全国のドクター9,438人の想いを取材
クリニック・病院 160,465件の情報を掲載(2022年9月30日現在)

  1. TOP
  2. 京都府
  3. 向日市
  4. 西向日駅
  5. おかもと内科クリニック
  6. 岡本 祐典 院長

岡本 祐典 院長の独自取材記事

おかもと内科クリニック

(向日市/西向日駅)

最終更新日:2022/09/20

202857 2 top

西向日駅から南西へ歩いて8分ほど、新西国街道沿いに大きな窓が印象的な「おかもと内科クリニック」が見えてくる。近隣では数少ない循環器内科をはじめ、一般内科や小児科の診療も行う地域に密着したクリニックをめざして、岡本祐典院長が2022年7月に開業。「子どもの頃に通った、患者さんが集まって世間話をするようなクリニックが理想です」と語る岡本院長は、落ち着いた雰囲気で患者と丁寧に向き合うドクターだ。心不全や不整脈ではきめ細かに症状コントロールを行い、生活習慣病にも幅広く対応。高次医療機関とも連携しつつ「患者さんの困り事や求めていることを見い出して、少しでも良くしていくための診療」を心がける。「ずっとやりたかった医療を始められた充実感があります」とほほ笑む岡本院長に、診療内容や今の想いを聞いた。

(取材日2022年8月5日)

困っている人が最初に受診できる地域のクリニック

最初に、ご開業までの歩みをご紹介ください。

20220915 1

医師になって規模の大きな病院で経験を積み、専門的な診療にも対応できるようになりました。年齢的にも人生プランを考える時期に差しかかり、「この先どうしていくのが良いだろう?」と考えた時に、以前から思い描いていた開業医にチャレンジしてみようと思ったのです。小さな頃に風邪をひいたら親に連れていかれた町のお医者さんのように、地域のかかりつけ医として、健康面で困っている方をサポートできれば、素晴らしいことだなと。そこで高槻市内の開業医院で地域医療の経験をしてから、2022年7月に当院を開業しました。この場所を選んだのは、妻の実家が近くにあってなじみのある地域だったからです。また近隣には循環器内科が少ないため、その点でも地域のお役に立ちたいと思っています。

早くから医師になりたいと思っておられたのでしょうか?

進路を考える時期に、医療における倫理について学ぶ機会がありました。いわゆる「ヒポクラテスの誓い」や、現代でいえば「ジュネーブ宣言」などです。その中で、患者は医師と対等で尊重される立場であることや医療は患者に害をなしてはならないといった基本的な事項を知り、心を動かされたのです。同時に周囲の友人の影響もあって、医学部へ進むことになりました。循環器内科を専攻したのは、自分が行った治療や処置が救命に直結することや、患者さんの痛みや苦しみに直接的にアプローチしていけるといった、循環器ならではのダイナミックさに惹かれたからです。「目の前で困っている人を助ける医療がしたい」という思いは、今も変わらず私の中にあります。

クリニックのデザインや設備に、先生の思いを反映した点はありますか?

2

新型コロナウイルス感染症の流行もあり難しくなっていますが、地域の患者さんが気軽に受診できて、待合室で患者さん同士が会話を交わせるような場所になればいいなと思っています。ただフロアのスペースは限られているので、待合室の上は吹き抜けにして大きな窓をつけ、少しでも窮屈さがないようにしています。またトイレはなるべく待ち時間が生じないように2つ設けました。内装も真っ白ですといかにも「医療機関」という感じになるので、淡い色合いを使って雰囲気を和らげています。それから、お子さんの診療をしていますし、今は発熱や感染症の患者さんも来られますので、発熱された方専用の独立した入り口や診療スペースを設け、患者さんの動線を完全に分けました。どのような患者さんにも「便利だな、安心して受診できるな」と思ってもらえる工夫をしています。

「年のせい」と思いがちな症状に対して見極めをする

診療内容について教えてください。

20220915 3

私の専門である循環器内科、そしてかかりつけ医として重要な一般的な内科診療や小児科の診療も行っています。対応できる人数は限られますが、発熱のある方の診察も行っています。ですので風邪や腹痛、頭痛など日常的な体調不良や、高血圧や脂質異常症などの生活習慣病、健康診断で見つかった検査値の異常などがあれば、まずはご相談いただければと思います。また、地域で行われている特定健康診査や長寿健康診査、がん検診も行っていますし、将来的にはお子さんの定期予防接種も対応を始める予定です。地域のクリニックですから、年齢を問わず患者さんを受け入れ、体調を崩したときだけでなく元気な時から健康を維持するための医療を行っていくことも大切だと考えています。

循環器内科では、どのような治療が受けられるのですか?

高血圧などの生活習慣病はもちろんですが、最近多いのはご高齢の方の心不全ですね。加齢とともにどうしても生じがちですが、適切な治療で入院をなるべく減らし、健康寿命を延ばしてほしいと思っています。治療の中心になるのはお薬の内服、そして食事や運動といった生活の工夫ですが、それを適切に続けるのが意外に難しいのです。ですが、お近くにお住まいの患者さんであれば通院の負担が多少は軽くなると思いますので、定期的な受診でよりきめ細かなサポートや指導を行えると思います。また、心房細動などの不整脈も増えていますが、患者さんが感じている動悸が本当に不整脈なのかどうか、ご自身で判断するのは難しいです。当院では24時間心電図検査や運動負荷検査などを実施して、診断をつけていくようにしています。

どのような患者さんが、循環器内科を受診すれば良いでしょうか。

4

「むくみがある、息切れがする、動悸がする」といった、「年のせいかな」と思ってそのままにされている方に、ぜひご相談いただきたいです。その症状が、実は循環器の病気から起きていることもあり得ますし、今は治療法があるものもあります。「循環器内科」と名がつくとちょっと敷居が高く感じるかもしれませんが、当院では内科の治療や健康診断もしていますので、そちらで受診される機会を利用して、気がかりな症状も教えてください。もちろんすでに診断がついていて、遠くの大きな病院まで通院されているような方にご利用いただければ、通院や待ち時間の負担はかなり軽くなると思います。

患者の思いをくみ、めざすゴールを一緒に見出す

診察の際に、大事にされていることは?

5

基本的なことですが、なるべく専門用語は使わず、どうすればわかりやすく伝わるのか、また話したことが伝わっているかどうか、患者さんの様子を見て確かめながら、会話を進めるようにしています。それから患者さんが何に困っているのか、何を求めてここへ来たのか、全身の症状や表情などにも気を配りつつ診察を行います。というのは同じ「喉の痛み」であっても、とりあえず薬が欲しい方や詳しく検査して原因を突き止めたい方など、思いはさまざまだからです。そして、私は医師ですが、患者さんより医療的な知識を多少多く持っているだけという思いがありますし、設備面でもできることとできないことがあります。ですので全力で診察をして、患者さんが望むゴールを一緒に見出しながら診療を行い、必要があれば適切な医療機関へ紹介もします。患者さんが「ここへ来て良かった」と、明るい気持ちで帰ってもらえるような診察を心がけています。

ご開業から1ヵ月、今の手応えはいかがですか?

私だけでなくスタッフも手探りですし、さらに発熱患者さんへの対応といったイレギュラーな診察も多く、苦労もありますが、それぞれがうまくはまってスムーズに診療が進んだ日はうれしいものですね。勤務医時代には自分の診療内容を中心に考えていれば良かったのですが、開業クリニックとなるとそうもいかず、なんやかんやで多忙に過ごしています。ただ、それが今のところあまり苦ではないんですよね。「自分が望んでいた医療を始められた」という充実感はあります。

最後に、地域の皆さんへメッセージをお願いします。

6

医師として専門性を突き詰めていくことも大事なことですが、患者さんの生活により近い場所で幅広く診療をして、さまざまな理由で困っている方の助けになりたい、そういう思いで始めたクリニックです。ただ、専門である循環器疾患を含め、どんな病気もまずは受診していただけないと治療は始められません。昔ながらの「町医者」のように、患者さんが集まる気さくな雰囲気が好きですし、大事にしていきたいと考えていますので、お困りの症状や気がかりなことがあれば、ぜひ一度ご相談ください。

Access