末松 亮 院長の独自取材記事
天満コンセプトP歯科
(大阪市北区/天満駅)
最終更新日:2025/11/13
「天満コンセプトP歯科」の院内はプライバシーに配慮した全室個室の診療室で、清潔感があり落ち着いた雰囲気が漂う。治療に妥協を許さず、常に全力で医療に向き合う自身を「情熱系歯科医師」と語る末松亮院長は、「私もスタッフも皆情熱を持って一人ひとりの患者さんに真剣に向き合っているので、とにかく説明が丁寧でしっかりしています」とテンポ良く熱く話す語り口につい引き込まれる。患者の話をよく聞き、過不足のない治療と、将来の「健康」と「健口」のための予防を大切にしていると話す末松院長に、ユニークな院名に込めた4つのPとは何かなど、詳しく聞いた。
(取材日2022年8月10日/再取材日2025年9月29日)
従来の歯科医療からの脱却をめざす歯科医院
個性的な院名ですが「コンセプトP」とは何ですか?

当院のコンセプトである「4つのP」から始まる言葉を意味しています。具体的には診療の中心に据えているPrimary care「プライマリケア」、Personalized Medicine「個別化治療」、Periodontal Disease「歯周病」、Preventive Dentistry「予防歯科」で、これら4つの言葉の頭文字を取って「コンセプトP」と名づけました。地域のかかりつけ医として総合的で継続的な責任をもった医療を、流れ作業の治療ではなく患者さん一人ひとりのために個別化された形で提供したい、国民病とも言える歯周病という病気にしっかりと向き合い、予防後進国といわれるこの国の歯科医療を変えていきたい、という願いや想いが込められています。そして、痛くなってから行く、「疾病」を中心とした歯科医療からの脱却をめざし、「健康」を中心とした歯科医療を実現したいと考えています。
「健康を中心とした歯科医療」に重点を置くようになったきっかけは?
新卒の頃に参加したセミナーがきっかけです。その後、研鑽を積む中で健康を軸にしたいという思いをますます深めました。歯は健康寿命と深い関わりがあります。健康を保つには、まず、自分の歯あるいは入れ歯、インプラントなどでしっかりと噛んで食事ができて、必要な栄養を摂取できているかどうかが大事です。そして、歯を噛みしめることができれば姿勢も安定しやすくなるとされており、ひいては転倒によるけがの防止にもつながるといわれています。特に高齢の方はけがをきっかけに寝たきりになり衰弱していくことも多いので注意が必要です。人間は呼吸で酸素を取り、口から栄養を摂取し、排泄する、そういう生き物です。入り口が衰えれば全身に影響が出るのは当たり前で、高齢社会、介護、医療費の高騰といった問題が山積みのこの時代において、もっと「お口の健康から全身の健康を考える」ということが意識されるべきなのではないかと思います。
大事なのは個々の治療だけではない、ということですね。

そもそも、歯科医師法第一条でも「歯科医師は国民の健康な生活を確保することが仕事」といった内容が書かれています。目の前の治療だけではなく、より大きなスケールで国民の健康を守ることが本来の役割なんです。日本の歯科医療を本来のあるべき姿に変えたいという願いを持ちながら、まずは自分の手が届く範囲でできることをやっています。そして、地域の方々から「歯科医院は歯が痛くなったら行くところ」ではなく「治療のためだけでなく健康のために通うところ」というように意識を変えていきたいと思っています。
歯周病治療と予防歯科を軸に、口の健康を支える
診療スタイルも特徴的だと伺いました。

当院では、初診でいきなりむし歯を削ったり詰めたりすることはありません。まずは診察と検査を行い、資料をまとめた後に院内カンファレンスで治療計画の情報を共有し、後日カウンセリングを行い、患者さんと治療方針を確認した後、本格的な治療に進みます。もちろん、強い痛みなど緊急性がある場合には応急処置をしますが、基本的には治療のスタートは「歯周病治療」からです。これは建物で言えば「地盤」のようなもの。歯を支える地盤が良くない状態でむし歯治療をしても、長持ちしないのです。実は、歯周病治療から始めるこの順序が世界標準なのです。当院はその場しのぎの「対症療法」ではなく、適切な順序に基づいた「根本療法・原因療法」を行うことで、患者さんの将来の健康を守ることにつなげたいと考えています。
どんなきっかけで受診しても大丈夫でしょうか?
もちろんきっかけが「痛い」「詰め物が取れた」「親知らず」であったとしてもまったく問題ありません。他にも、セカンドオピニオンや矯正・インプラント相談なども受けつけていますし、他院からのご紹介や短期集中治療といった特別な事情にも柔軟に対応しています。小さなお子さんの予防歯科も行っていますし、もちろん保険診療内での治療も行っています。ですが、私の考える治療の質を維持できないものに関しては、自由診療でのご案内をしている診療科目もあります。また患者さんと丁寧に治療方針を検討していく中で、自分の歯や身体を大切にしたい、と思われる方が多いので、自然と自由診療を選択される方は多いですね。
診療で重要視しているのは、何ですか?

「患者さんとの対話と説明の充実」です。カウンセリングでは約1時間かけて現状や検査結果を丁寧にご説明しています。そのための資料も、レントゲン・口腔内写真撮影、院内カンファレンスなど、時間をかけて準備します。患者さんの中にはサッと治療だけ済ませたい方もいらっしゃるでしょうが、当院はじっくりと患者さんと向き合って治療方針を決定していく診療スタイルです。一般的な歯科医院とは異なり、変わった歯科医院ですが、現代の医療において不足しているものがこの「説明と対話」だと思っています。ご自身の身体と健康というかけがえのないものであるからこそ、患者さんにも大切にしていただき納得感をもって通っていただきたいです。
歯科衛生士が輝く歯科医療の実現
こちらの歯科医院の強みは?

歯科衛生士の質と情熱ですね。マイクロスコープやブルーラジカルレーザーを用いた歯周病治療機器など、先進機器もそろっていますが、正直なところそれらはお金があれば買えます。機器などのハード面よりもっと大切なことはそれを使いこなすソフト面、人の力です。当院はとにかく個々の人間力を強みにしていて、患者さんごとに担当歯科衛生士制を徹底し、院長と何度も相談を重ねて治療計画や予防計画を構築します。歯周病治療はもちろん、現在の食生活、生活習慣から将来の健康のためのさまざまな予防を患者さんごとに提案します。定期勉強会、研究会への参加、技術向上トレーニングを行っており、知識と技術を常に磨き続けています。歯周病治療に精通する歯科衛生士もいます。皆、患者さんのお口の健康を一生支える覚悟で取り組んでいますので、熱量が違います。ぜひ当院の歯科衛生士の処置を体験してみてほしいです。他院との違いがよくわかると思います。
先生としては、どんな患者さんにお勧めできる歯科医院ですか?
自分の歯や歯茎、健康を大切にしたい、と思う方にとてもお勧めです。老後も健康でおいしくご飯が食べられる、そんな自分の未来を望む方に。例えば「治療してもすぐむし歯になる」「説明されないまま処置された」と不安や疑問を抱える方も少なくありません。そうした方の「なぜ?」に一つ一つ丁寧に答えるのが当院です。私たちのゴールは今の痛みを取るための治療ではなく、10年後、30年後、50年後に80歳になっても自分の歯で食事を楽しめる状態をめざすことです。正直、これだけの時間と手間をかけて、今だけではない患者さんの将来を真剣に考えている歯科医院は他にないと思います。“普通の歯科医院ではない”からこそ、提供できるもの、伝えられることがあります。そこに価値を感じてくださる方に来ていただけたらうれしいです。
読者へのメッセージをお願いします。

世の中にはたくさんの歯科医院がありますので、当院は他とは違う、ここにしかない医療の提供を追求する「情熱系かかりつけ歯科」です。自分が自身の身体に医療を受けるならば、上質で一生懸命であってほしいと思いませんか? 当院のスタッフは皆、自院で治療を受けたいと思ってくれていますし、そう思える医療を患者さんに提供したいと考えています。歯科医療と言えど、その現場は人と人との関わりです。どの歯科医院よりも一生懸命に、丁寧に、手間暇をかけて、情熱を持って、真剣に一人ひとりの患者さんに向き合っている歯科医院だと思っています。今、将来に不安や悩みを抱える方はぜひ一度当院にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/49万5000円~、セラミックを用いた補綴治療/15万4000円~、ブルーラジカルレーザーを用いた歯周病治療/1万6500円~、短期集中治療/2万2000円~+治療費
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

