矯正期間中のストレスが少ない
マウスピース型装置を用いた矯正
銀座並木通り歯科
(中央区/銀座駅)
最終更新日:2022/01/14
- 自由診療
歯列の不正咬合を治療していく歯科矯正。アメリカでは、歯並びが悪い人のほとんどは矯正を受けるという。「日本人は歯列不正が多い人種だといわれており、悩んでいる人が多いのも事実です」と話すのは、「銀座並木通り歯科」の山根茂樹院長。矯正を受けることで顔の印象まで変わることにつながるといわれるが、これまでのワイヤー矯正に伴う矯正期間の長さや痛み、費用面で二の足を踏んでいる人も多いのではないだろうか。一方で矯正期間中の見た目のストレスや痛みが少なく、場合によって期間の短縮も可能なマウスピース型装置を使用した矯正を受ける人はだんだん増えているとされ、同院では、専門の歯科医師が提供している。マウスピース型装置を用いた矯正のメリットやデメリット、費用など気になる点を山根院長に聞いた。
(取材日2020年10月27日/更新日2022年1月12日)
目次
矯正期間中の見た目のストレスや痛みの少なさが特徴。マウスピース型装置を用いた矯正について
- Q山根院長が考える矯正のメリットについて教えてください。
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A
矯正は、それを受けなければ命に関わるということではない、いわゆるエンハンスメント技術と呼ばれるものです。歯並びが悪いことで、生活ができない、食事が取れない、呼吸ができないということは基本的にはないでしょう。では、なぜ矯正を受けるのか。それは、今の自分よりもより良い自分になるためだと思います。歯周病や虫歯治療はマイナスからゼロ、つまり健全な状態に持っていく治療ですが、矯正はゼロベースだった状態をさらに美しく、磨きやすく、長期的に機能的な安定が得られるように噛み合わせを整えていく施術です。審美的な部分だけでなく、手入れをしやすい歯並びにすることによって、歯周病にかかりにくくなることも期待できます。
- Q矯正はどのような人に推奨されるのですか?
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A
自分の口元や見た目において、審美的なコンプレックスを持っている方はもちろんですが、例えば前歯で噛み切ることが難しい、いつも口が開いてしまって口呼吸になる、機能的に食事が取りづらい、しゃべりづらい、歯磨きがしにくいなどのご不便を感じている方には、矯正が解決策になってくるのではないでしょうか。今は、昔のようにワイヤーと金具を何年も着ける矯正だけではなく、弾力性のある薄い透明なプラスチックでできたマウスピース型の装置を装着して歯並びを矯正していく方法もあります。患者さまの矯正に対するハードルが下がり、昔よりもトライしやすいものになっていると思います。
- Qマウスピース型装置とワイヤーの違いはどのような点ですか?
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A
基本的にマウスピース型装置を用いた矯正は、ワイヤー矯正のほとんどの症例をカバーすることができます。それぞれに得意、不得意なケースがありますが、マウスピース型装置のほうが早く歯を動かすのに役立つ場合が多いですね。マウスピース型装置の主な特徴は、矯正期間中の見た目のストレスが少ないということ。そして、痛みが少ないということです。この矯正法はデジタル矯正とも呼ばれており、矯正後のシミュレーションができ、どのような形で、どのくらいの期間で矯正を終えられるかを予測値として患者さまに説明することができます。当院では、女性は成長が早いため18歳から、男性は20歳から矯正を受けていただくことができます。
- Qこちらで行うマウスピース型装置を用いた矯正について伺います。
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A
当院では2種類行っています。全顎的にすべての歯を動かすための矯正と、奥歯は動かさず、前歯部に特化した矯正です。分野が違う矯正になるので、それぞれに担当する歯科医師も異なります。全顎的矯正を担当している歯科医師は、専門性の高い技術と知識を持ち合わせた経験豊富な歯科医師です。噛み合わせや機能部分、詰め物、かぶせ物すべてを含むトータルな治療ができる僕らジェネラリストと呼ばれるような歯科医師は、前歯部に特化した矯正に多くの経験があります。僕自身は、前歯部のマウスピース型装置を用いた矯正とかぶせ物、インプラントの審美的な部分を合わせた施術計画についてなどの講演も行っています。
- Q矯正期間や費用、アフターメンテナンスについて教えてください。
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A
こちらの指示どおりに、決められた装置の装着時間を守っていただければ、2年以内で終わるケースがほとんどです。前歯部であれば半年前後で終わることもあります。矯正後のアフターメンテナンスでは、噛み合わせの調整やクリーニング、必要に応じて歯周病の治療なども行います。最初のうちは1ヵ月に1回、半年経過した後は3ヵ月に1回の通院ペースになります。費用は前歯部なら40万円~、全顎的な矯正は90万円~です。費用の中には、後戻りを防ぐために保定するリテーナー装置の費用も含まれています。矯正期間がどんなに長くても短くても、費用はこの2種類というわかりやすい設定にしています。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/前歯部:40万円~、全顎:90万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。