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原 浩司 院長の独自取材記事

はら泌尿器科クリニック

(可児市/日本ライン今渡駅)

最終更新日:2022/08/26

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2022年2月に開業した「はら泌尿器科クリニック」。院長を務める原浩司先生は、可児とうのう病院で長年にわたって手術をはじめ泌尿器科診療全般を手がけてきた経験豊富なドクターだ。デリケートな悩みを扱う診療科であることを踏まえ、「受診しやすさを追求したクリニックづくり」にこだわった原院長。適切な診療はもちろん、快適なひとときを提供する場をめざす姿勢を「メディカルエンターテイメント」と名づけ、地元で活躍する作家や企業からさまざまなアイデアを募ったという。院内のいたるところに陶芸家や画家の作品を展示しているのも、「待ち時間を楽しく過ごしてもらいたい」との思いによるもの。「地域に根差し、『ここだから』と足を運んでもらえるような診療を行いたい」と笑顔を見せる原院長に、診療に対する思いを聞いた。

(取材日2022年3月10日)

受診しやすさ、待ち時間の快適さを追求したクリニック

こちらのクリニックのコンセプトを教えてください。

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クリニックを立ち上げるにあたり、「診療はもちろん、待ち時間を含め当院で過ごす時間を快適なものにする」というのを目標に掲げ、「メディカルエンターテイメント」と名づけました。勤務医時代にはよく、診療を受けるため長時間待合室で過ごす患者さんの姿を目にしていました。もちろん待ち時間を短縮する努力も必要ではありますが、それにも限界があります。ならば「待ち時間も快適になる」ことをめざすほうが良いのでは、と考えたのです。どんよりとした気持ちをほぐすような、リラックスしやすい空間づくりをめざすことで、患者さんの受診ハードルを下げるとも思いました。エンターテインメント性を打ち出すにあたり、地元企業や陶芸家などの作家さんにも協力を仰ぎました。院内に飾る陶芸作品は私が厳選したもの。診察を待つ間、作品を鑑賞し楽しんでもらいたいと院内随所に展示しています。

クリニックづくりで特にどんなことにこだわりましたか?

まず、気兼ねなく足を運んでもらいたいとの思いから、あえて立て看板を置かないと決めました。今の時代、地図アプリなどを使えばクリニックの場所は把握できますし、わざわざ「泌尿器科」と掲げなくても良いのではと考えたのです。何より、「泌尿器科を受診している」と周りに知られてしまうことを心配して受診をためらうようなことはあってはならないですからね。院内は、心と体を癒やせるような和みの空間をテーマに、居心地の良さを追求しました。例えば待合室の椅子は座り心地の良い1人掛けのものを採用しました。他の患者さんの目線が気にならないよう、椅子の向きにも気を配っています。また、一番と言っていいほど譲れなかったのが、男女のすみ分けです。待合室、トイレ、診察室はすべて、男性用・女性用を用意しました。受付を済ませたら、異性の患者さんと鉢合わせになるようなことはほとんどないかと思います。

院内の動線が男女で分かれているのは、確かに安心感がありますね。

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性別を問わず、恥ずかしさはつきまといますからね。女性用のスペースは淡いオレンジなどの暖色、男性用のスペースは水色などの寒色を基調に、インテリアも統一しました。待合室にはそれぞれ、コンセントつきのカウンター席も用意しています。男女を分ける、といった点でいえば、女性専用の外来診療時間を設けたのも、特徴の一つといえます。毎週火曜の午後は女性患者さんの診療時間としていますので、私以外の男性と顔を合わせることはありません。男性の目を気にせず受診できる安心感から初診での利用も多く、開業時にこだわった「快適さ」「受診しやすさ」の実現に貢献してくれていると感じます。

生活の質にも影響する泌尿器の悩みの解決に力を尽くす

開業までのご経歴をお聞きしたいです。

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西尾市民病院での研修を終えてからは、一貫して泌尿器科で研鑽を積んできました。最も長く在籍した可児とうのう病院では数多くの手術を手がける傍ら外来診療にも応じ、講習会の活動にも積極的に取り組むなど、忙しいながらも充実した毎日を過ごしていました。そんな私にとって、自身のキャリアを見直すきっかけとなったのが手術支援ロボットの登場でした。手術支援ロボットによる前立腺全摘除術が保険適用になるなど、今後はロボット支援下での手術が主流となることは明白でした。医師としての今後を考えていた時に、可児とうのう病院でも診療体制を刷新する動きがあり、外科手術の第一線から退き新たな一歩を踏み出すことを決意しました。コロナ禍の影響で退職後すぐの開業が難しくなってからは、開業準備を進めながら恵那市のクリニックで院長を務めたり、医療ビジネスのサービス展開に携わったりしました。医師として新しい経験ができ刺激になりましたね。

こちらではどのような診療に対応されているのですか?

クリニック名にあるとおり、泌尿器科の診療のみを行っています。「餅は餅屋」と言うように、やみくもに手を広げるのではなく、これまで培った専門性を十分に生かした診療を行いたいと考えました。泌尿器科の中でも特に多いのが尿漏れや頻尿といった排尿に関するお悩みです。排尿の悩みは「年齢のせい」と片づけてしまう人も多いですが、考えられる原因は多岐にわたります。何らかの大きな病気の症状の一つとして排尿障害が起きるといったケースもあるため、症状が続く場合にはやはり泌尿器科を受診していただくのが適切かと思います。排尿トラブルは生活の質にも影響するものですから、治療に取り組むことは快適な暮らしにもつながると考えます。

診療時に心がけていることを教えてください。

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データを明示し、わかりやすい説明を心がけています。例えば検査結果の数値をもとに、なぜ症状が起きているのか、どのような治療で改善を図るのかといったことを、できるだけ詳細にお伝えします。年齢も性別もライフスタイルも、患者さん一人ひとりまったく異なります。当然ですが、排尿障害の原因や病態も、患者さんごとに千差万別です。だからこそ、目の前の患者さんにとって必要な治療が何なのかを明確に示す必要があると思っています。患者さんも診療の際は、気になる症状があれば些細なことと感じていてもお伝えいただきたいですし、疑問点があればためらわず質問してほしいですね。事細かなやりとりが、より良い治療につながると考えています。

積極的な病診・診診連携で適切な治療の提供をめざす

手術や専門的な検査が必要となった場合には、どのように紹介先を選定するのですか?

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病院を紹介する場合、患者さんの通いやすさなどを考慮するケースもありますが、当院では私が信頼を寄せる医師の中から、専門性を踏まえて適切な医療機関をご紹介するようにしています。一口に泌尿器科といっても、女性泌尿器科の専門家もいれば、前立腺疾患の専門家もいます。患者さんの病態に即して適切と考えられる紹介先を選定できるというのも、長年一つの分野で研鑽を積んできたことで得られた縁を生かせていると感じる瞬間です。

将来的に取り組んでみたいこと、実現したいことなどありますか?

オンライン診療の展開なども視野に入れ、利便性の高い診療の実現を追求し続けていく思いです。また、EDの治療に関しては自費診療の充実も視野に入れ、循環器内科など他の診療科との連携を図っていけたらと考えています。EDといっても種類はさまざま。動脈硬化といった血管障害や、神経障害に起因する器質性EDというものもあり、研究によりEDが心血管系疾患の初期症状として現れることにも注目が集まっています。つまり、EDの診療をきっかけに心血管系疾患の早期発見なども見込めるともいえるのです。泌尿器科の診療から、全身に関わる病態のアプローチのきっかけを生み出したり、全身の健康状態を高めることで泌尿器に関するお悩みの解決につなげたりといった、相乗効果を狙えるような診療を実現できたらと考えています。

改めて、診療にかける思いをお聞かせください。

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当院を立ち上げる際、「ほかにない、ここにしかないクリニック」にしたいと考えました。「泌尿器科ならどこでも」ではなく「ここだから受診したい」と患者さんに選んでいただけるようなクリニックとなることをめざし、励んでいく思いです。そして患者さんの悩みに寄り添い、応える診療を実践することで、理想を追い求めていけたらと思います。泌尿器に関する悩みは、どんな些細なことでもご相談ください。

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