勝村 宇博 院長の独自取材記事
かつむらアイプラストクリニック
(さいたま市浦和区/浦和駅)
最終更新日:2021/10/12
浦和駅西口から徒歩4分、繁華街に建つクリニックモールビルの4・5階にある「かつむらアイプラストクリニック」。院長の勝村宇博先生は日本眼科学会認定眼科専門医として、眼瞼下垂症や涙道閉塞などに対する手術を数多く行ってきたドクターだ。機能を回復させたところで終わりではなく、術後の仕上がりの美しさまで追求するのが同院のポリシー。「患者さんが鏡を見るたびに、勝村先生に手術してもらって良かったと思ってもらえるような治療を提供するのが私のゴール」と、審美面にもこだわる。取材では眼科的な機能面と見た目の両面から診療にあたる勝村先生に、同院で力を入れる診療の内容や診療する上で大切に考えていることなどを聞いた。
(取材日2021年8月11日)
まぶたと涙の通り道の疾患・トラブルに特化した眼科
まずこちらのクリニックの特徴から伺います。
当院は目元の機能面と審美面の治療を両立させた診療を行うクリニックです。緑内障や黄斑部の検査を行う検査機器など、大学病院にあるような検査機器も備えていますので、視力や視野、眼底までしっかりと検査して眼球の健康状態を把握することが可能です。そして手術では機能面の回復を図るだけでなく、審美面まで考えて傷痕も目立たないように治療していくのが当院の特徴となります。こうした機能面と審美面の両立を図る眼科クリニックは、ありそうでいてなかなかないようですね。しかし必要とされている方は確実にいらっしゃると思いますので、埼玉県内はもちろん、関東全域の方にも利用しやすいようにと浦和を開業の地に選びました。京浜東北線や宇都宮線・高崎線、湘南新宿ラインが停車する浦和駅から徒歩4分で通えるのは、患者さんにとっても利便性が高いと考えたからです。
どのような症状に対応されるのでしょうか?
特に専門性をもって取り組むのがまぶたと涙道の治療です。まぶたでは眼瞼下垂症、逆さまつげと呼ばれる眼瞼内反症や睫毛内反症、そして麦粒腫などほぼすべての眼瞼疾患に対応します。また、涙道とは涙の通り道のことです。眉毛の後ろの涙腺で作られた涙液が目の表面に供給され、その後に目頭にある涙点から鼻につながる涙道を通って鼻腔に流れていきます。その出口が何らかの原因により塞がることで涙道閉塞や狭窄となります。そうなると常に涙があふれてこぼれたり、目やにがたまりやすくなったりしてしまうんです。物が見づらくなる他、細菌が繁殖して涙道に炎症を起こすこともありますね。そういった症状に対応していくのが、涙道の治療です。他にドライアイの治療として、点眼薬や涙点プラグ挿入法に対応します。
涙道閉塞や狭窄では、具体的にどのような治療が受けられますか?
治療では内視鏡下で行う涙管チューブ挿入術、DCR(涙囊鼻腔吻合術)などの手術で涙の通り道を作っていきます。涙管チューブ挿入術では閉塞の原因となっている細かなゴミを除去していく必要があるのですが、当院では直径約1mmの涙道内視鏡を用いながら丁寧に処置しています。涙管チューブ自体は極小の人体にほとんど影響のない材質で、3、4ヵ月後に取り除くのですが、再び閉塞・狭窄することもあります。その場合には、目頭から鼻腔に涙道のバイパスを作るDCRを行っていきます。より精度の高い手術としていくため、鼻内視鏡も同時に用いるのが当院の特徴です。
機能回復と審美を両立させるため努力を積み重ねてきた
先生が審美面にこだわった治療を行うようになった理由も伺いたいと思います。
札幌医科大学の医学生の時に、まぶたの手術を専門とされるご高名な先生の手術を見学したことです。機能面だけでなく、審美面までも含めたまぶたの手術を行っており、衝撃を受けました。その時に「自分がめざす眼科治療はこれだ」と思ったんです。大学卒業後に慶應義塾大学病院の眼科学教室に入局したのも、まぶたを専門としたチームが存在している数少ない眼科だったからです。その後、聖隷浜松病院で2年間、まぶたの手術を数多く担当して技術を磨くだけでなく、医師としてのあり方を修行させていただきました。施術を多く経験してきた時期を経て、今では美しい術後をめざして、一件一件を繊細にコントロールしながら丁寧に施術していくため、時間もそれなりにかけるようになりました。
審美面の学びのため美容クリニックに勤務されたこともあるそうですね。
一般の眼科では行わない美容外科ならではの技術がありまして、それらを学んで自らのものとするためです。もちろん当院は美容外科ではなく、医学的な根拠をもとに機能回復を行っていく眼科クリニックですが、美容外科のセミナーなどにも参加して知識を深め、審美的な部分まで配慮しながら診療を行っていく点が大きな特徴です。一方で、美容外科の分野では医療用顕微鏡を使った手術をするクリニックや、眼球に関する専門的な知見を持つ先生も限られているでしょう。私は眼科の医師ではありますが、その両方に見識がありますので、術後の腫れや眼球がゴロゴロするなどの不具合にも対処できるというわけです。なお精密な治療を行うために当院では全症例に顕微鏡を使用していまして、最大20倍まで拡大できますし、視野も明るいので、必要不可欠な機器として活用していますね。
改めて診療ポリシーをお聞きできますか?
基本理念として「4つのH」を掲げています。まずは眼科の医師として視機能を大事にするという機能面と、術後の外見に配慮するという審美面の2つを両立させていく「ハイブリッドトリートメント」。次に顕微鏡を使用するなど質の高い医療の追求を表す「ハイクオリティー」、そして温かみのある接遇の「ホスピタリティー」、最後に、偽りのない医療を表す「オネスティー」です。私は大学時代に飲食店でアルバイトをしていた経験から、接遇の大切さは身にしみていますので、患者さんにも気持ちの良い環境と温かなサービスの提供ができるようスタッフ教育にも力を入れています。偽りのない医療とは、「この患者さんにはこれがベスト」だと思える治療を提案しますが、それは利潤追求のためではなく、あくまで患者さんにとってそのほうが良いと判断した時だけ。そこは医師として正直でありたいということからオネスティーを加えているのです。
鏡をのぞくたびに「良かった」と思ってもらえる治療を
先生のスリムな体形も、見た目への意識から維持の努力をされているのでしょうか?
ストイックに美しさ、かっこよさを追求する性格は子どもの頃からですね(笑)。学生時代にはメンズファッション誌を読みあさりましたよ。今は家庭も持って1児の父親ですからそこまでではないのですが、毎朝のルーティンはあります。出勤3時間前に起床して1時間半ほど最新の眼科学や美容外科の勉強をして、その後に筋トレやストレッチ。手術で手指を円滑に動かせるようギターを弾いてからシャワーを浴びて、とろろかけ納豆そばの朝食を取ってから仕事を始める(笑)。毎日同じ行動をとることで、手術で100%のパフォーマンスが発揮できるように努めているのです。
地域の方たちへのメッセージをお願いします。
当院は医学的な根拠をもとに機能回復を図っていく眼科のクリニックです。そこにプラスして、同じ治療をするならば術後の見た目が良いほうが患者さんにとっても望ましいことでしょう。年を重ねられても女性は外出前にお化粧をされる。鏡をのぞくたびに「勝村先生のところで治療してもらって良かった」と思ってもらえればとてもうれしいことですね。目元のお悩みであれば、何でも相談に応じていきますので、気軽に聞いていただければと思います。
最後に今後の抱負も伺います。
基本理念の4Hを大切にしながら、ひたむきに自分がめざす100点満点の治療を提供していきたいと考えています。昨日より今日、今日より明日という具合に医療の質も改良をしていくことで、患者さんに信頼される、長く支持されるクリニックにしていきたいですね。ほんの少しの改良でも、最終的には大きな差となって現れることになると信じていますので、眼科と美容外科のセミナーなどにもこれまでどおり参加して、新しい技術や知見を取り入れていくつもりです。