症状の重症化を防ぐために
循環器内科による病診・診診連携
おかもと内科クリニック
(向日市/西向日駅)
最終更新日:2026/08/10
- 保険診療
動悸や息切れ、むくみ。こうした症状は、私たちにとって身近な症状である一方で、その背景には心不全や不整脈など重篤な疾患が潜んでいることがある。しかし、循環器疾患は早期に発見・治療できれば重症化を防げるケースも少なくないという。そのために欠かせないのが、クリニックや基幹病院、他診療科との適切な連携だ。地域医療の前線で循環器診療に携わる「おかもと内科クリニック」の岡本祐典院長に、病診連携の重要性や患者を支える診療体制について詳しく聞いた。
(取材日2026年7月3日)
目次
全身の健康状態とも密接に関わる循環器疾患。連携の必要性を見極め、病院や他診療科へと速やかにつなげる
- Q特に力を入れている診療について教えてください。
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A
▲一人ひとりに合った診療を心がける
当院の診療の柱は生活習慣病と循環器疾患の治療です。高血圧、脂質異常症、糖尿病といった生活習慣病は動脈硬化の原因となり心筋梗塞、脳卒中などにつながるため早期からの管理を重視しています。まずは食事や運動など生活習慣を見直し、状況に応じて薬の処方を行うことで重症化や合併症の予防に取り組んでいます。また、循環器内科として不整脈や心不全、虚血性心疾患などの診療にも力を入れています。中でも不整脈のご相談は幅広い年代からあり心電図や心エコー検査など当院で受けていただける検査を活用しながら早期発見・治療に努めています。「何となく気になる症状がある」といったとき、最初に頼ってもらえるクリニックでありたいですね。
- Q病院との連携について教えてください。
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A
▲患者のライフスタイルを考慮した上で、連携先の病院を選ぶ
病院との連携でまず大切なのが、クリニックだけで対応できるかどうかを適切に見極めることです。例えばCT検査、カテーテル検査など病院でないとできない検査や入院が必要と判断した場合には、地域の基幹病院を速やかにご紹介しています。主な紹介先には京都済生会病院、京都桂病院、三菱京都病院などがあり、病状だけでなく患者さんの通いやすさやご希望も考慮しご提案しています。また、紹介の際には診療経過や検査結果を簡潔にまとめた紹介状を作成し病院側がスムーズに診療を始められるよう工夫しています。病院での治療後、病状が安定してきた患者さんを受け入れる際も、病院と連携して定期的な検査を行うなど継続的にフォローしています。
- Q他診療科のクリニックとの連携についても教えてください。
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A
▲診察や検査時、スタッフ一同丁寧な対応を心がける
循環器疾患は全身の健康状態と深く関わるため、病状に合わせて他診療科と連携することが大切です。例えば高血圧や糖尿病の患者さんを診る中で、尿検査や血液検査により腎機能の異常が見つかれば腎臓内科の受診を勧めることがります。また、糖尿病の管理が難しいケースでは病状が悪化する前に糖尿病内科に相談したり、甲状腺疾患が疑われる場合は内分泌内科へ紹介するようにしています。まれですが心筋梗塞に近い状態や急性虫垂炎、急性胆嚢炎など治療の緊急性が高い場合があり、その時は病院までの移送を救急車に依頼することがあります。このように当院では自院だけでの治療に拘らずに患者さんが常に適切な医療を受けられるよう連携しています。
- Qこちらで受けられる検査についても教えてください。
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A
▲各種検査機器をそろえ、疾患の早期発見に努める
胸痛や動悸、息切れなどの症状には心電図や胸部エックス線検査を行い、場合により小型の心電計を24時間体に装着するホルター心電図や、心エコー検査を実施します。特に心エコー検査は心臓の動きの異常や弁膜症の有無、心不全の兆候などを知る上で重要です。また、高血圧や脂質異常症などの患者さんには、動脈硬化の程度を確認するための検査も行います。これらを通じて心臓や血管の状態を詳しくチェックし原因やリスクの把握に努めます。一方CTなど高度な画像検査が必要な場合には連携先の病院へ速やかに紹介し、適切な診断につなげています。検査においても病状に応じて、専門の医療機関へ橋渡しを行うのも当院の役目だと考えています。
- Q医療連携において循環器内科として心がけていることは何ですか?
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A
▲不安なことがある場合は、気軽に相談して欲しいと話す院長
特に重視しているのは、適切な治療のタイミングを逃さないようにすることです。例えば不整脈の中には、カテーテル治療によって症状の改善や根治が期待できるものもあります。ただ、患者さんにとって治療や手術は大きな決断です。その不安から「もう少し様子を見たい」と考える方も少なくありません。もちろん患者さんのお気持ちは大切ですが、病状によっては早めに専門的な治療を受けたほうが良い結果につながることもあるので、現在の状態や治療の必要性、期待できる効果やリスクを丁寧に説明し、納得して治療に臨んでいただくことを大切にしています。

