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大浦 嘉仁 院長の独自取材記事

おおうら眼科

(大阪市淀川区/三国駅)

最終更新日:2023/02/06

大浦嘉仁院長 おおうら眼科 main

阪急宝塚線の三国駅から2分ほどのクリニックモール内に、2022年9月2日に開業した「おおうら眼科」。院内はバリアフリー設計で広々とした造りになっている。同院の特徴は、新型の医療機器を用いた、経験豊富な医師による診療。院長の大浦嘉仁先生は、大学病院や地方公立病院でさまざまな症例に関わり、多くの手術を手がけてきた。同院では白内障、網膜硝子体、緑内障の極小切開の手術が受けられ、同じ院内で手術を実施することで術後のフォローやケアも一貫して行えることが魅力だ。また、小児の斜視や弱視の治療にも注力している。「視力の回復はもちろん、患者さんが前向きな心で日々笑顔で過ごせるようなサポートをしたい」と話す大浦院長にクリニックの特徴などについて話を聞いた。

(取材日2022年10月4日)

豊富な経験を生かして開業

まず、先生の経歴をお聞かせください。

大浦嘉仁院長 おおうら眼科1

出身は宮崎県で、大阪大学進学のために大阪に来ました。2003年に卒業後、眼科に入局して研修医として2年間を過ごし、その後和歌山県の紀南病院へ。当時、ちょうど建て替えが完了して患者さんが増えた時期だったので、非常に多くの症例、手術を経験し、研鑽を積めたと感じています。堺市にある眼科領域では全国的にも多くの患者が来院する大阪労災病院では、難しい症例も担当しました。その後は一度大阪大学に戻って研究に集中し、博士号を取得しました。あの頃の研究時代がなければ、病気についてのメカニズムまで、深く掘り下げて考えることはしなかったと思うので、そういった意味で、研究の経験が今の診療にも生きていると感じます。再び大阪大学で臨床に戻り、網膜の外来の担当として北大阪のさまざまな病院からの紹介を受けるなど、難しい症例も多く経験しました。

多くの経験を積まれてから開業されたのですね。

実は、これまであまり開業に関して積極的に考えてはいませんでした。ただ、地域医療にこれからどのように関わっていこうかと考えた時に、自分でクリニックを持っていないと、しっかりと本気で向き合えない部分もあると気がついたのです。自分の診療について何かを変えたいと思っても、勤務医ですと病院のルールによる制約があるので難しいこともあります。クリニックとして、大規模病院とは違うアプローチで地域医療に貢献できないかと思い、開業を決意したのです。

どのようなクリニックをめざして開業されたのですか?

大浦嘉仁院長 おおうら眼科2

先進の医療技術と上質なホスピタリティーを提供できるクリニックをめざしています。目が見えなくても命はなくなりませんが、人生の彩りは失われます。つまり、患者さんにとって影響が大きいのは、目が見えないことよりも、目が見えないことによって起こる不幸感なんです。ですから、当院では視機能の回復はもちろん、患者さんの人生を前向きに、豊かにすることをめざしており、当院を出た後に、患者さんが心身ともに健全で自立した人生を送れるようサポートしたいと考えています。また、北大阪で手術を受けられる眼科クリニックは多くはないと思いますので、必要な患者さんのお役に立ちたいという思いもあります。先進の医療を提供するために新型の医療機器もそろえています。

白内障、緑内障、網膜硝子体の手術が可能

どのような手術ができますか?

大浦嘉仁院長 おおうら眼科3

当院では、白内障、網膜硝子体、緑内障の極小切開の手術を実施しており、網膜硝子体の手術は紹介によるものがほとんどです。白内障に関しては、患者さんご自身が今の見え方に満足している場合は無理に手術はしません。程度の差はありますが、誰しも年齢を重ねると水晶体が濁って、かすんだりぼやけたりするものです。手術に関しては、1、患者さんが今の見え方についてどうにかしたいと思っている、2、医師が、手術によって改善が期待できる白内障であると判断する、3、数字のデータで視力の低下が確認できる、という3点を総合的に評価して考えます。

緑内障はどうですか?

緑内障は罹患率が高く、かかればずっと付き合っていかなければいけない病気です。理解いただきたいのは、緑内障の治療目的は眼圧を下げることにあって、治すことではありません。緑内障は神経が傷んで視野が狭くなる病気であり、治療によって神経の傷むスピードを遅くしていくことは期待できますが、回復させることはできないのです。ただ、眼圧をコントロールすることで、長い期間、目を健康な状態に保つことはめざせます。治療は基本的には目薬ですが、忘れてしまったりする方も多いです。手術によって一定期間眼圧を下げることが期待できますので、目薬と併用されるとより良いと思います。

白内障と同じく、緑内障も年を重ねるほどかかりやすいのですか?

大浦嘉仁院長 おおうら眼科4

そうです。およそ50歳前後になると注意が必要で、近視の方はなりやすい傾向があります。緑内障は有病率が高いともいわれていますが、自覚症状がない方もおり、進行した状態で来院される方も多いです。視野異常のイメージは、実は視野の端から見えなくなっていくものではなく、真ん中から少し離れた部分に、すりガラスのような、涙で濡れて見えにくいような箇所が出現していきます。人によっては常に涙が出て見えにくいという表現をされる方もおられます。右目と左目の見え方を比べてみるとわかることもあるので、試していただくと良いかもしれません。遺伝性も強いと考えられているので、ご両親が緑内障である方は特に気をつけていただきたいです。

小児近視は早期の受診が重要

その他に注力している治療はありますか?

大浦嘉仁院長 おおうら眼科5

小児の弱視、斜視の治療にも注力しています。視力は生まれてから徐々に発達し、6~8歳頃に完成するといわれていますので、その頃までの早期のうちに弱視や斜視を発見できれば、回復できる可能性は高まります。ただ、お子さん本人が異常に気がつくことは難しいため、はっきりとした症状がなくとも、少しでも違和感を感じればご相談いただきたいと思います。特に、近視は小児に代表的な疾患で、治療は眼鏡の装用による矯正が一般的です。6~12歳で、軽度~中等度の近視であればオルソケラトロジーといって、特殊な形のコンタクトレンズをつけて角膜の形を矯正する治療法も有用です。現在はいろいろな治療法がありますので、専門家にご相談ください。

患者さんと接する時に心がけていることはありますか?

傾聴と共感です。やはり患者さんに寄り添って話をお聞きしないと、こちらの話も聞いてもらえませんし、患者さんも納得されないと思います。患者さんが治してほしいところと、こちらが治すべきと思うところにずれが生じないようにしています。あとは、患者さんに言いたいことを全部言ってもらえるような接し方を心がけています。医師は何でも治せるわけではありませんが、治せないことでもきちんと説明して「そんなに悩むことじゃなかった」「私だけじゃなかった」、といった気づきを患者さんに与えることができれば、それが前向きに考えるきっかけになることもあります。そういった会話ができるように努めています。

最後に、メッセージをお願いします。

大浦嘉仁院長 おおうら眼科6

眼科にかかったことがないという方は多いと思いますが、目の不調がまったくないという方は少ないと思います。目が疲れる、かすむ、寝られない、そういった不調は、気のせいなのか病気なのかは自分では判断できません。早めに眼科を受診することで、悩むほどのことではなかったというケースもありますし、実際にそういった方も多く来られています。また、医学は日々進歩していますので、知り合いから聞いた情報でも、眼科の医師に聞くと実は違ったということもあります。「インターネットではこう書いてあったんだけど本当ですか」といった質問でもいいですので、ご自身で判断せずに、気軽に受診していただきたいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

オルソケラトロジー/片目3万3000円、両目6万6000円(2ヵ月分の診察料、レンズ込み)
(費用はあくまで目安です。詳細は医院へお問い合わせください。)

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