「どんな検査を受ける?」「痛みはあるの?」
親知らず抜歯の流れ
横浜駅西口歯科第2医院
(横浜市西区/横浜駅)
最終更新日:2024/01/15
- 保険診療
痛みや歯茎の腫れ、あるいは将来のトラブル予防、矯正のためなど、親知らずの抜歯を検討している場合、気になるのがその処置の中身。「どんな検査を受けるのか」「どのように歯を抜くのか」「痛みはないのか」など、わからないことは多い。そうした疑問や不安に丁寧に対応しながら、専門的に親知らずの抜歯を行っている「横浜駅西口歯科第2医院」の鈴木亮広院長は、「抜歯に対しての疑問や不安がクリアになってから治療を始めるので、安心して受診してほしい」と強調する。同院の検査方法やカウンセリング、所要時間、抜歯後に気をつけるポイントなど、抜歯処置全体の流れについて鈴木院長に詳しく話を聞いた。
(取材日2024年1月5日)
目次
治療に対する不安は“知らないこと”から始まる。親知らず抜歯の流れや注意点を知って理解を深めよう
- Q抜歯前にはどのような検査を行うのでしょうか?
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A
抜歯のための検査というと、皆さんいろいろな検査を行うイメージを持たれているようですが、実際には大がかりなものはありません。基本的には、親知らずがどんな生え方をしているか確認するためエックス線検査を行い、お口の中を見て歯茎が腫れていないか、虫歯になっていないかをチェックしていく程度なんですよ。口の中の形状や口の開き方など、抜歯処置ならではの確認事項はありますが、皆さんが普段歯科医院で受けている検査と大差ありません。ただ、抜歯をすることでほかの歯に影響がないかという点は気をつけて見ています。特に親知らずの手前の歯がブリッジになっている場合、抜歯によって歯がグラつくことがありますので注意しています。
- Q検査後のカウンセリングではどのような話をするのでしょうか?
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A
検査結果をもとにカウンセリングを行うのですが、親知らずの抜歯が必要か、放置していた際のリスクや抜くメリットなどをしっかりとお話しします。やはり患者さんの多くは「本当に抜かなければならないのか」と不安を抱えていますから、患者さんのライフスタイルやお気持ちなどを踏まえた説明を心がけています。とはいえ、抜歯が避けられない場合には抜いたほうがよいとはっきりお伝えします。この段階で親知らずに関わる疑問があればなんでもお答えしていますし、患者さんが感じている不安を払拭できてから抜歯を行うようにしています。検査やカウンセリングが済んで、すぐさま抜歯に取りかかるわけではありませんのでご安心ください。
- Q麻酔についてはどのような工夫をしていらっしゃいますか?
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A
当院で行うのは局所麻酔による抜歯で、患者さんによっては静脈鎮静下での処置にも対応しています。そこで私たちが意識しているのは“痛みの少ない麻酔”です。その方法の一つが局所麻酔の注射を打つ前の表面麻酔。歯茎に麻酔薬を塗り、注射時の痛みの軽減を図るものです。また、局所麻酔の注射では、麻酔薬を注入するスピードが速いと痛みますから、なるべくゆっくりと処置するように心がけています。そして麻酔の注射を打っている最中は、患者さんの動きをしっかりと見て、少しでも痛そうな仕草があればいったん止めるなど細心の注意を払うようにしています。
- Q抜歯の流れやかかる時間について教えてください。
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A
抜歯前には歯科用CTで検査を行い、神経と親知らずの位置を確認する他、親知らずの深さや向きの最終チェックを行い、抜歯手順を確認します。その上で抜歯の処置に入っていきますが、親知らずの多くは真っすぐに生えていませんから、まずは歯茎を切開し親知らずに引っかかっている骨などを剥がしたり、削ったりして取り除き、生えている向きに沿って抜いていきます。時間がかかる印象を持っている方も多いでしょうが、処置自体は15分前後で終わることが多いんですよ。また、処置の時間には器具も大きく関わってきますので、歯科医師ごとに得意なものが使えるよう、相当数の器具をそろえているのも当院の特徴の一つといえるかもしれません。
- Q抜歯後の注意点はありますか?
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A
抜歯当日は、長湯やサウナ、運動など、血流が良くなる行為は避けてください。お酒に関しては術後48時間程度で腫れのピークがくるので、3日ほど控えたほうが予後に良いと思います。あとは抜歯した傷痕に血がたまっていることが傷の回復過程において大切になるのですが、うがいをしすぎたり、ヘビースモーカーだったりすると、ドライソケットといって血が足りない状態になって回復が遅くなります。また、ストローを使って飲み物を飲むとドライソケットになりやすいので、1週間くらいは使用を控えたほうが良いでしょう。歯磨きについては傷痕の状態が落ち着くまでは抜いた親知らずの手前の歯は磨かず、使う歯磨き粉も少なめにしましょう。