山根茂樹院長の独自取材記事

銀座並木通り歯科

(中央区／銀座駅)

最終更新日：2024/03/01

銀座駅から徒歩1～3分、銀座一丁目駅、有楽町駅からも徒歩5分ほどの立地にある「銀座並木通り歯科」。2020年に開院した同院には、インプラントや歯列矯正を含めた全顎治療が専門の山根茂樹院長を筆頭に、歯科口腔外科・根管治療・歯周病など各分野のスペシャリストが集結。同院だけで治療を完結できるよう総合歯科医院として審美性と機能性を兼ね備えた治療の提供をめざしている。開院以降、フロアや設備の拡充を続け、現在12台のユニットを完備。院内に歯科技工所を併設し、詰め物・かぶせ物、入れ歯などの補綴物をより早く、より精密に製作できるよう環境も整えた。「その場しのぎでなく、10年・20年先を見据えた治療をめざしています」と力強く語る山根院長に、同院の特徴や拡充した施設の内容、診療方針などを聞いた。

（取材日2024年1月30日）

銀座の品格と患者への心遣いにあふれる総合歯科医院
各分野の専門職によるチーム医療を実践
歯の保存を前提に、未来を見据えた全顎治療を提案

銀座の品格と患者への心遣いにあふれる総合歯科医院

まずは歯科医院の特徴をお聞かせください。

当院は、中野区にある「マナミ歯科クリニック」の分院として2020年に開院しました。当初はビルの8階で診療していましたが、おかげさまで患者さまの数も順調に増えてきましたので、2021年から診療チェアの増設を始め、2022年には9階にもフロアを拡充しました。現在は8・9階の2フロアに全12台のチェアを完備しています。患者さまは30代、40代を中心に20～70代まで幅広い年代の方が来院されています。また、最近は日本で医療を受けるために来日する外国人患者さまも増えていますね。銀座にはインプラントや歯科矯正、審美面に配慮した歯科診療など、1つの分野に特化した歯科医院が多いのですが、当院の特徴は、歯科診療に対するすべてのニーズをワンストップで完結できるようにしていること。10年・20年先を見据えた総合的な歯科診療の提供をめざしています。

口腔の悩みに幅広く対応しているのですね。

はい。歯科口腔外科・根管治療・インプラントなど多様な専門性を持つ歯科医師や歯科技工士、歯科衛生士といった専門職によるチーム医療を展開しています。例えば、歯列矯正を希望していた患者さまに虫歯や歯周病の治療が必要になった場合や、歯列矯正後に審美的なケアを希望された場合なども、他の歯科医院を受診し直す手間はなく、当院で治療を継続していただけます。当院には10人以上の歯科医師が在籍していますが、基本的には担当歯科医師制です。一人の患者さまに対して一人の歯科医師が責任を持って治療にあたり、必要に応じて各分野のスペシャリストに治療を依頼するスタイルです。何人もの歯科医師が入れ替わりで治療するわけでありませんので、ご安心ください。複数の歯科医師が治療に関わる場合は、歯科医師間でのミーティングやカンファレンスで情報を共有するようにしています。

設備面の拡充を続けてきたそうですが、最近の変化を教えてください。

2023年12月に「スペシャルトリートメントルーム」を新設しました。当院では、お仕事などで忙しい方や、海外と日本を行ったり来たりしている方など頻回な通院が忙しい患者さまのために、1回の治療時間を長めに取り、一気に治療を進める「短期集中型治療」に対応しています。このお部屋はスペースがかなり広く、マイクロスコープなどの医療機器のほかソファーも設置していますので、長時間の治療もリラックスして受けていただけると思います。また、治療終了後のお会計や次回の予約もお部屋の中で済ますこともできますので、プライベート感あふれるサロンのようにお過ごしいただけると思います。

各分野の専門職によるチーム医療を実践

院内に歯科技工所を併設されたそうですね。

はい。歯科技工所には歯科技工士が常駐していますので、補綴物を作製する歯科技工士と施術する歯科医師が直接打ち合わせることで、両方の視点からの精密な微調整、スピード感を持った作製がめざせます。さらに、より精巧なセラミック素材の詰め物・かぶせ物を作製するために、先進のミリングマシンを導入しました。一般的に、補綴物の作製には2週間程度かかりますが、当院では院内で口腔内スキャナーによる型採りを行った後、すぐにコンピューターで補綴物を設計し、そのデータを元にミリングマシンでセラミックブロックを削り出していくので、ケースによっては最短2時間ほどで補綴物が完成し、その日のうちに装着が望めます。また、歯科技工士が患者さまや歯科医師と相談しながら、色味や形など細かな部分まで丁寧に調整し、クオリティーの高い補綴物の製作をめざしています。

そのほか、新しく導入した設備や機器などをご紹介ください。

2023年の夏には、歯科用の頭部顔面規格写真撮影装置を導入しました。これは患者さまのお顔を撮影したデータを、コンピューター上で3D画像として再現するシステムです。セラミック素材の補綴物による前歯の修復治療や全顎的なインプラント治療を行う際に活用することで、患者さまのお顔の色や形に合った治療を提案することにつなげるとともに、治療後のお顔全体の状態を患者さまに事前に画像で確認していただくことも可能です。

先進の技術や機器を積極的に導入されているのですね。

はい。ほかにもマイクロスコープ、CT、口腔内スキャナーなどのデジタル機器を活用して「治療の見える化」を進めています。インプラント治療に関しても、インプラント体を埋入するための適切な位置・角度・深さを、インプラント手術中にリアルタイムに3DのCT画像上でナビゲーションしてくれるシステムを導入しています。従来のサージカルガイドと呼ばれる手術補助器具を用いたインプラント手術とは異なり、すべての工程がデジタル化されているため、より精密な手術をめざすことが期待できます。これからも患者さまのためになると判断したものはどんどん取り入れ、より満足度の高い治療のご提案や、わかりやすい説明につなげていきたいと考えています。

歯の保存を前提に、未来を見据えた全顎治療を提案

そのほか、力を入れている領域はありますか？

当院は、インプラントや入れ歯など“失った歯を補うための治療”を得意としていますが、その一方で「歯を残したい」という患者さまのご要望にもできる限りお応えしたいと考えており、マイクロスコープを駆使した根管治療など歯の神経を守るための治療にも力を入れています。中には多くの歯がボロボロになってしまい、他の歯科医院では治療が困難とされるような患者さまが「何とかしたい」という思いで来院されることもあるでしょう。このようなケースでも、いきなり歯を削ったり抜いたりせず、まずは保存する方向で治療を検討し、さまざまな可能性を探っても保存は難しいと判断した場合にインプラントや入れ歯など人工歯に置き換えるための治療をご提案します。

患者さんを診察する上で心がけていることをお聞かせください。

こちらが質問するよりも、まずは聞き役に徹して、患者さまの不安な気持ちやご要望を引き出すことを心がけています。そのため、痛みなど緊急の処置が必要な場合を除き、初診には約60分をかけており、患者さまのお話にじっくり耳を傾け、必要な検査や治療方針の説明を丁寧に行います。そして、費用も含め全体的な治療計画にご納得いただいた上で治療をスタートします。説明がわかりにくい場合は、症例写真や各種資料をお見せしながら、理解できるまで何度も説明しますので、遠慮なくご質問ください。さらに、スタッフの接遇研修を定期的に実施して、患者さまの不安を少しでも和らげることができるようホスピタリティーあふれる雰囲気づくりにも努めています。

最後に読者にメッセージをお願いします。

開院からフロアや設備面での拡充に力を入れ、ようやくベストと思える診療環境が整ってきました。歯科医師をはじめ専門性の高い多職種スタッフもそろい、お口にまつわるさまざまなお悩みやトラブルを解決できると自信を持って言える歯科医院になってきたのではないかと思っています。これからもさらに進化を続け、美しさも重視した補綴治療やインプラント治療、お口全体の機能と審美性にこだわった全顎的な治療など、患者さまの多様なニーズに幅広く対応してまいります。「10年・20年先の将来を見据えた治療」を希望される患者さまには、ぜひご相談いただきたいと思います。