矯正で特に大切なのは、しっかりとした検査を行い、それを適切な診断に結びつけること

Qこちらのクリニックで行っている矯正について教えてください。

A

▲大人の矯正も子どもの矯正も、幅広い選択肢を用意している

大人には、マウスピース型装置を用いた矯正とワイヤー矯正を行っています。子どもは、マウスピース型装置を用いた矯正のほかに、歯並びの悪化予防のため、歯牙の誘導によって口腔機能の改善を図る咬合誘導にも対応しています。ワイヤー矯正は適応範囲が広く、さまざまな歯並びの患者さんに対応できます。そのため、装置が見えてもいいという方にはワイヤー矯正をお勧めしています。見えるのが嫌な場合はマウスピース型装置を用いた矯正か、裏側矯正になりますが、マウスピース型装置だと適応範囲が限られるため、理想的な咬合をめざせない場合があります。診断後、それではうまくいかないことがわかった場合には、ワイヤー矯正を提案します。

Q患者さんはどのような悩みで矯正を希望されますか？

A

▲患者の希望に寄り添いながら、専門家として適切な矯正を提案

見た目を気にされる方、よく噛めるようになりたいという方、口腔内の状態が良くないため、補綴前に矯正したいという方などさまざまです。当院では患者さんのご希望を確認し、適切な矯正を提案しています。矯正にあたっては、型採り、3Dスキャナー、口腔内写真・エックス線撮影などを行い、精密な診断につなげています。エックス線については、上下の歯列や歯周組織、上下の顎など口腔全体の撮影が可能なパノラマエックス線と、頭部や顔を正面・側面から撮影できるセファログラムを導入。セファログラムは、一般的な歯科クリニックにはほとんどないかと思いますが、当院では矯正に必須の検査機器だと考え、設置しているんです。

Q矯正で大切にされていることはありますか？

A

▲検査機器を充実させ、適切な診断を下すことを重要視する同院

さまざまな検査機器をそろえ、しっかりと検査するのが当院の方針です。しかし、それより重要なのが、検査結果を適切な診断につなげることです。矯正は、患者さん一人ひとりの状態を把握し、歯並びをどう治すかが何より重要なんです。的確な診断を下すために、当院では多様な臨床経験を持った歯科医師をそろえています。また、なるべく低侵襲な方法を心がけています。従来、矯正は歯に強い力をかけて進めていく傾向にあり、使用する材料も硬いものでした。しかしながら当院では、弱い力によって矯正を進めていくため、痛みや負担が少なく、口や咀嚼の筋肉の力を最大限に利用できると考えています。

Q歯科医師同士、連携して矯正を進めていると伺いました。

A

▲各専門分野の歯科医師が、包括的に治療をサポートする

はい。当院には、歯を総合的に診られる歯科医師、専門分野に特化した歯科医師が在籍しています。矯正を専門とする歯科クリニックだと、例えば、矯正前に虫歯の治療が必要な場合、他院を受診しなければなりません。同院のように専門家がそろう歯科クリニックなら、1ヵ所で完結できるんです。また、1人の歯科医師の判断だけではなく、各専門の立場からの話を聞けることも利点です。矯正以外の問題が生じた場合、歯周病の専門家の視点ではどうか、根管治療の専門家の視点ではどうかなど、複数の専門的な視点から検討を重ね、適切な治療を選択することができます。

Qインプラント治療と矯正を並行して進めることはできますか？

A

▲難易度の高い治療にも対応し、患者の負担軽減につなげる

一般的にインプラントと矯正は並行して進めることはせず、矯正後にインプラント治療を行います。しかし、当院にはそれぞれの専門家がそろっており、難易度の高い治療にも対応できること、弱い力によって矯正することから、患者さんの状態にもよりますが、場合によって並行して治療を進めることも可能です。並行して行う利点は、治療期間の短縮です。矯正後にインプラント治療をする場合、矯正に2〜3年、インプラント治療に1年ほどかかりますが、並行して行うと1〜2年程度に短縮できる場合があります。なるべく早く見た目を良くしたいという方は、ご相談いただければと思います。