきっかけですね。勤務医時代、「もう少し早く受診してもらえていれば……」と思う状態の患者さんが多かったんです。あまりにも多かったので、患者さんに受診のタイミングが遅くなってしまった理由を聞いてみると、家の近くには整形外科がないからぎりぎりまで我慢していたと教えてくれました。つらい思いをする患者さんを減らすためには、気軽に受診できる環境を整える必要があると考え開業を決意。日野を開業の地に選んだのは、勤めていた病院周辺のエリアの中で特に整形外科が少ないと思ったからです。実際当院には、行きやすい場所に整形外科がないと感じて受診を諦めていたという方が多くいらっしゃるので、開業したかいがあったと実感しています。ちなみに、この辺りの土地勘が多少あったことも、この地を選んだ理由の一つなんですよ。

院内は広くホテルのような雰囲気ですね。こだわりはあるのでしょうか?

松林紘平院長 日野まつ整形外科2

ありがとうございます。1人でも多くの方に気軽に来ていただくためには、受診のハードルを低くする必要があると考えました。そこで、昔ながらの医療機関ではなく、親しみが湧くような雰囲気を意識した院内デザインにしたのです。また、院内で本格的な音楽も提供したいとも考えて、待合室にはピアノを設けました。「音楽を聴きに行こう」というふうに、音楽が外出や受診のきっかけになると思ってのことです。現在、年に無料で数回、院内でミニコンサートを実施しています。整形外科の診療と音楽の力によって、体も心も気持ち良くなってもらえたらうれしいですね。

幅広い世代の多様な悩みに対し診断に基づく治療を提供

こちらのクリニックの診療の特徴を教えてください。

松林紘平院長 日野まつ整形外科3

これまで培ってきた知識・技術を生かし、新生児から高齢者まで、幅広い世代の体に関する悩みに対応しています。肩や腰の慢性的な痛みや、切り傷などの外傷、スポーツでけがをした際など、骨・関節・筋肉・神経のことで困ったことがあるときはぜひ頼ってください。患者さん一人ひとりの症状や希望に沿った、適切な診療を提案させていただきます。また、より専門的な検査や治療、手術を希望される、もしくは私が必要だと判断した場合に、連携先の病院に迅速に紹介できる体制を整えました。時折、「高齢だから手術は無理でしょ?」と手術を諦めている方がいらっしゃいますが、健康状態に問題がなく希望されるのであれば、たとえ90歳でも実施の検討が可能です。「少しでも状態を良くしたい」と思う方は、まずは相談しに来ていただければと思います。

理学療法士によるリハビリにも力を入れていると伺いました。

ええ。この辺りには理学療法士が在籍するクリニックが少ないと感じたので、常駐してもらっています。そのため、当院では私が作成した指示書をもとに、理学療法士が患者さんの話を聞きながら行う、丁寧な運動療法によるリハビリを受けていただくことが可能です。近年医療は進化して、機械任せの処置も可能になってきました。しかし、私は「人は人が診る」ことが大事だと考えているので、先進機器を導入して治療に用いるものの、必ず医師や理学療法士の手を介するようにしています。なぜなら、触ることで初めて痛みや筋肉の張りに気がつくことがあるように、患者さんの反応や日々の変化を考慮しながらの対応が重要だからです。リハビリの質向上を図れるのに加えて、モチベーションも維持しやすくなるでしょう。最近1人でリハビリを頑張るのがつらくなってきた方など、ぜひ一度当院の運動療法を受けてみていただきたいです。

整形外科を受診する重要性について教えてください。

松林紘平院長 日野まつ整形外科4

整形外科を受診するメリットは、症状の軽減と根本の改善をめざせることです。整形外科はまず問診や原因を探るための検査を実施。そして、検査で得た客観的な指標をもとに、痛みなどの症状に加えて考えられる原因まで考慮した治療・施術を提案しています。腰痛症のように、考えられる原因によって適切な治療法が変わってくるからです。何度も痛みを繰り返したくないと考える方には、初めから整形外科を受診するのをお勧めしています。また、痛みを和らげようと思い、自己判断で市販薬やサプリメントを服用される方も、一度整形外科を受診していただきたいですね。それぞれの薬やサプリメントには害がなくても、飲み合わせによっては体に悪い影響を及ぼす可能性があるからです。

明日の生活がより輝くように、運動器疾患の診療に尽力

患者さんと接する際に大切にしていることは何でしょうか?

松林紘平院長 日野まつ整形外科5

患者さんの話を丁寧に聞くことはもちろん、否定しないことを強く意識しています。私は痛みの感じ方は患者さんによって異なるものであると考えており、患者さんは痛くて困って来院されていると思いますので、否定・無視をして突き放してはいけないと、肝に銘じています。そして、先入観にとらわれて決めつけることはせず、さまざまな可能性を考慮した診療の提供を心がけています。患者さんも、些細なことだから症状とは関係ないと決めつけずに、何でも気兼ねなくお話ししていただけたら幸いです。

今後の展望について、どのようにお考えですか?

患者さんの明日の生活がもっと輝くようにサポートしていけるクリニックでありたいです。そのために、例えば以前に「治らない」と言われた症例に対しても、「治療は困難だけど、こうすると少し体の負担の軽減を図れますよ」など、小さくてもできることをアドバイスさせていただいています。少しでも良い兆しを感じれば、患者さんの気持ちが前向きになれるのではないかと考えてのことです。これからもスタッフ一丸となり、患者さんに寄り添った運動器疾患の診療の提供に努めてまいります。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

松林紘平院長 日野まつ整形外科6

最近は、インターネットで調べると簡単にいろいろな情報が出てくるようになりました。そのため、少しでも不安を解消したいという気持ちから、自分の症状・病気について調べる方が増えた印象があります。当院を受診している患者さんの中にも多くいらっしゃいますね。診療の時に、より深くまで病気や治療についてお話しすることができるので、患者さんが積極的に勉強されるのは良いことだと思います。しかし、インターネットの情報は偏っていたり間違っていたりすることもあるので、うのみにするのは危険だと知っておいていただきたいです。医療に関する情報を整理して患者さんに伝えるのも医師の務めの一つなので、気になる情報を見つけたときは、すぐに信じるのではなく一旦医師に話していただければと思います。一緒に正しい知識を身につけていきましょう。

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