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正しく認識し専門の医療機関受診を
日帰りの斜視手術も

みらい眼科皮フ科クリニック

(大阪市城東区/今福鶴見駅)

最終更新日:2021/04/22

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  • 保険診療

斜視を専門に扱う施設が少ないことから「患者のニーズに応えたい」と斜視の日帰り手術を提供する「みらい眼科皮フ科クリニック」。施術者の技術と経験によるところが大きいといわれる斜視手術を同院で担当するのは、石川裕人院長の母校である兵庫医科大学の斜視専門チームの医師だ。大学病院での長い待ち時間を少しでも低減できればと、2021年2月の開業より連携を図り斜視手術に取り組んでいる。先天性や後天性といった斜視の種類や状態などによって、どんな治療があるのか、また斜視手術の詳細についても聞いた。(取材日2021年3月30日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q斜視とはどういうものなのですか?
A

両目が同じ方向を向いていない、左右でずれている状態を斜視と言います。先天性のものと後天性のものがあり、眼位のずれている方向によって、外斜視や内斜視などに分類されます。先天性の斜視の多くは共同性斜視で、このタイプは物を立体的に見る立体視や遠近感の調節など、目が2つあることにより得られる両眼視機能を獲得しにくいことがあります。例えば、外斜視には、常に左右どちらかが外向きになる恒常性外斜視と、外斜視と正常な状態の時を併せ持つ間欠性外斜視があり、恒常性の場合は両眼視機能の獲得が難しくなります。後天性の場合は、何らかの病気や脳神経の麻痺などが原因にある麻痺性斜視が多く、物が二重に見える複視が起こります。

Qどのような治療があるのですか?
A

生後半年以内から斜視が目立つものは、早期に手術を行わないと両眼視機能の獲得が難しかったり、斜視のあるほうの目が弱視になることもあります。3歳児検診で指摘を受けた場合は、眼位のずれや両眼視機能などを詳しく調べた上で、訓練を行っても機能獲得が難しい状態にあれば手術の適用となり、臨界期となる8歳頃までに手術を受けることが重要になります。ただし斜視の角度が小さい場合は、斜視を軽減させるための眼鏡、プリズム眼鏡で治療することもあります。遠視が原因である調節性内斜視では、遠視を矯正する眼鏡での治療を行います。大人の場合でも、眼精疲労、2つに見える、外見が気になる場合は、プリズム眼鏡や手術の適応となります。

Q入院なしで手術を受けられるメリットとは?
A

当院では、局所麻酔が可能になる原則15歳以上を対象に行っています。斜視手術は目を動かす筋肉である外眼筋を触るため、通常いくらか痛みを伴うので、リラックスして受けていただけるよう低濃度笑気ガス麻酔も併用しています。外眼筋の本数や動かす量により手術侵襲が決まり、侵襲が大きいほど痛みが増すため、大人であっても全身麻酔をかけたほうが良いケースもあります。その場合は相応の施設をご紹介するのですが、全身麻酔を望まれない場合、当院には麻酔科の医師が常勤しておりますので、静脈麻酔による半分眠った状態での手術を受けていただけます。静脈麻酔を使用するのであれば10歳から施術が可能になります。

検診・治療START!ステップで紹介します

1問診・診察

受付後、待合室内でタブレット端末を使用しての問診。斜視の外来では眼球をチェックし、斜視の程度を診る。恒常性外斜視のほか、間欠性外斜視や調節性内斜視、後天性の斜視など、それぞれの斜視のタイプや症状から治療方法が検討される。

2検査

斜視の生じている角度の測定を行う。角度が大きい場合は手術適用となる。目の周りの筋肉の作用を強めたり弱めたりしてバランスを取ることを目的とする斜視手術では、外眼筋を前や後ろにずらすため、筋肉を動かす幅などを割り出すための術前検査を行う。専用の検査機を導入しているため、検査から手術まで同院で一貫して行う。

3手術の準備

手術方法についての説明を聞く。斜視のあるほうの目だけが手術対象ではないケースもあり、術前の説明は入念に行われる。片目の手術であれば25分程度。斜視のタイプや斜視角のずれの大きさにより両目の手術となる場合は多くが約45分ほど。だいたい30分から1時間とみておくとよいそうだ。

4手術

手術は局所麻酔と恐怖感を軽減するための低濃度笑気ガス麻酔を併用して行うため、手術衣と笑気ガスマスクを着用して手術室へ。同院での日帰り斜視手術のメリットの一つは、静脈麻酔の要望に応じられることだという。半分眠ったような状態で受けることができる。

5術後のリカバリーと注意点の説明

術後はリカバリー室で30分ほど休憩を取ることができる。今後の注意点などについては看護師から説明がある。手術を受けた目に眼帯をつけるが、両目を手術した場合は、侵襲の大きかったほうの目に眼帯をする。斜視は筋肉を縫うため術後は充血する。個人差はあるものの1~3ヵ月程度で落ち着いてくるそう。

ドクターからのメッセージ

石川 裕人院長

眼科の医師からすると斜視は単に眼位の異常であって、手術で改善が図れるものという認識です。しかしなぜか日本社会では、斜視について口にしてはいけない差別感に近い印象を受けます。これは日本独特と言えるかもしれません。そうした中で、子どもの頃から長年斜視に悩んでこられた高齢の方が、他の症状で来院されたことがありました。斜視についてもお話ししたところ、ずっとコンプレックスをお持ちだったということで、手術を決意されたのです。手術でどれだけ救われる人がいるかを思うと、斜視を正しく認識していただくための啓発活動も必要だと感じさせられます。

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