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原 浩司 院長、渡邉 ゆかり さんの独自取材記事

はら泌尿器科クリニック

(可児市/日本ライン今渡駅)

最終更新日:2025/06/18

原浩司院長、渡邉ゆかりさん はら泌尿器科クリニック main

広々とした敷地に立つシックな外観の「はら泌尿器科クリニック」。原浩司院長は、デリケートな悩みを持つ患者のために、「受診しやすいクリニック」として快適な空間を提供したいと「メディカルエンターテインメント」の理念を掲げている。ブルーやグリーンなど落ち着いたアースカラーの院内には、陶芸家や画家の作品があちこちに展示されており、まるで美術館のよう。また待合室や診療室は、男女のすみ分けの配慮がなされている。コンシェルジュとして患者をサポートする経験豊富な看護師、渡邉ゆかりさんの存在も大きいだろう。AI導入にも積極的で、業務の効率化やスタッフ、患者の満足度向上をめざし続ける同院。「地域に根差し、『ここだから』と足を運んでもらえる診療を行いたい」と笑顔を見せる原院長と渡邉さんに話を聞いた。

(取材日2025年5月9日)

受診しやすさ、待ち時間の快適さを追求したクリニック

クリニックのコンセプトを教えてください。

原浩司院長、渡邉ゆかりさん はら泌尿器科クリニック1

【原院長】開業にあたっては、「診療はもちろん、待ち時間を含め当院で過ごす時間を快適なものにする」という目標を掲げ、「メディカルエンターテインメント」をめざしました。勤務医時代、待合室で長時間を過ごす患者さんの姿をよく目にしていましたが、待ち時間を短縮するにはどうしても限界があります。ならば、待ち時間も快適にするほうが良いと考えたのです。そのため院内は落ち着きのあるアースカラーで統一し、地元企業や陶芸家などに協力を仰いで陶器や絵画などのアート作品を各所に展示しました。診察を待つ間、作品を鑑賞し楽しんでいただければと思います。受診される患者さんにはこだわりのボトルウォーターも提供しています。クリニックがリラックスしやすい場であれば、患者さんも受診しやすく感じていただけるのではないでしょうか。

他にもこだわられたところはありますか?

【原院長】泌尿器科に行くことを周りに知られたくなくて受診をためらうことのないようにと、あえて立て看板を設置しませんでした。今の時代、地図アプリなどでクリニックの場所は把握できますからね。院内は、心と体を癒やせるように、アートも含め、和める空間づくりを追求しました。例えば、待合室の椅子は座り心地の良い一人掛けのものを採用。また人の視線が気にならないよう、壁に向けてカウンター席も設置しています。モバイル充電もできるので、パソコン作業をされている患者さんもいらっしゃいますね。また、どうしても実現したかったのが、男女のすみ分けです。待合室、トイレ、診察室はすべて男性用・女性用を用意しました。受付を済ませたら、異性の患者さんと鉢合わせになることはほとんどないと思います。

院内の動線が男女で分かれているのは安心感がありますね。

原浩司院長、渡邉ゆかりさん はら泌尿器科クリニック2

【渡邉さん】さらに、火曜の午後は女性専用の外来を設けており、院長以外の男性と顔を合わせることはありません。男性医師には話せないことも多いと思いますから、医師との架け橋になれればと思っています。診察室だけでなく受付や待合室などいろいろな場所で、何か困っている患者さんがいらっしゃらないかなども気にかけながらお手伝いをしています。いつでも遠慮なく声をかけてくださいね。

生活の質にも影響する泌尿器の悩みの解決をめざす

開業までの経緯を教えてください。

原浩司院長、渡邉ゆかりさん はら泌尿器科クリニック3

【原院長】西尾市民病院での初期研修を終えてからは、一貫して泌尿器科で研鑽を積んできました。最も長く在籍した可児とうのう病院では、数多くの手術を手がける傍ら外来診療も行い、講習会活動にも積極的に取り組み、忙しいながらも充実した毎日を過ごしていました。自身のキャリアを見直すきっかけとなったのは、手術支援ロボットの登場です。手術支援ロボットによる前立腺全摘除術が保険適用になるなど、今後はロボット支援下での手術が主流となることは明白でした。医師としての今後を考えていた時に、可児とうのう病院でも診療体制を刷新する動きがあり、外科手術の第一線から退き、新たな一歩を踏み出すことを決意しました。新型コロナウイルス感染症の影響で退職後すぐの開業が難しかったこともあり、恵那市のクリニックで院長を務めたり、医療ビジネスのサービス展開に携わったりしました。医師として新しい経験ができ、刺激になりましたね。

どのような診療に対応されていますか?

【原院長】クリニック名にあるとおり、泌尿器科の診療のみを行っています。「餅は餅屋」というように、やみくもに手を広げず、これまで培った専門性を十分に生かした診療を行いたいと考えています。泌尿器科の中でも特に多いのが尿漏れや頻尿といった排尿に関する悩みです。排尿の悩みは「年齢のせい」と片づけてしまう人も多いですが、考えられる原因は多岐にわたります。排尿障害は大きな病気の症状の一つとして起こるケースもあるため、症状が続く場合には受診していただくのが適切かと思います。排尿トラブルは生活の質にも影響するため、治療に取り組むことは快適な暮らしにもつながります。

診療時に心がけていることを教えてください。

原浩司院長、渡邉ゆかりさん はら泌尿器科クリニック4

【原院長】なぜ症状が起きているのか、どのような治療をするのかといったことを、検査結果の数値などデータを明示し、わかりやすく説明することを心がけています。年齢も性別もライフスタイルも患者さん一人ひとり異なるため、排尿障害の原因や病態も千差万別です。だからこそ、目の前の患者さんにとって必要な治療が何なのかを明確に示す必要があるのです。患者さんも気になることや疑問点があればためらわず質問してほしいです。細かなやりとりが、より良い治療につながるからです。病院を紹介する場合は、患者さんの通いやすさも大切に、医師の専門性を踏まえてご紹介するようにしています。泌尿器科の中にも、女性泌尿器科の専門家もいれば前立腺疾患の専門家もいます。普段から顔の見える連携を大切にしており、患者さんの病態に即して、信頼できる、適切な紹介先を選定しています。

AIによるスタッフ業務の効率化と患者満足度の向上を

先生はAIを積極的に活用されていると伺いました。

原浩司院長、渡邉ゆかりさん はら泌尿器科クリニック5

はい。AIを最も役立てているのは患者さんへの説明です。タブレットで自作の資料を見せながらお話しするのですが、その資料はホームページに載せているものと同じです。口頭だけでは理解しにくいですし、紙だと紛失することもありますが、ホームページならば、患者さんはいつでもどこでも見返すことができます。またAIは海外の患者さんに対しても力を発揮します。AIがその方の国の言葉に翻訳してくれるので、スムーズな診療ができるのです。他にも、AIはスタッフの業務の効率化に大いに役立っています。実際、スタッフの残業時間は1日15分ほどと短くなりました。スタッフの働きやすさや満足度が向上すれば、それは患者さんへの接し方や院内の雰囲気にも表れてくるのではないでしょうか。そしてそれは、より患者さんの満足度向上につながると思います。

将来的に取り組んでみたいこと、実現したいことなどはありますか?

【原院長】オンライン診療の展開なども視野に入れ、利便性の高い診療の実現を追求し続けていきたいと思います。また、ED治療に関しては自由診療の充実も視野に入れ、循環器内科など他の診療科との連携を図っていけたらと考えています。EDといっても種類はさまざまです。動脈硬化といった血管障害や、神経障害に起因する器質性EDもあり、EDが心血管系疾患の初期症状として現れるという研究にも注目が集まっています。つまり、EDの診療をきっかけに心血管系疾患の早期発見が見込めるともいえるのです。泌尿器科の診療から、全身に関わる病態のアプローチのきっかけを生み出したり、全身の健康状態の向上を図ることで泌尿器に関するお悩みの解決につなげたりといった、相乗効果を狙えるような診療を実現できたらと考えています。

今後についてのお考えをお聞かせください。

原浩司院長、渡邉ゆかりさん はら泌尿器科クリニック6

【原院長】当院を立ち上げる際、「泌尿器科ならどこでも」ではなく「ここだから受診したい」と患者さんに選んでいただけるクリニックになりたいと考えました。そして患者さんの悩みに寄り添い、応える診療を実践することで、理想を追い求めていけたらと思います。おかげさまで現在、新規の患者さんも増えている状況です。エンターテインメントの部分では、今後デジタルアートも取り入れて、異なるイメージの作品を融合させることもしてみたいですね。メディカルとデジタルとアートの3本柱で、どなたも来やすく、患者さんにもスタッフにも喜ばれる、どこにもない新しいクリニックをつくっていきたいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ED治療/3000円~(循環器の安全性を確認してから処方しています)

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