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荒井 信彦 院長の独自取材記事

あらい和光市駅前 脳外科・神経内科

(和光市/和光市駅)

最終更新日:2023/03/20

荒井信彦院長 あらい和光市駅前 脳外科・神経内科 main

和光市駅から徒歩1分のクリニックモール内に2022年12月に開業した「あらい和光市駅前 脳外科・神経内科」。院長の荒井信彦先生は、日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医として急性期医療の一線で活躍する医師だ。高島平中央総合病院で脳血管障害の手術や血管内治療を続けながら、同院では早期の異常発見に役立つMRIを導入し、検査から診断、治療、術後のフォローアップまで継ぎ目のない医療の実現をめざしている。広々とした待合室に掲げられた同院のロゴマークは、血管がつなぐ脳と心臓の関係性を表現。そこには、真心を持って患者に向き合うという荒井院長の思いが込められている。「病気の予防にも力を入れています」と話す荒井院長に、同院の特徴や診療方針、生活習慣病と脳血管障害の関連性について聞いた。

(取材日2023年2月22日)

利便性が高く安心して通えるクリニックをめざして

開業までの経緯を教えてください。

荒井信彦院長 あらい和光市駅前 脳外科・神経内科1

私は板橋区高島平にある高島平中央総合病院の脳神経外科で診療をしながら、以前から開業について考えていました。急性期病院に勤務しながら開業する医師はまれですが、救急車で搬送されてきた患者さんの緊急手術などを多数経験する中で、退院後のフォローアップまで一貫して担当したいと考えるようになったことが開業のきっかけです。MRIを備えたクリニックにしたかったので、乗り越えなければならない課題が多く、開業地を1年半探し続けてようやくこの地に巡り合いました。駅から近い医療モール内のクリニックであれば地元の方が通いやすいですし、1、2階には24時間営業のスーパーもありますので、たとえ待ち時間が出てしまっても、買い物をしてお待ちいただくなど時間を有効に活用していただけると思います。

クリニックの特徴を教えてください。

一番の特徴は、現役で手術をしている脳神経外科の医師がMRI検査を実施し、精度にこだわった診断をもとに治療法をご提案できるという点です。私自身が手術を執刀することも可能ですから、責任を持って検査、診断、治療、術後の経過観察まで一貫してフォローアップすることができます。もちろん大学病院などでの治療を希望される方には、医療機関へのご紹介もさせていただきます。また、月・水・木は20時まで、土・日も18時まで診療していますので、平日に都内でお勤めの方も仕事帰りに気軽に受診していただけるのではないでしょうか。駅から近く、休日も受診できる安心感を提供し、患者さんにとって利便性が高いクリニックでありたいと思います。

院内設備やインテリアなどこだわった点はありますか?

荒井信彦院長 あらい和光市駅前 脳外科・神経内科2

当院はさまざまな脳疾患の診断、治療、検査を行うクリニックです。脳の病気に関わる脳神経外科は、何となく怖いイメージを持つ人も少なくありませんから、そんな患者さんの不安を少しでも取り除き、院内でリラックスして過ごしていただけるよう落ち着きのあるホテルライクな空間づくりを心がけました。温かみのある雰囲気にしたかったので、白をベースに待合室の椅子や診察台などは優しい色合いのグリーンを選びました。医療機器に関しては、先進のMRIを導入したこともこだわりの一つです。CTスキャンでははっきりとしなかった病変の発見や詳細な診断を地域のクリニックで待ち時間なく提供することを目標にしています。

経験に基づくデータとMRIの活用で脳血管障害を予防

先生の専門分野について教えてください。

荒井信彦院長 あらい和光市駅前 脳外科・神経内科3

専門は脳血管障害です。中でも得意としているのが、動脈瘤や動静脈のシャント疾患に対する血管内治療や脳梗塞などの治療です。今はカテーテル治療など、患者さんの負担が少ない低侵襲手術がどんどん進化しています。もちろん低侵襲は大切ですが、開頭手術は絶対に必要な手術ですから、これからもなくなることはありません。脳神経外科の医師としては、血管内治療も開頭手術も両方しっかり対応できることが非常に重要です。それぞれの治療法のメリット・デメリットを熟知し、より多くの選択肢の中から、患者さんにとって最適な治療法を提案するためには両方を極める努力が欠かせません。二刀流で対応できるように、これからも日々修練を重ねていきたいです。

こちらでは、どのような症状を診ていただけますか?

脳梗塞など脳血管に関する病気、頭痛やめまいといった脳神経の関連が疑われる症状のほか、高血圧症などの生活習慣病の治療も行っています。というのも、高血圧症や高脂血症が血管の病気を引き起こすことがあるからです。血圧が高いと血管に負担がかかるのですが、その圧に耐えられない血管が脳梗塞の原因となり得ます。高脂血症の影響で血管の内側にたまったプラークも、血管を詰まらせてしまう要因になり得ます。高血圧症や高脂血症を放置すると、命に関わる病気につながってしまうのです。私は脳神経外科で脳梗塞や脳出血の患者さんを多く診てきました。血圧など内科領域の健康管理の目安、また薬の特徴も熟知しています。これらの知識は「予防」にも役立ちますし、当院ではMRIを備えていますので、病気になる前に血管の状態を確認することができます。

MRI検査は病気の予防にも役立つのですね。

荒井信彦院長 あらい和光市駅前 脳外科・神経内科4

そのとおりです。脳疾患は前兆があまりなく、症状が出たときにはすでに一刻を争う状態というケースも珍しくありません。30代でくも膜下出血を発症する方もいれば、喫煙習慣も糖尿病などの持病もない方が、運動中に突然亡くなられることも実際にあります。日々多くの手術をしているからこそ「MRI検査を一度受けていれば、助けられたかもしれない」という想いが強いのかもしれません。「MRI検査を身近に受けられる機会の提供」は、当クリニックのコンセプトの一つです。何らかの症状がある場合は、保険診療でMRI検査が受けられます。和光市は働き世代の方が多く住む街。健康診断で気になる結果が出たら、放置せずにすぐにいらしてください。

MRI検査は脳疾患の早期発見・早期治療の要

ほかにも特徴的な治療はありますか?

荒井信彦院長 あらい和光市駅前 脳外科・神経内科5

赤ちゃんの頭のゆがみを改善するための「ヘルメット治療」を専門に行う外来を月1回実施しています。頭の形が左右非対称だと将来的に顎関節症や咬合不全のリスクがあるため、生後3~6ヵ月の間に治療を開始し、ヘルメットをかぶることで自然な頭の形に頭蓋骨の成長を誘導していきます。子宮内や産道を通るときの圧迫や片側だけを向いて寝る癖など、主に外部からの圧力が原因で頭に変形が生じている場合はこの治療の適応となります。月1回の外来受診を約半年続けることで、ゆがみの改善が期待できますね。治療前のエックス線検査で、頭蓋骨縫合早期癒合症という病気による変形が判明した場合は、同分野を得意とする慶應義塾大学病院と連携して治療にあたります。

診療の際に心がけていることを教えてください。

患者さんの疑問点や不安なことをしっかりお聞きして、解決することが大事だと考えています。特に脳の病気は、ご本人はもちろんご家族も不安に思われることが多いもの。わかりやすい丁寧な説明を常に心がけ、納得して治療を受けていただけるように努めています。

ところで、先生はなぜ医師を志したのですか?

荒井信彦院長 あらい和光市駅前 脳外科・神経内科6

母方の祖父がくも膜下出血と思われる症状で30代の若さで亡くなっているんです。母から「頭が痛いと言って翌日に亡くなった」と聞いており、この祖父の話は、脳神経外科をめざす大きなきっかけとなりました。医学部に進学してからは脳神経という領域の奥深さ、神秘さに魅入られ、母校の慶應義塾大学脳神経外科に入局しました。その後は、3次救急を担う関連病院で多様な脳疾患の手術をあまたに経験し脳神経外科の医師としての研鑽を積んできました。今後は脳神経外科専門医として適切な診断と個々人にベストな治療を提供することをめざすことで、地域医療活性化の一助になりたいと強く思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

MRI検査は脳疾患の早期発見・早期治療の要です。当院では予約不要で即日検査ができ、読影して説明までその日に終わる体制を整え「受診しやすさ」を大切にしています。頭痛やめまい、ふらつき、手足のしびれなど気になる症状が少しでもある時は迷わず受診してください。例えば、めまいは耳鼻咽喉科的疾患によるものが多いのですが、MRI検査によって無症状の動脈瘤や動静脈奇形などの疾患が見つかるかもしれません。待ち時間がなるべくないよう予約システムを導入していますが、予約なしでもしっかりと診させていただきます。脳のことで不安を感じたり、健康診断の数値にチェックがついたりしたときはぜひご相談にいらしてください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ヘルメット治療/55万円~(再診時は都度再診療5500円がかかります)

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