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馬渡 一寿 院長の独自取材記事

みい駅前まわたり内科

(久留米市/御井駅)

最終更新日:2025/10/17

馬渡一寿院長 みい駅前まわたり内科 main

JR久大本線・御井駅よりすぐ、久留米ICからも車で5分と好アクセスな「みい駅前まわたり内科」。2021年に同院を開業した院長の馬渡一寿(まわたり・かずとし)先生は循環器内科を専門とし、数々の病院で研鑽を積んできた経験豊富なドクターだ。初対面であっても緊張しないように、患者の表情にも気を配りながらじっくりと話に耳を傾け、穏やかな口調で話すなど、患者の不安を取り除くためのこまやかな心遣いが魅力。そんな馬渡院長に、クリニックの理念や力を入れている診療などについて詳しく話を聞いた。

(取材日2025年9月30日)

「医療幸福度を高めたい」という強い思い

まずは、クリニックの診療内容についてお聞かせください。

馬渡一寿院長 みい駅前まわたり内科1

私は循環器を専門にしていますので、心不全・狭心症・不整脈などの診療を得意分野としています。検査機器にもこだわっていて、心電図検査や心臓エコー検査はすぐに行うことができます。患者さんの不整脈などの状態を記録する24時間ホルター心電図検査に関しても、当院では検査結果を数分で解析できるソフトを導入していますから、迅速に患者さんへの説明を行うことが可能です。もちろん循環器の疾患だけでなく、生活習慣病をはじめ、内科全般の診療に力を入れています。私は特に病気の予防と早期発見を重視しており、血圧やコレステロール値などに異常が見られた場合には、なるべく早く適切な対策を取ることが大切だと考えています。患者さんには健康で長生きしていただきたいと思っていますので、健康診断の結果で気になる数値があった場合は当院にご相談ください。

クリニックに来院される患者さんについて教えてください。

患者さんの年齢層は、50代から70代の方が比較的多い印象ですね。先ほども少しふれましたが、若年層では職場の健康診断で数値に異常が見られた方が受診されるケースが多いです。主訴は動悸がする、ふらつきがある、胸が痛いなどのほか、風邪の症状などさまざまです。患者さん全員が必ず何か特定の病気があるわけではなく、「何だか不安で来た」とおっしゃる方もいます。病名がはっきりしない不安を抱えて来院される患者さんには、きちんと検査の内容や数値について、専門用語には注釈を加えながらお伝えし、少しでも安心して帰っていただけるよう心がけています。

クリニックの理念である「医療幸福度」には、どんな思いが込められているのですか?

馬渡一寿院長 みい駅前まわたり内科2

医療機関は「体の具合が悪い患者さんが来る場所、というネガティブなイメージを抱く方も多いのではないでしょうか。私は当院を「不安を解消できて、病気も未然に防ぐことができたし、幸せな気持ちになった」と思っていただける場にしたいと願っています。私はそんな思いを「医療幸福度を高める」という言葉にしました。患者さんを目の前にして細かな表情を見ながらお話をすることを大切にしていますが、一方で通院が困難な方や仕事で忙しい方のために、訪問診療やオンライン診療も積極的に取り入れようと思っています。お薬を切らしてしまうことなどを防ぎ、患者さんの利便性を高めることも、医療幸福度の向上につながると考えています。ちょっとでも気になるところがあったら「馬渡先生の所に行ってくる」と言ってもらえるようになることが私の理想ですね。

循環器のダイナミックさに魅力を感じて

先生が医師をめざそうと思ったきっかけは何でしたか?

馬渡一寿院長 みい駅前まわたり内科3

父が循環器内科の医師だったことが一番大きいですね。実家がクリニックだったので、父の働く姿を身近に感じてきましたから。祖父も医師だったのですが、私が幼少の頃に眉の近くをケガしてしまったことがあり、夜中に祖父の所へ行って傷を縫ってもらったこともありました。何か強烈なきっかけがあったわけではないのですが、子どもの時から自然と医師の道をめざすようになっていましたね。父のクリニックを継承しようと思ったこともありましたが、地元を離れて久留米大学に入学し、久留米大学病院での勤務が長くなったこともあり、恩返しも含めてこの地にクリニックを開業することにしました。

循環器内科を専門にしようと思われたのはなぜでしょうか?

先ほどお話しした父の影響もありますが、循環器のダイナミックなところが面白かったですね。例えば、超音波検査をする時には他の臓器はあまり大きな動きはしないのですが、心臓は躍動感がありますから、そこが魅力的だなと感じたんです。大学や大学病院で勉強を重ねてその思いが強くなりました。救急の患者さんを受け入れる病院に勤務していた頃は、心臓の病気で緊急の患者さんが運ばれてきて対応することも多かったのです。循環器の疾患は生死に関わる怖いイメージがあるかもしれませんが、生活習慣の改善や適切な薬物治療などを継続して行うことで、普段どおりの生活をめざしていただければと思います。

数多くの病院で勤務されたご経験があると伺いました。

馬渡一寿院長 みい駅前まわたり内科4

一口に「病院」といってもそれぞれに特色があり、それぞれの病院で、一刻を争うような救急の患者さんの対応や、現在の開業につながるような人と人との付き合い方を学ぶ診療など、幅広く経験させていただきました。それらが現在の診療において財産となっています。また、久留米大学病院では心不全を専門とするチームに所属し、長年にわたり研究や専門的な診療に従事しました。ただ、研究となると患者さんを診られないジレンマもありました。私の性格から、研究をするよりも実際の臨床で患者さんに向き合って診療をするほうが向いているし、楽しいなと気づいたんです。

訪問診療で最期まで患者に寄り添う

訪問診療に注力することになったきっかけを教えてください。

馬渡一寿院長 みい駅前まわたり内科5

以前から「最期の看取りまで携わりたい」という思いがあり、それを実現するために訪問診療を本格的に始めることにしました。かかりつけの患者さんが通院困難になった際、他の病院や施設に移られてしまうのは本当に残念なんです。ずっと診てきた方だからこそ、最後まで側で支えたいという気持ちが強くあります。また、循環器内科を専門としていますので、心不全など循環器疾患を抱えたご高齢の患者さんに対して、専門性を生かした在宅医療を提供できることも強みだと考えています。ご自宅でご家族とふれあいながら過ごしていただくことは、患者さんにとってもご家族にとっても満足度が高く、当院の理念である「医療幸福度を高める」ことにもつながると信じています。

訪問診療の体制についてお聞かせください。

これまでは月1回程度の訪問でしたが、今後は週1回のペースに増やしていく予定です。例えば、水曜午後を訪問診療の時間として設定し、今後は新しく迎える予定の医師にも協力してもらいながら体制を整えていきます。また、社会福祉士を雇用することも考えていて、患者さんとご家族、地域の医療機関や介護施設との連携を円滑にしたいですね。訪問診療では大がかりな検査機器を持ち込むことは難しいため、対話を中心とした医療になります。外来で行うような検査はできませんが、その分しっかりとお話を聞き、患者さんのご希望に添えるよう努めます。採血などの基本的な検査は行いますので、検査機器がなくても患者さんとの距離を近くし、安心していただける在宅医療を心がけてまいります。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

馬渡一寿院長 みい駅前まわたり内科6

「何でも相談できる地域のかかりつけ医」をめざしています。循環器の診療はもちろん続けていきますが、地域の方々が体のことで気になることがあったら気軽に受診できて、患者さんに安心していただけることが何より大切だと考えています。そしてお伝えしたとおり、この度、訪問診療を本格的に開始することにしました。この地域では外来診療と訪問診療をしっかり行うクリニックはまだ多くありません。外来では対応しきれない患者さんのニーズにも応え、地域に根差したクリニックとして基盤を広げていきたいと考えています。訪問診療を希望される方は、どうぞお気軽にご相談ください。体の不調や不安なことがあれば、気兼ねなく来院していただければと思います。

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