会社に行けない
人間関係やキャリアについても気軽に相談を
日本橋ストレスケアクリニック
(中央区/水天宮前駅)
最終更新日:2025/03/11


- 保険診療
仕事や社内の人間関係の悩み、将来に対する漠然とした不安など、大きなストレスを抱えている人も多いことだろう。もう会社に行きたくない、毎日がつらい、うつ病かもしれないなどと落ち込んだときはどうしたらいいのだろうか。「日本橋ストレスケアクリニック」の田村夏奈子院長は、「自分一人で抱え込まないで、身近な人にまず相談してみると良いでしょう。相談する人がいない、一人ではもうどうにもならないとなったら、精神科のクリニックに相談してください」とアドバイス。実際、精神科のクリニックではどんな対応をしているのか、受診のタイミングなどについても話を聞いた。
(取材日2021年5月25日)
目次
うつ病や大人の発達障害などさまざまな症状に対応
- Q会社に行きたくないと思った場合、どうすればいいのでしょうか?
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A
▲1人で悩まず気軽に相談してほしいと語る田村院長
仕事が忙しかったり体が疲れたりすると、今日は会社に行きたくないと誰もが思うことでしょう。ただ、明らかにこれまでの自分と違う、体に何らかの不調があるという場合、それは心の病のサインかもしれません。例えば、食欲がない、不眠症になった、朝、疲れが取れない、会社に行こうとすると涙が出てくる、電車に乗れないなどということがあれば、精神科のクリニックを受診してみると良いでしょう。それらの症状は、うつ病や自律神経失調症、不安障害、適応障害などによるものかもしれません。医師に悩みを話すことで何か解決のヒントを得られる場合も考えられますので、一度相談すると良いと思います。
- Q仕事のケアレスミスが多いといった相談もできるのでしょうか?
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A
▲丁寧なカウンセリングによって治療の方法を決定する
はい。仕事でのケアレスミスが多い、注意力が続かないなどといった悩みも相談できます。それらの症状は発達障害である可能性が考えられます。発達障害の中でもADHD(注意欠如・多動症)は子どもの頃から症状が現れますが、気づかないまま成長して社会生活を送るようになったときにうまく対処できず、発達障害に気づくケースも多いのです。注意力が散漫で、ケアレスミスが多いことから仕事がうまくいかず、うつ病やパニック障害などが引き起こされる場合もあります。最近では、メディアやインターネットの情報に惑わされて、自分が発達障害なのではと思い込み悩んでいる例も多いので注意してください。
- Q精神科を受診するタイミングについて教えてください。
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A
▲プライバシーが保たれた部屋でなら、悩みも話しやすい
先ほども少しお話ししたように、普段とちょっと違う、体調が悪くなったなどと感じたときが受診の一つのタイミングです。他にも、普段より寝つきが悪くなった、同じことをするのにいつもより時間がかかるようになった、不安なことが頭から離れないなどといったことも一つのサインです。受診して何も問題がなければ安心して気持ちも落ち着くでしょう。こんなことで受診していいのだろうかなどと考える必要はまったくありません。中には嫁としゅうとめの関係の悩みで相談に来る人もいるくらいです。以前は、精神科の受診をためらう人も多かったですが、今では、精神科や心療内科のイメージも変わり、さほど気にせず受診する人が増えています。
- Qカウンセリングではどのようなことをするのですか?
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A
▲臨床心理士のカウンセリングなど専門家によるチーム医療が特徴
カウンセリングでは臨床心理士が患者さんの悩みをよく聞いて、その悩みを和らげて自己実現できるようサポートします。患者さんの症状に即して心理検査も行い、それによって自身のいろいろな側面を客観的に理解して悩みや困り事が改善できるようにしていきます。カウンセリングの目的は、患者さん自身の「気づき」です。心の病は「気づき」が必要な状態でもあり、患者さん自身がいつも無意識に行っている考えや行動に気づき、それを良いパターンに変えるためにはどうすればいいかを臨床心理士とともに考えていきます。当院では、カウンセリングを重視している点も一つの特徴です。
- Qカウンセリングを気軽に受けられるようになっているのですね。
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A
▲誰もが気軽に立ち寄り相談できるクリニックをめざしている
当院の場合、カウンセリングの時間は30分もしくは50分となっています。カウンセリングは1回で終わる場合もあれば、複数回にわたる場合もあり、症状によって異なりますが、いずれも気軽に受けてもらえると思います。心の病の解決には、まず、自分の状態を客観的に理解することがとても重要です。そのためにカウンセリングは有用で、行動や思考パターンを改善して良い方向に向かわせる一助となります。