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マウスピース型装置を用いた矯正
患者主導の取り組みが重要

天満コンセプトP歯科

(大阪市北区/天満駅)

最終更新日:2023/01/05

天満コンセプトP歯科 マウスピース型装置を用いた矯正 患者主導の取り組みが重要 天満コンセプトP歯科 マウスピース型装置を用いた矯正 患者主導の取り組みが重要
  • 自由診療

マウスピース型装置を用いた矯正は、この10年ほどで急速に普及が進んだ。見た目や取り扱いの点でメリットが期待でき、「天満コンセプトP歯科」の末松亮院長は「今まで矯正を最初から諦めていた人にも道を開いた功績は大きいです」と語る。また口腔の筋機能の改善を図るためのマウスピース型装置もあり、特に子どもに対して成果が期待できるという。一方で、マウスピース型装置ならではの技術的な限界もあり、各自の歯並びに応じた矯正方法の見極めが不可欠だという。また、患者が自分で装置を取り外しできるからこそ、「患者さん自身が主体的に取り組まないと、思うような成果は得られません」と末松院長。そこで、マウスピース型装置を用いた矯正の特徴やデメリット、マウスピース型装置を使う際の患者の心構えについても、詳しく話を聞いた。

(取材日2022年11月17日)

違和感や負担に配慮したマウスピース型装置、適応症例の見極めと患者が主体的に取り組む姿勢が重要

Qマウスピース型装置を使って、どのように矯正するのですか?
A
天満コンセプトP歯科 マウスピース型装置について説明する末松院長

▲マウスピース型装置について説明する末松院長

マウスピース型装置では、3Dスキャナーで計測した歯並びのデータから形が少しずつ異なる複数のマウスピース型装置を作り、それを段階的にはめ替えていくことで少しずつ整えていきます。一方、以前からあるワイヤー矯正では、歯の上にブラケットという小さな器具をつけてワイヤーを引っかけ、ワイヤーの弾性やゴムなどで力をかけて整えていきます。この方法は決して過去の矯正ではなく、現在でも多くの歯科医院で行われる主流の方法ですし、距離の長い歯の移動や細かい調整が得意という強みがあります。マウスピース型装置はワイヤーでの矯正に替わるものではありませんが、独自のメリットを備えた矯正の新しいオプションだと考えています。

Qマウスピース型装置ならではのメリットとは?
A
天満コンセプトP歯科 口腔内スキャナーを用いて、作製が可能

▲口腔内スキャナーを用いて、作製が可能

装置の形がシンプルであることです。ワイヤー矯正の装置は目立ちますし患者さん自身では外せないので、歯磨きがしにくく、虫歯や歯周病が進行しやすい環境です。マウスピース型装置では移動の力をかけるためのアタッチメントという白い樹脂の突起を歯につけますが、ごく小さなものですし、装置を外して歯を磨くことができるので、お口の中を清潔に保ちやすいです。見た目の良さや目立ちにくさはマウスピース型装置ならでは。人前で話すお仕事の方でマウスピース型装置ならやってみようかと相談に来た患者さんもいます。「矯正をしたいけれど今まで諦めていた」という方に道を開いたことは、マウスピース型装置の大きな功績だと思っています。

Qマウスピース型装置が向かないケースもあるのですね。
A
天満コンセプトP歯科 しっかりとカウンセリングを行い、適した治療方法を提案

▲しっかりとカウンセリングを行い、適した治療方法を提案

マウスピース型装置は歯を装置でつかんで力をかけるので、長い距離を動かしたり、つかめる部分が少ない歯を動かすことが得意ではありません。できないわけではないのですが、時間が非常にかかってしまいます。またワイヤー矯正では歯科医師が段階ごとにワイヤーを曲げたり交換したりしてより細かな歯並びの調整をめざしていきますが、マウスピース型装置では最初にできあがったものをはめ替えていくので、途中の調整が困難です。一方、最初の歯並びの不ぞろいを整えることをめざす矯正は、マウスピース型装置が得意とするところです。その他にも矯正方法によって向き不向きがあるので、歯科医師は患者さんに適した治療方法をご提案しています。

Qマウスピース型装置を検討する方に意識してほしいポイントは?
A
天満コンセプトP歯科 主体的な取り組みが必要となるマウスピース型装置を用いた矯正

▲主体的な取り組みが必要となるマウスピース型装置を用いた矯正

「マウスピース型装置は患者さん主導型の矯正である」ということです。ワイヤー矯正は術者主導型で、歯科医師が取り外しから強度の調整、治療期間まですべてをコントロールしますが、マウスピース型装置は患者さんが自分で毎日装置を適切に装着する必要があります。ご自身が取り組みの主役、主治医だと思って取り組まないと、矯正は進みません。スポーツジムと一緒で、どんなに有名なトレーナーに担当してもらっても、メニューをこなさなかったら成果は出ない。ですから、「歯科医院に行ったら何とかなるだろう」という方には、マウスピース型装置を用いた矯正は向いていません。矯正に能動的に取り組めるか、考えてみてほしいと思います。

Qお子さんでの矯正にも特有のメリットがあると聞きました。
A
天満コンセプトP歯科 トレーニングを行い、歯の健康を支えたいと話す院長

▲トレーニングを行い、歯の健康を支えたいと話す院長

筋機能療法といって、正しい舌の位置や動かし方、飲み込み方、鼻呼吸などを身につけて「不正習癖」つまり悪い癖を取っていくトレーニングがあります。不正習癖は歯並びが乱れる原因になるとわかってきています。特にお子さんは大人よりも悪癖を治しやすいので積極的に実施し、専用のやわらかいマウスピース型装置を同時に使用します。矯正では力をかけて強制的に歯を動かすことをめざすので、どうしても後戻りが起こるのですが、悪癖を治すと後戻りのペースが遅くなることも期待できます。ただ、装置をつけるだけでなく、毎日5分程度のトレーニングが必要です。やや負担かもしれませんが、一生涯の歯並びに対するメリットは大きいと思います。

ドクターからのメッセージ

末松 亮院長

若い頃、私は歯列矯正を見た目の治療として捉えていて、あまり関心がありませんでした。ですが治療経験を重ねるうちに、虫歯でも歯周病でもきちんと治療したければ、正しい歯並びや噛み合わせが重要だと実感するようになりました。そこに不具合があると歯の劣化が早く進む恐れがあります。建物と同じで、長く使うためには歯も土台が重要です。お子さんはもちろん、たとえ50歳を過ぎていても人生100年時代の今、最期まで健康なお口で過ごすために矯正を行う意義は大きいと思います。そしてマウスピース型装置を用いた矯正は、患者さんが主体的に歯並びや歯の機能を考えるものでもあります。将来の健康のためにもまずは相談に来てください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

マウスピース型装置を用いた矯正/33万円~、マウスピース型装置を用いた小児矯正/33万円~、ワイヤーとブラケットを用いた矯正/22万円〜

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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